本文へジャンプ - トップメニュー|検索
トップページ > 健康福祉局 > 横浜市 よこはま福祉ナビ > 福祉サービス第三者評価 > 矢向あけぼの保育園 第三者評価結果 保育分野(保育) 総括(平成27年度)
矢向あけぼの保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成27年度)

基本情報

施設名 矢向あけぼの保育園
所在地 〒230-0001  横浜市鶴見区矢向1-5-26
電話番号 045-581-7828
評価年度 平成27年度
評価機関 特定非営利活動法人 よこはま地域福祉研究センター
結果公表 2016年01月28日
結果に要した期間 5ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
平成27年8月28日~12月14日
・常勤職員には職員会議で趣旨説明、勤務時間内に評価票を各自記入した後、会議の中で一つ一つ話し合った。まとめについては、クラス・調理室・フリーの職員各1名参加で、1項目ずつ確認を行い、その後常勤職員で時間をつくりながら、全員で話し合い、まとめた。
・非常勤職員は書面での趣旨説明の後、各自記入した自己評価票をもとに各クラス代表が出て、グループに分かれ、領域ごとに意見を出し合った。
評価調査員による評価
(実施期間)
平成27年12月8日、12月14日
■第1日目
午前:各クラスの保育観察~園児と一緒に昼食をとる。
午後:書類調査~事業者面接調査(園長)
■第2日目
午前:各クラスの保育観察~園児と一緒に昼食をとる。
午後:職員ヒアリング(乳児リーダー、幼児リーダー、新人保育士、看護師、栄養士、非常勤職員 計6名)~ 事業者面接調査(園長)
利用者家族アンケート
(実施期間)
平成27年10月1日~10月15日
配付:全園児の保護者(46世帯)に対して、園から手渡しした。
回収:保護者より評価機関に直接返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
平成27年12月8日、12月14日
・訪問日両日とも各クラスの午前中の保育時間を中心に、食事、排せつ、午睡の状況、登降園の様子などを観察。
・乳児については主に観察調査、幼児については観察と食事の時間などに適宜聞き取り調査を実施。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
矢向あけぼの保育園は、JR南武線尻手駅から徒歩で10分、汐田総合病院の並びにあるビルの2階3階にあります。平成26年(2014年)4月、社会福祉法人鶴見あけぼの会により開設されました。
園の施設は2階に0・1・2歳児の保育室と乳児トイレ、医務室、事務室と多機能トイレがあり、3階には3・4・5歳児の幼児保育室、幼児トイレ、調理室とホールがあります。外階段を使って保育室から直接行くことができる園庭があり、鉄棒や砂場などがあって子どもたちの遊び場になっています。

定員は60名です。延長保育、一時保育を実施しており、開園時間は7時00分から20時00分、土曜日は7時30分から15時30分となっています。

保育理念は「私たちは、子どもの権利条約・児童憲章・児童福祉法の精神に基づき、未来を担う子どもたちが、心身ともに健康に育つことを目指し努力します。その為には、子どもとかかわるすべての人々が安心して生きていける社会の実現を目指します。」と定め、理念を基に、保育方針を「私たちは、長年認可外の共同保育所で培ってきた子育ての理念に基づき、子どもたちが心身共に健康に育ち、一人ひとりが尊重され、生きる力や思いやりがそだつことを目指し保育を行ないます。また、保護者が安心して働き子育てが出来るように、職員が心を合わせともに考え、ともに喜び合える保育園を目指します。」としています。また、保育目標を「・ぼくもわたしも一人ひとりが主人公 意欲をもって何事にも挑戦しよう。 ・思いっきり体を使って遊ぶことが大好き! 自然に触れながら五感をたっぷり育てよう。 ・お友だちがいっぱい、仲間といることが大好き 思いやりの心を育て、失敗も成功もみんなの力にしよう。」としています。


1.高く評価できる点

●遊びが豊かになる工夫のもと、一人一人が大事にされ、子どもたちは元気に遊んでいます

子どもたちは登園すると好きな遊びをしています。テーブルでは折り紙やお絵描きをしたり、コーナーではおままごとや積木遊びをしたり、保育士の膝の上で本を読んでもらう子どももいます。電車を作りたいと言う子どもの声に保育士は椅子を子どもと一緒に運び、2列に並べて電車に見立てました。おままごとしていた子どもが気付き、「乗せてください」とやってきます。そばにいた子どもが「切符がいるんじゃない?」と言い、色画用紙の小さな切れ端を保育士が渡し、次々に遊びが発展し、乗り降りする子どもが続きます。

