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川和保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成30年度)

基本情報

施設名 川和保育園
所在地 神奈川県横浜市都筑区川和町890-2
電話番号 045-932-5933
評価年度 平成30年度
評価機関 一般社団法人 日本保育者未来通信
結果公表 2018年10月14日
結果に要した期間 4ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2018年6月26日~2018年7月11日
・事業所担当者が第三者評価の主旨を職員に説明後、関連する項目を職員から聞き取った。
・聞き取り結果をもとに、事業所担当者が最終確認及び、修正・追加事項を記入した。
評価調査員による評価
(実施期間)
2018年6月26日、2018年6月28日、2018年7月2日、2018年7月3日、2018年7月4日、2018年7月5日、2018年7月9日、2018年7月31日
■6月26日
・終日:各クラスの保育観察
■6月28日
・終日:各クラスの保育観察
■7月2日
・午後:保育観察及び職員ヒアリング(3歳児クラス)
■7月3日
・午後:保育観察及び職員ヒアリング(5歳児クラス)
■7月4日
・午後:保育観察及び職員ヒアリング(4歳児クラス)
■7月5日
・午後:保育観察及び職員ヒアリング~事業者面接調査(0・1歳児クラス)
■7月9日
・午後:保育観察及び職員ヒアリング~事業者面接調査(2歳児クラス)
■7月31日
・書類調査~事業者面接調査
利用者家族アンケート
(実施期間)
2018年7月2日~2018年7月13日
・配布:全園児の保護者(135家族)に対して、園から配布。
・回収:保護者が評価機関所定の回収BOXに投函し回収。
利用者本人確認
(実施期間)
2018年6月26日、2018年6月28日、2018年7月2日、2018年7月3日、 2018年7月4日、2018年7月5日、2018年7月9日、2018年7月31日
・全日、各クラスの保育観察を中心に、遊び、食事、排泄、午睡の状況、などを観察。
・乳児については主に観察調査、幼児については観察と遊びの時間などに適宜聞き取り調査を実施。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
 社会福祉法人共に生きる会川和保育園は、市営地下鉄グリーンライン「川和町」駅から、徒歩10分、緑に囲まれ、周辺は住宅街が広がる中にあります。当園は、1942年(昭和17年)に創立し、1949年(昭和24年)に公認川和保育園となり創立以来キリスト教に根ざす保育にあたっています。2018年(平成30年)4月より、現在の場所に移転しております。なお、法人は、保育に特化し川和保育園のみの運営にあたっています。
 当園の定員は、181名(0~5歳児)、開園時間は、平日7時~19時、土曜日7時~18時です。園バス通園があり、緑コース、黄色コースの2コースでの送迎を実施しております。
 園の施設は、2階建ての園舎が園庭を囲むように設計されており、1階が園長室、職員室、調理室、医務室保育室(0歳児室、1歳児室、2歳児室、3歳児室の4つ)、2階が絵本室、職員会議室、保育室(4歳児室、5歳児室の2つ)となっています。1階の保育室はすべて縁側に接しており、縁側から園庭に出られるようになっております。2階の保育室からもベランダから、直接園庭に出られるようになっております。
 園の立地からも周囲は緑が多く、新園舎工事の際には、旧建物の土砂、石を再利用するなど自然の地形を活かした保育環境を整備しております。園庭内には、数年後を見越して木々が豊富に植えられているとともに、築山やじゃぶじゃぶ池など子どもが遊び込める環境を子どもの様子や季節に応じて整えています。また、裏山の畑ではインゲンやトウモロコシなど数多くの栽培をしているとともに、園庭内も含め、亀、ウサギ、ヤギやアヒルなどの飼育もしております。
 園の主な行事として、進級・入園式【4月】、初めての園外【5月】、花の日礼拝【6月】、七夕・夕涼会、夏の三つ峠登山(年長)【7月】、お泊り会(年長)【8月】、園庭キャンプ(年中)【9月】、運動会、秋の三つ峠登山(年長)【10月】、バザー、収穫感謝礼拝【11月】、クリスマス礼拝【12月】、おもちつき【1月】、音楽会【2月】、お別れ園外【3月】があります。
 「自分で考え、自分で遊べ、子どもたち!」の理念に基づき、柔らかい感受性を持った子どもたちが体験を通して自分自身が心を動かし学んだことが、人間形成の基礎となり子どもたちの一生を貫いていくものと考えています。多くの子どもたちが自然と遊離しているこの時代に、可能性豊かな子どもたちを自然の中に解き放ち、季節を感じ、人にも物にも優しさを向けられる心を育くむ保育を実践しています。










