受付年月 | 2025年04月 |
---|---|
要望区 | 全市 |
事業名 | 市民からの提案 |
内容分類 | 教育 > 教育内容 > 特別支援教育 |
対応区分 | 情報提供その他(既に実施済み・お礼お詫び等) |
個別支援学級に関する以下のことについて教えてください。
1.「制度はあるが実際には?」という懸念について
個別支援学級の学習評価について問い合わせた際、制度上は柔軟な対応ができることが強調されましたが、対応が可能であることと実際に行われているとでは大きく違います。たとえば、実際に個別支援学級に在籍する児童生徒のうち、一般学級の評価規準に基づいて評定を受けているケースは現在市内でどの程度あるのでしょうか。また、横浜市としてはどのように実態の把握や検証を行っているのか教えてください。
2.教育支援計画の実効性について
「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」について、横浜市として計画の質や運用状況についてどのような評価をしているのか教えてください。
3.制度の恩恵の「届き方」について
「交流及び共同学習」や「評定の付与」、「受検方法等申請書」による配慮の適用件数など具体的な活用実績等があれば教えてください。また、併せてこの支援が当事者に対してどのように周知されているのかなどについても教えてください。
4.通常学級への復帰の支援について
支援学級から通常学級へ移る場合の明確な支援フローや段階的な移行支援の整備を検討してください。
1について
「一般学級の評価規準に基づいて評定を受けているケース」について、大変恐縮ですが、実施件数は把握できていません。
一方で、個別支援学級の評価・評定等について、学校や保護者からご相談をいただいた場合には、評定が出せることをお伝えしています。また、小・中学校の校長等が集まる会議の中でも、同様に説明しています。
2について
日頃、学校・保護者のみなさまからいただくご意見や、令和3年度から実施している個別の教育支援計画・個別の指導計画に関するアンケート等を参考にしながら、個別の教育支援計画・個別の指導計画がより活用されるよう取り組んでいます。なお、アンケートについては、結果を毎年度学校へフィードバックしています。
3について
交流及び共同学習は、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じて実施しています。交流時間や回数についても一人ひとり異なるため、実績等に関する集約は行っていません。
ただし、文部科学省からの通知に基づき、個別支援学級から通常学級へ学びの場を変更することを検討している場合を除き、週の半分は個別支援学級で学ぶことを基本としています。
また、受検方法等申請書は、障害等により通常の学力検査等の方法では、受検が困難と認められる者について、受検方法等の取扱いについて申請することができるものです。「障害等により通常の受検が困難な人」には、障害のほかにも様々な特別な事情を抱える人も含まれているため、特別支援学級に在籍する生徒から提出された受検方法等申請書の件数について個別に集計は行っていません。この申請において主な配慮内容は、学力検査問題用紙等の拡大、検査時間の延長、別室受検又は座席の配慮等です。周知に関しては、受検方法の申請ができる旨が記載されている志願のてびきを中学校3年生に配付しています。また、高校入試の情報が掲載されているウェブページや、在籍している中学校等を通じて生徒には周知されています。
4について
個別支援学級から通常学級へ、学びの場を変更することを検討している場合には、通常学級で交流及び共同学習を週の半分以上行い、段階的に通常学級へ在籍を変える等の対応をしています。
なお、その際には、在籍を変更するに当たっての目標や支援内容等を本人・保護者と合意形成を図りながら、個別の教育支援計画・個別の指導計画を作成した上で取り組んでいます。
また、本市全小・中学校に設置されている特別支援教室を活用し、本人にあった学習方法を学び、交流及び共同学習の際にそれらを生かせるようにするとともに、通常学級へ在籍を変えることに繋げています。
加えて、上記内容については学校向けに作成している手引き・研修等でお示ししています。
教育委員会事務局学校教育部特別支援教育課
電話:045-671-3958 FAX:045-663-1831
Email:ky-tokubetusien@city.yokohama.lg.jp
2025年5月8日
※上記の内容はすべて公表内容基準日時点のものであり、現在とは異なる場合があります。