保育士は子どもが次に何をするか、先を読んで対応する事のないよう気をつけ、待つ姿勢を大切にしています。「一人ひとりが主人公」を掲げ、子ども自身が自分でやりたいことを見つけるよう配慮しています。乳児は一斉活動を極力少なくし、幼児の「やりたくない」気持ちも認め、活動は自由参加を基本としています。お片付けもさり気なく行われて、遊びを続けている子どももいたり、作品を片付けたくない子どもには「ここに飾っておきましょう」と棚に飾ったりしています。

子どもたちが自由に遊べるよう、遊びが豊かになる工夫も随所にみられます。バックやスカート、スナップやボタンホールを利用した手作りおもちゃや絵本など、子どもの想像力を育む素材が豊富です。訪問日は、赤ちゃん人形が欲しいと言う要望に応えて、赤ちゃんの人形を製作していました。このような工夫のもとクラスでも異年齢でもたっぷり遊ぶ時間が確保されています。また、園では子どもの自己主張を大切にし、もめることも必要と考えています。子ども同士の小さないさかいは起こりますが、保育士はまず見守り、子どもが自分の気持ちを伝えるのを待ちます。職員は子どもの発達段階に応じて、子どもの訴えを聞いたり、相手の気持ちを代弁したりしています。

このように一人一人が大切にされ、子どもたちは園生活を楽しんでいます。利用者家族アンケートで、保育の内容への保護者の支持が多いことからも、子どもたちの楽しんでいる様子がうかがわれます。

●職員は、自己研鑽に努めています

職員はそれぞれモチベーションが高く、内部研修やキャリアアップの為の外部研修のほかに、職員会議などで常に子どもたちにとって良い保育とは何かを話し合っています。園での音の配慮に関しても、家庭的で落ち着いた園を目指したいとして保育士の声をあらげない、やさしく話すと決めて実行しています。実際にすべての職員の話し方は穏やかでした。職員は、子どもの気持ちを汲み取ることが出来るよう、毎年外部カウンセラーに来園してもらい丁寧に時間をかけてケースカンファレンスを実施しています。また、週1回子どもの体幹を鍛える「体育課業」を計画し、毎回自己評価を実施して次回につなげています。栄養士は給食の献立を工夫し、保育士と協力してクッキングを実施するなど「食育」をすすめています。看護師は子どもたちの健康状態をチェックし、幼児向けに健康教室を定期的に実施しています。職員は自己研鑽に励みながらよりよい保育を目指しています。


2.独自の取り組み

●幼児は縦割り保育を実施しています

年下の子どもは年上の子どもの活動を見て学び、憧れを抱き、年上の子どもは年下の子どもの世話をし、教える事で自信をもち思いやりを育みます。子どもが相互に教え合い、学び合い、共に育ち合う事を大切にして、意欲や好奇心を高め、人と関わりコミュニケーションを取ることで、自分の思いを伝え、友だちの言葉に耳を傾けることができることを目指しています。月齢や発達の差を意識することなく、「一人ひとりの主体性」が大事にされるとして縦割り保育を実施しています。


3.工夫・改善が望まれる点

●地域の子育て支援と地域交流に期待します

園は、地域の人々に“乳幼児のおやつ”や“絵本の選び方”の講習会を開催したり、園の行事“納涼会”に誘ったり、また一時保育を実施していますが、保育の専門性を活かした情報提供や育児相談は実施していません。開園2年目ということで、内部の体制作りが課題であったと思われますが、これまで培った知識や職員の豊富な経験や技能を活かして、定期的に相談日を設けて子育て相談に応じたり、引き続き地域住民に子育て支援の講習会や研修会の講師をしたり、さらに地域との交流が深まる取り組みを積極的に展開することを期待します。

●マニュアル作りの充実が望まれます

感染症対応・事故防止・事故対応・安全管理等の個々のマニュアルは作成されていますが、業務マニュアルなど作成されていない分野もあります。職員一人一人が意見を出して、職員会議で話し合い、園として、どの職員が携わっても常に同一水準の内容の保育サービスが提供できるマニュアルを作成し、非常勤職員を含めて全職員間に周知し、実践されることが期待されます。