1.高く評価できる点
〇子どもたちが自分で考え、自分で遊べる環境が十分に整っています。
 園庭には、ダイナミックな遊びが展開できる、築山やじゃぶじゃぶ池、大型プールや自転車、三輪車、キックスケーターやストライダー、木の家、太鼓橋などがあり、子どもたちは十分な時間の中で、自分たちで遊びを選び、友だちとかかわりながら遊びを展開しています。また、園庭に何ヵ所か設置されたパラソルの下にある木製テーブルで積み木遊びをしたり、絵本を読める場所などがあり、子どもたちはゆったりと時間を過ごすこともできる環境が整えられています。乳児クラスも年上の子の遊びを見て遊ぶことができたり、乳児クラスの子が主に遊ぶ砂場などもあり、思い思いの遊びを楽しむことが出来ます。園庭は、年齢にかかわらず行った先で子どもたちの発達や興味、子どものしたいことをすべて吸収してくれるような環境になっており、子どもたちが十分に遊びこみ、そして遊び込める時間が確保されています。また、遊びたい時に好きな遊びが十分に楽しめるよう、砂場道具などの道具が十分に揃っています。園庭環境は、子どもたちの遊びの様子や季節に応じて作り変えられます。
裏山の畑では、インゲン、ミニトマト、バジル、キュウリ、トウモロコシ、イチゴ、枝豆、オクラなどを育てたり、飼育活動は、亀やウサギ、ヤギ、アヒルなど多くの動物を園庭や裏庭で飼育し、日ごろから動植物と触れ合う機会が豊富に用意されています。
室内の環境設定としておままごとコーナー、トイレットペーパーの芯などの廃材を使った制作コーナー、線路積み木コーナー、絵本コーナーなどがあるとともに、期ごとに子どもたちの興味や発達、また要求によって用意するものを変えています。また、異年齢でかかわりがもてるような、遊ぶスペースが廊下の空間に何ヵ所も設けられています。そこには、すぐに手に取って遊べる玩具(コルク性の積み木、木製の電車、絵本など)があります。
 職員は、子どもたちが自分で考え、自分で遊べるように、子どもたち一人一人の発達や様子を深く理解した上で、基本的には見守りますが、常に職員間で連携し見守るポイントなどについて共有しています。朝は雨が降っていたので片付けられていた園庭の絵本コーナーを、午後に晴れたら、絵本コーナーを設置したり、子どもたちがご飯を食べている時に、築山を直したり、砂場道具を整えたりするなど、保育環境を常に整えています。これらの環境の中で、子どもたちは遊びに没頭し、その場を生き、遊びでの学びを体に染み込ませている姿が見られます。

○課外活動を通して様々な体験をしています
行事として、初めての園外【5月】、夏の三つ峠登山(年長)【7月】、お泊り会(年長)【8月】、園庭キャンプ(年中)【9月】、秋の三つ峠登山(年長)【10月】、お別れ園外【3月】も含め、園バスを使って積極的に課外活動を行っています。その一つとして「三戸浜」での課外活動では、6月ころから、園庭のじゃぶじゃぶ池での遊びを始め、その後、三戸浜に3~4回遊びに行き、そこでは徐々に「あそこまで泳いでみよう」「ここから飛び込んでみよう」など、いろいろなことにチャレンジをしています。父親のボランティアや、OBなどの手伝いもあり、課外活動がさらに充実しています。8月には、2泊3日の三戸浜での課外活動があり、これらのことを通して子どもたちは様々な体験をしています。
また、それ以外の課外活動として、三つ峠に夏と冬に行き、夏は登山、冬はソリ滑りなどその季節の山での遊びを体験しています。
2.独自に取り組んでいる点
〇保育内容に応じて、様々なグループを編成しています
・幼児クラスは、4~5名で編成される生活グループがあり、そのグループで同じテーブルを囲んで、食事をしたり、ヤギ、アヒルなどの動物の世話をしたりしています。保育内容に応じて、4~5名で編成される生活グループを20名ぐらいのグループに編成し活動することもあります。その他のグループとして絵本サークルというグループがあり、サークル(半円)になって、子どもたちが集中して絵本を見ることができる人数を編成しています。そして、絵本以外に話す内容に応じて、グループの人数を変え子どもたちとのやり取りを楽しめる人数で、サークルになって話すこともあります。
 また、日常で身近な「家族」という単位を模倣しグループを編成しています。グループは、2~3人の5歳児で「夫婦」と呼ばれるグループをつくり、そこに2~3人の4歳児が入り、合計4~6人の「家族」というグループが編成されています。その中で5歳児は、身の回りの世話をするなど「夫婦」と呼ばれる親の役割をすることで、自然と4歳児の手本になったり、生活するうえで守るべきルールなどを意識します。また4歳児は、5歳児の「夫婦」と呼ばれる親の役割がいることで、困ったときに助けを求めることができ、その中で次第に5歳児を慕うとともに、憧れる存在として意識します。さらに、普段の生活や遊びの中でも、子どもたちは「家族」というグループを感じお互いに助け合いや気遣いなどが見られます。また、家族というグループでこどもの国やスケートに行くなどの課外活動を実施しています。6月の花の日礼拝では、日ごろかかわりのある老人ホームなどにどの家族のグループが花を渡しに行くかなどを、家族同士で話し合い決めて、訪問に行くという取り組みがされています。家族というグループで一緒になった子どもたちは、運動会や発表会などで同じ家族の子どもたちを応援する姿も見られます。

○美術活動を積極的に取り入れています
5歳児クラスの活動として、「美術」があり、月に1回美術専門の先生が園に来て、「玉ねぎ染めのTシャツづくり」や「針金におはじきをボンドで付けた飾り」などを作っています。また、こいのぼりの時期は、他のクラスは紙でこいのぼりを制作し、年長は布を縫って、その布を使ったこいのぼり制作しています。


3.工夫・改善が望まれる点
〇マニュアルの整備と人材育成
ボランティアや、実習生を積極的に受け入れております。今後はボランティア受け入れマニュアル、実習生マニュアルなどを整備し、さらに職員間で受け入れに関する基本的な考え方や方針を共有することが期待されます。また、人材育成では理念に基づき、素晴らしい実践をされているため、今後は園独自の現代に即した、人材育成マニュアルなどを作成し、人材育成や技術向上、振り返りを行うことで、すべての職員の育成を確かにしていくことが期待されます。また、理念に基づいた実践の中で、保護者の負担内容について、さらに丁寧に説明するとともに、職員も含めた負担軽減の新たな仕組みや方法を検討することが期待されます。