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太陽の子鴨居駅前保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成26年度)

基本情報

施設名 太陽の子鴨居駅前保育園
所在地 神奈川県横浜市緑区鴨居1-16-14 マンションHAMAKAZE1階
電話番号 045-938-4520
評価年度 平成26年度
評価機関 特定非営利活動法人 よこはま地域福祉研究センター
結果公表 2015年01月09日
結果に要した期間 5ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2014年9月1日~10月15日
・園長が趣旨説明をし、評価機関の説明の後、常勤・非常勤が勤務時間等を利用して自己評価に記入した。
・各職員が書いたものを乳児・幼児会議で意見交換し、合意していった。またそれを基に全員で話し合い、確認しながら一つにまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
2014年11月12日、18日
■第1日目
午前:各クラスの保育観察~園児と一緒に昼食をとる。
午後:書類調査~事業者面接調査(主任)
■第2日目
午前:各クラスの保育観察~園児と一緒に昼食をとる。
午後:職員ヒアリング(クラスリーダー5名、看護師、栄養士、非常勤職員、保育補助員1名)~事業者面接調査(エリアリーダー、主任)
利用者家族アンケート
(実施期間)
2014年10月1日~15日
配付:全園児の保護者(58家族)に対して、園から手渡しした。
回収:保護者より評価機関に直接返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
2014年11月12日、18日
訪問日両日とも各クラスの午前中の保育時間を中心に、食事、排せつ、午睡の状況、登降園の様子などを観察。
乳児については主に観察調査、幼児については観察と食事の時間などに適宜聞き取り調査を実施。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
 太陽の子鴨居駅前保育園は、JR横浜線鴨居駅北口から徒歩1~2分、駅ホームから道路の向かい側に臨める6階建てマンションの1階にあり、平成24年4月、長谷川興産株式会社が開設しました。交通に便利でありながら周囲は自然環境にも恵まれ、鶴見川の河原で水鳥を見たり、畑が広がり農作物を見たりできる立地となっています。

 園は南に面して5つの保育室(4,5歳児は合同)が並び、廊下を隔てて事務室兼医務室、教材室、更衣室、沐浴室、調理室、トイレがあります。各保育室は内部からドアで行き来でき、ガラス窓により見通しもよくなっています。保育室南面の外に人工芝の園庭があり、かけっこやシャボン玉、夏にはプール遊びなどができます。マンション駐車場に2台分の駐車スペースを確保しています。

 定員は69名です。延長保育、一時保育を実施していて、開園時間は、平日は7時30分~20時、土曜日は7時30分~18時30分です。

 保育理念は「のびのび すくすく にこにこ 子ども・保護者・地域・保育者 みんなで感動を分かち合い、満足できる、笑顔あふれる保育園を目指します」と定め、理念を基に保育目標を「・心身共にたくましく元気な子ども・友達と仲良く遊び思いやりのある子ども・感性豊かで自分で考え行動ができる子ども」とし、保育方針を「・安心できる人間関係、整った保育環境の中で自己を十分に発揮しながら活動することにより、健全な心身の発達を図ります ・様々な経験や人との関わりの中で、温かい人間性と豊かな感性を持った子に育てます ・子育て支援や地域との交流を深め、存在感のある保育園になるよう支援の充実に努めます」としています。


【 高く評価できる点 】 

●子どもたちは仲良く過ごす中で優しさやマナーを身につけています

 子どもたちは登園すると、保育室で保育士に見守られながら好きな遊びをしています。保育室はガラス越しに隣が見通せるので、年下の子どもが泣いたりすると年上の子どもが心配そうにガラスに頬をつけるようにして見ていたりします。3~5歳児が散歩に行く時も4,5歳児が3歳児と手をつないで仲良く列を乱さず歩いて行きます。トイレの前でクラスの違う子どもと一緒になったら、年上の子どもがトイレのスリッパを年下の子どもに譲っていました。年下の子どもも年上の子どもを見習ってスリッパを揃えています。トイレの入り口のスリッパはいつ見てもきちんと次の人が履きやすいように揃えられていました。

