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わらべうた中山保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成26年度)

基本情報

施設名 わらべうた中山保育園
所在地 神奈川県横浜市緑区中山町90-3 シャレー楓
電話番号 045-938-4595
評価年度 平成26年度
評価機関 特定非営利活動法人 よこはま地域福祉研究センター
結果公表 2015年03月03日
結果に要した期間 5ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2014年10月11日~12月22日
・職員会議で趣旨を説明、常勤・非常勤すべての職員各個人が自己評価票を記入した。方法等不明な点は園長がその都度説明を加えた。
・各部屋別(0・1歳、2歳、3・4・5歳、非常勤+園長)の4チームで会議を開き、意見交換しながら一項目ずつ確認・合意した。各代表で持ち寄り、協議・合意してまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
2015年1月23日、2月2日
■第1日目
午前:各クラスの保育観察~園児と一緒に昼食をとる。
午後:書類調査~事業者面接調査(園長・法人担当者)
■第2日目
午前:各クラスの保育観察~園児と一緒に昼食をとる。
午後:職員ヒアリング(クラスリーダー4名、乳児主任、幼児主任、看護師、栄養士、非常勤職員1名)~事業者面接調査(園長・法人担当者)
利用者家族アンケート
(実施期間)
2014年11月17日~12月1日
配付:全園児の保護者(71家族)に対して、園から手渡しした。
回収:保護者より評価機関に直接返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
2015年1月23日、2月2日
・訪問日両日とも各クラスの午前中の保育時間を中心に、食事、排せつ、午睡の状況、登降園の様子などを観察。
・乳児については主に観察調査、幼児については観察と食事の時間などに適宜聞き取り調査を実施。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
わらべうた中山保育園は、JR横浜線中山駅から徒歩5分に位置し、施設は4階建ての居住用マンションの1階にあります。付近には、県立四季の森公園や中山小学校、駅前商店街などがあり、たくさんの自然と近隣の人との触れ合いができる地域です。

マンション1階部分の施設内はワンフロアーのため、保育室は0・1歳児、2歳児、3~5歳児の3部屋に大きく分かれています。また、施設内には大きな窓が備えられているため、明るく開放的な作りとなっています。その他、調理室・事務室・相談室・更衣室があります。さらに、保育室隣にアトリエ活動用のスペースを備えていて、園庭は園より道路を挟んだ向かいのところにあります。

当園は、2012年(平成24年)4月1日に開園した新しい保育園です。定員は0~5歳児で78人、開園時間は、平日は午前7時~午後8時、土曜日は午前7時~午後6時です(延長保育時間含む)。

運営法人は、長谷川ナーシングパートナー株式会社で、当園を含めて認可保育所など7園を神奈川県、東京都で運営しています。平成27年度も新規開設を予定しています。

保育方針は「いきいきした生活とあそびを子どもたちに ~子どもの時間が流れる保育園~ 」とし、保育目標は「生きる力の基礎を育てる(からだを育む、つながる力を育む、学ぶ力を育む、生活力を育む)」を掲げています。また、保育姿勢として、「子どもの目線を大事にする保育(見守る保育、待つ保育、信じる保育)」を掲げています。


1.高く評価できる点 

●子どもたちは、異年齢児保育を通じ、自立心を育んでいます

園の特徴として、3~5歳児の異年齢児保育が挙げられます。その中では、年上の子どもが年下の子どもを手伝ったり、さりげなく気遣って声をかけたりする姿が随所に見受けられます。また、保育活動ごとにリーダーを決めることによって、リーダーが中心になってまとめていくこと、皆で協力して一つのことに取り組むこと、お互いの良さを認め合うことなどの協調性や自立心が自然に身についていきます。

4・5歳児のアトリエ活動では様々な造形活動などを展開しています。例えば絵具を混ぜる「混色」では、保育士が青と黄色を混ぜてだんだん緑色になると、子どもが「緑になった~」と興奮します。ここでも、4人程度のグループに分かれ5歳児がリーダーとなり、活動が繰り広げられます。子どもたちの疑問には、保育士が丁寧な受け答えをしているため、子どもたちは満足そうに自分の興味・関心事に夢中になります。

乳児クラスでは、保育士がにこやかに子どもを抱いたり、声かけしたりし、信頼関係を築いています。また、各保育室には、子どもの目線に合わせて、ままごとや人形、ブロック、絵本、あみものセット、お手玉、パズルなどのおもちゃが並べられ、子どもが自分で選んで遊ぶことができるように工夫しています。時には、年上の子が午睡から優しく起こしてあげるお手伝いをしたり、日常的に異年齢で関わる機会があるので、年下の子は年上の子のように早くなりたい気持ちでいっぱいの様子です。

