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パレット保育園・長津田 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成26年度)

基本情報

施設名 パレット保育園・長津田
所在地 神奈川県横浜市緑区長津田4-12 東急長津田社宅1F
電話番号 045-989-5549
評価年度 平成26年度
評価機関 特定非営利活動法人 よこはま地域福祉研究センター
結果公表 2015年02月03日
結果に要した期間 5ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2014年9月1日~10月27日
・ミーティングにて趣旨を説明し、職員をいくつかのグループに分けて評価のページを担当し、グループ会議時にそれぞれ話し合う。
・それぞれに持ち寄ったものを施設長、副施設長で話し合ってまとめ、それを職員に配付し再度見直し完成した。
評価調査員による評価
(実施期間)
2014年12月16日、12月18日
■第1日目
午前:各クラスの保育観察~園児と一緒に昼食をとる。
午後:書類調査~事業者面接調査(施設長・副施設長)
■第2日目
午前:各クラスの保育観察~園児と一緒に昼食をとる。
午後:職員ヒアリング(クラスリーダー5名、栄養士、非常勤職員1名)~事業者面接調査(施設長・副施設長)
利用者家族アンケート
(実施期間)
2014年11月1日~11月15日
配付:全園児の保護者(39家族)に対して、園から手渡しした。
回収:保護者より評価機関に直接返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
2014年12月16日、12月18日
訪問日両日とも各クラスの午前中の保育時間を中心に、食事、排せつ、午睡の状況、登降園の様子などを観察。
乳児については主に観察調査、幼児については観察と食事の時間などに適宜聞き取り調査を実施。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
 パレット保育園・長津田は、JR横浜線と、東急の田園都市線・こどもの国線が乗り入れる長津田駅西口から直ぐ近くにある東急電鉄社宅の1階にあります。駅周辺は住宅、飲食店や商業施設も多く賑やかですが、西口側は住宅道路となっているため、大きな車両も入らず、静かな一角となっています。少し足を伸ばすと緑地や公園も多く、子どもたちが自然に触れられる環境にあります。
 当園は株式会社理究が2003年に開設しました。なお、同社は同園以外に横浜市認可保育所4園のほか、東京都や神奈川県内で保育所事業などを展開しています。
 定員は45名、開園時間は平日7時~20時、土曜日8時~16時です。園は東急線沿いの集合住宅にありますので、線路との間に園庭があります。園の施設は、0、1歳児、2、3歳児、4、5歳児の保育室は合同となり、活動に応じて、使い分けています。そのほか、事務室、厨房、倉庫兼ロッカールームなどがあります。
 保育理念は、“ひとりひとりに生きる力を!”という標題のもと、下記の通り掲げ、利用者本人を尊重したものとなっています。
・ひとりひとりを「大きな家族」の一員として認め、役割を認識させ、愛情を持って育てます。
・ひとりひとりの子どもを見極め、発達段階に応じ、「感性・知性・体力(からだりき)を培う」三位一体のバランス保育・教育を信条として育てます。
・ひとりひとりが意欲的な生命力を発揮できるよう「自立と自尊と自律」の精神を大切に育てます。
 保育の方針として、“「保育所保育方針」に準じ、保育・養護の視点と発達・教育の視点で、「健康」・「人間関係」・「環境」・「言葉」・「表現」の五領域を縦断的にとらえ、子どもの成長に合せ、子どもの力を最大限に引き出すよう努める”ことを明記しています。