 保育室や公園で遊ぶ時も楽しそうですが、遊具を使う順番などよく守られています。製作に使うソフトペンも友達同士で色を交換して使い、粘土で作ったお弁当を保育士や友達に持って行ったりします。歌は元気よく歌い、話はよく聞き、給食は「おいしい、おいしい」ともりもり食べますが、お代わりの約束を守り、友達の分もあるようにするなど心を配っています。

 保育士は、指示を出す時、よいかよくないかを考えさせることが多いです。子どもたちも時にはルール違反やけんかで泣くこともありますが、すぐ笑顔に戻ります。保育士は乳児から幼児まで子どもをほめることが多く、そうでない時は叱るのではなく「残念」「かなしい」というような表現をしています。保育士同士も仲良くお互いに子どもの前で「ありがとう」と言い合うように和やかで、子どもたちも、自然にそのような雰囲気を身につけ、園内に穏やかな空気が流れ、笑顔がいっぱいの保育園となっています。


●職員は連携し効果的な保育をしています

 職員は職員会議等でよく話し合い、報告・連絡・相談を大切にしながら、日頃の保育業務は自然に分担して行っています。例えば1人は子どもに絵本の読み聞かせ、1人は次の活動の準備、1人はトイレに行く子どもの世話等、声に出さなくても「阿吽の呼吸」で助け合っています。給食時には必ず栄養士や調理員が保育室を回って様子を見たり手伝ったりしています。最近入職した看護師も各保育室を回りながら、保育士と協力して仕事をしていました。事務室に「手のあいた先生にやってほしいことノート」があり、手作業の依頼など誰でも書き込めて、終わったものは印をつけています。ヒアリングでも職員は一様に「職員同士が仲良く何でも言える」「園長、主任も相談しやすく、ずっとここで仕事をしたい」などと話すのを聞くことができました。

 運営会社として力を入れている「絵本の読み聞かせ」や「食育」について、「自然に触れること」や「わらべ歌」なども加えて、園はつながりを持たせ保育に取り組んでいます。食育については、栄養士を中心に各クラス代表、主任、園長で構成される給食会議で子どもの現状からどんなことが必要か話し合い、月別の年間カリキュラムを作成するところから始めます。食べ物について栄養や調理法、季節の食材、歯の大切さや体の仕組み、包丁等調理器具の使い方、実際のクッキングなど、子どもの発達過程に沿って教え、実践しています。保育士は、歯の磨き方や残さずよくかんで食べることなどを教え、近所の畑では野菜を見たりじゃがいも掘りをさせてもらったりしていますが、その前後にテーマに合う絵本や紙芝居を読み聞かせたり、歌を歌ったりしています。協力して教材を作ったりもします。職員は子どもたちと、給食中「もったいないばあさんが出るよ」と絵本の言葉を言ったり、自由遊び中「食育かるた」で遊んだりしています。

 このように職員により作られる総合的な保育の中で、子どもたちはよく食べ、よく遊び、健やかに育っています。


【 工夫・改善が望まれる点 】

●さらなる地域の子育て支援と地域交流の充実を
 
 園は、保護者向けにブログを頻繁に更新するなど情報提供をしていますが、地域住民への情報提供や育児相談に応じることは積極的になされていません。一時保育をしていますが、利用者はまだ少ないです。

 開園3年目ということもあり、これまでは、内部の体制作りが中心課題であったと思われますが、今後は職員の豊かな経験や技能を活かして、定期的に相談日を設け子育ての相談に応じたり、地域住民向け子育て支援の講習会や研修会の講師をしたりするなどの地域貢献が期待されます。また、園も積極的に地域の力を借りて、例えば近隣のじゃがいも掘りをさせてもらう農家に、ボランティアとして野菜作りを教えてもらって栽培するなど、地域との交流がさらに深まることを期待します。


●保育所としての自己評価の文書化と公表を

 園の運営会社は職員の目標設定や振り返りを含む人事評価は同じ書式で行っていて、園長が面接で見た後会社に送られています。しかし、園は、現在「保育指針」においても努力義務となっている「保育士及び保育所の自己評価並びにその公表」については取り組んでいません。

 園は実際に保育課程や指導計画の策定の中で振り返り実践している部分も多いので、自己評価を公表し、保護者や地域住民に説明することで、保育所の説明責任や社会的責任を全うすることを期待します。