園全体が大きな家族のような雰囲気を演出した異年齢児保育により、子どもたちの進級に対する期待感が伝わります。子どもたちは無理なく自然と自立心を育んでいます。

●子どもたちは、自然に触れながら身体を思いっきり動かして、健康な体を育んでいます

自然に恵まれた地域性を活かし、園では晴れていれば毎日、近隣の公園へ散歩に行きます。散歩の距離は、年齢×1キロを目安にしているため、長い距離を歩けるよう散歩コースを工夫しています。このような取り組みの結果、2歳児クラスになると長い距離を一定のスピードで歩くことができるように成長しています。

森の中の遊歩道では、子どもたちがたくさんの自然に触れるため、保育士や子ども同士の会話は、土や木、葉っぱなど、周りの自然に関する内容が中心となります。子どもたちの興味や関心事に対して、保育士は丁寧に受け答えをしながら、保育方針である「 いきいきした生活とあそびを子どもたちに ~子どもの時間が流れる保育園~ 」を実現していきます。

また、散歩先の公園では、魚や鳥を見たり、木の実を拾ったり、寝ころんで日向ぼっこをしたりと、それぞれが好きなことをして遊びます。広い芝生では、ボール、フリスビー、追いかけっこ等をしながら、保育士も参加して遊びを盛り上げていきます。子どもたちのやりたいことを第一に考えながら、思いっきり身体を動かすことによって、保育目標および保育姿勢が無理なく実践され、子どもたちの丈夫な体作りにつながっています。

●地域の子育てニーズを把握し、積極的な地域子育て支援の取組みを実践しています

園では、毎週火曜日に園庭開放を実施しています。そこに訪れた保護者や子育て支援講座、緑区の地域子育て支援イベント「あつまれっ! みどりっこまつり」の参加者から地域の子育て支援ニーズを把握しています。そのニーズに基づき、園長を中心に全職員が関わりながら、職員会議等で地域に向けた子育て支援の取組みを検討していきます。また、決定した地域支援のための取組みについては、地域住民へのプリント配布・園内掲示・ホームページに掲載して告知をしています。

地域住民に向けての子育て支援講座としては、積み木、わらべうた遊び、アトリエワークなどの数多くの講座を企画し、実践しています。また、緑区の地域子育て支援イベント「あつまれっ!みどりっこまつり」では、保育士を派遣して整体講座を実践しています。

開園3年目にもかかわらず、このような取り組みを積極的に行っていて、保育園の地域における子育て支援の役割を広げています。


2.工夫・改善が望まれる点 

●保育場面の切り替えと保育室内の環境構成にさらなる工夫を期待します

施設内はワンフロアーで、保育室内を子どもの目線を意識した低いパーテーションで区切って使用しているため、全体が見通せるオープンな作りとなっているとともに、声が通りやすい構造となっています。また、3歳児から5歳児までは、異年齢児保育を日常としているため、年齢に関係なく、子どもたち同士が自然に関わっている姿が見受けられます。そのような多くの子どもが関わる保育室内では、保育活動の内容や子どもたちの状況によって、時には室内全体が少し騒がしくなったり、子どもたちが落ち着かずざわつく場面もあります。

特に、散歩の行き帰り、食事や午睡の時間などの保育活動の切り替え時などは、職員間の十分な連携と保育士の声も含めた音への配慮が望まれます。
現在も園では、限られたスペースを有効的に利用するため、保育室隣にあるアトリエ活動のスペースを利用したり、散歩に行く時間・食事の時間・着替えの時間に差を設けながら、活動空間の確保をするように心がけていますが、さらなる機能別空間を確保するため、ロールカーテンや移動式パーテーションなどを用いるなどの工夫を期待します。

●保護者とのコミュニケーションについて、さらに深めるための工夫を期待します

送迎時には、保育士は保護者との会話に努め、子どもの様子について情報交換しています。その他、年1回、11月に個別面談を実施するとともに、保護者から希望があれば、随時応じています。また、乳児は毎日、幼児は必要に応じて連絡帳を用い、保護者と情報交換をしています。その他、園の思いを伝える取り組みとして、一人一人の子どもの誕生日に、保護者がメッセージカードを子どもたちの前で読み、一緒に祝っています。お祝いに合わせて保育参加を実施していて、子どもたちと一緒に我が子の成長を確認する機会ともなっています。

このような保護者との情報交換の機会を様々設定している一方で、今回の利用者家族アンケートでは、「送り迎えの際のお子さんの様子に関する情報交換について」、「意見や要望に対する職員の対応について」など、園と保護者との十分なコミュニケーションが取れているか、という項目での満足度が低い結果となっています。

今後は、保護者との積極的な情報交換を全職員が意識することによって、さらにコミュニケーションを深めることを期待します。