1.高く評価できる点 
●子どもたちは、元気良く自信を持って、自分で考える力を身につけています
 毎日の散歩では、季節や自然を観察したり触れることで、感性を高めるとともに、少し遠くまで歩き、体力を鍛えています。さらに、リトミックで、ピアノ伴奏に合わせて身体を使って表現したり、平均台など大型の遊具での遊びを通して、運動面の発達に繋がっています。
 一斉活動の時間には、皆で一緒に遊具を使う・順番に行うなどのルールや、自分の思いを言葉で伝えることや譲り合うことなどを学んでいます。
 子どもたちは、自由遊びの時間に、リトミックや朝の会の歌を歌ったり、教材を取り出して線や文字を書くことを楽しんでいます。また、子どもたちは、恐竜の本を見ながら、想像を膨らませてブロックで上手に実物そっくりに作ったり、折り紙の本を見て、自分で考えながら難しい造形に挑戦するなど、自分たちで遊びを作り上げています。また、子ども同士で遊んでいる時に自分の意見をはっきりと言いますが、友だちの異なる意見や行動に対しても、「それもいいね」と受け入れる姿が見られるなど、自分で考え判断する力を持っていることが感じられました。
 2クラスが同じ教室であることや散歩や屋外活動で異年齢がふれあう機会が多く、年上の子が年下の子を気遣ったり、子ども同士で学びあうほか、保育者が担任以外の子どもにも声をかけたり会話を楽しんだりして、信頼関係を築いています。
 子どもたちは、園の理念である「大きな家族」の中で他人を思いやる心が育まれている様子がうかがわれます。

●保育者の前向きな姿勢と職員間の連携により、子どもたちにとって、ゆったりとした居心地の良い環境が作られています
 保育者は、子どもの気持ちを受け止め理解し、一人一人に合った保育をすることや、子どもの人格を尊重することを、常にクラス会議、全体会議、職員会議などで取り上げています。内部研修や外部研修に積極的に参加するだけでなく、日常的に、会議の中で園の理念や保育方針に対する意見交換を行うことで、若い職員の学びに繋がっています。
 全職員が落ち着いて、子どもの様子を観察し、情報を共有し、意見を出し合って、子どもが落ち着いて遊べる環境を作り、子どもの自由な発想を受け止め、集団活動に取り入れるように努めています。
 また、子どもの「やりたい」という意欲を大切にして、うまくできない子どもには、保育士は「もうちょっと」などと声かけし、クラスの枠を越えて、子どもたちが自分の力で取り組む様子を見守り、出来たときには、担任以外も認めることで、自分で達成した喜びを子ども自身が感じられるようにしています。

2.独自の取り組み 
●学習カリキュラム
 「パレット学習タイム」を週に1回、行っています。平成26年度の進行方法として、専門の講師と担任が連携して、事前に打ち合わせを行い、担任が中心となって進めています。
 内容は、年齢や発達に応じた絵本やお話を題材にして、人とのつながりや思いやりの大切さを学んだり、いろいろな線を描いたり、文字や絵に触れることで、自然に学習意欲を導き、自由遊びとは違う緊張感で、人の話を聞く姿勢や集中力が身につくように工夫しています。

3.工夫・改善が望まれる点 
●ノウハウを活かした地域の子育て支援が期待されます
 園が主催して行う夏祭りは、ポスターを掲示して地域住民に知らせるとともに招待したり、飼育したカブトムシが卵を産み、幼虫になったときに、門に掲示をして貰い手を募ったり、給食のレシピカードを掲示して自由に持って行ってもらうなど、近隣との友好的な関係を築くために取り組んでいます。
 せっかくの地域との接点ですので、それをきっかけに感想をいただいたり、その後の情報交換など交流を続ける等、さらなる工夫が期待されます。
 また、育児相談について、実施日、受付方法などを、地域住民の目に留まる場所に掲示していますが、相談実績にはつながっていません。
 マンション内の保育園であり、園舎や園庭が狭いため、一時保育・交流保育・園庭開放等の実施は難しい面もありますが、見学に来園した親子に園庭で子どもたちと過ごしてもらうなどの取り組みはしています。もう一歩進め、散歩先の公園で出会う親子に声を掛け子どもたちと一緒に遊ぶ機会を提供したり、在園児の負担にならない範囲で、カリキュラム体験やランチ交流の実施、豊富な絵本や教材、ノウハウなどを活かし、培ってきた専門性を地域に還元するなど、大切な役割を担っていくことをさらに期待します。