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そよかぜ保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成25年度)

基本情報

施設名 そよかぜ保育園
所在地 神奈川県横浜市緑区鴨居1-13-3
電話番号 045-933-1231
評価年度 平成25年度
評価機関 特定非営利活動法人 よこはま地域福祉研究センター
結果公表 2014年03月10日
結果に要した期間 5ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2013年10月20日~2014年1月10日
職員会議で説明をして、常勤・非常勤すべての職員各個人が記入。
・記入の難しかった部分を振り返り、意見交換をして再度記入し、集計・一覧にして仕上げた。
・工夫事例などについては、全職員のものを園長・副園長・主任で協議し、合意してまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
2014年1月17日、2014年1月20日
■第1日目
(1)午前:各クラスの保育観察、散歩にも同行~園児と一緒に昼食をとる。
(2)午後:書類調査~事業者面接調査(園長)
■第2日目
(1)午前:各クラスの保育観察~園児と一緒に昼食をとる。
(2)午後:職員ヒアリング(クラスリーダー5名、看護師、栄養士、非常勤職員1名)、主任~事業者面接調査(園長)
利用者家族アンケート
(実施期間)
2013年11月1日~2013年11月15日
配付:全園児の保護者(82家族)に対して、園から手渡しした。
回収:保護者より評価機関に直接返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
2014年1月17日、2014年1月20日
(1)訪問日両日とも各クラスの午前中の保育時間を中心に、食事、排せつ、午睡の状況、登降園の様子などを観察。
(2)乳児については主に観察調査、幼児については観察と食事の時間などに適宜聞き取り調査を実施。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】

そよかぜ保育園は、JR横浜線「鴨居」駅から歩いて5分ほどのマンション群に隣接しています。園の裏手には鶴見川が流れ、四季の変化が感じられる川沿いの遊歩道は子どもたちの散歩道です。

そよかぜ保育園は、2005年(平成17年)4月に、社会福祉法人横浜かがやき会によって開設されました。定員は90人(産休明け~5歳児)、開園時間は平日は7時~20時、土曜日は7時~18時です。

鉄筋コンクリート造りの園舎は、全面強化ガラスを用いていて、外との一体感があり、子どもたちは窓越しに四季の移り変わりや雨や雷などの天候の変化を感じることができます。また、広いホールとウッドデッキがあり、子どもたちは毎日体操をしたり、走ったり、跳んだりして身体を思いっきり動かしています。

「みんなの家」をコンセプトとし、保育理念として『「児童憲章」「児童福祉法」「保育所保育指針」ならびに「子どもの権利条約」に基づき、保育理念を定める。1、子どもの健やかな育ちの保障、2、保護者に安心と信頼をされる暖かな支援、3、子ども同士、子どもと大人、保育者と保護者などがともに育ちあうところ、4、地域の子育て支援の充実。』保育目標として「いきいきと健やかに充実した毎日を過ごし、人とのかかわりを通して育ち、意欲と自信を持って未来にむかって生きる子ども、1、機嫌のよい子ども、2、感性豊かな子ども、3、仲間とともに育ちあう子ども、4、みずからすすんで行動する子ども。」を掲げています。


1.高く評価できる点 

●たくさんの経験を通し、子どもたちは健やかに育っています

 保育士は「ほめる保育」を心がけていて、子どもたちに肯定的な言葉で話しかけ、子どもから思いや要望を引き出しています。このような働きかけのもと、子どもたちはのびのびと自分を表現しています。

遊びの場面では、子どもの遊びの様子を見て子どもの発想をほめ、ヒントを出したり、保育士自身が見本を見せたりし、子どもが遊びを広げられるよう支援しています。ブロックを用いた自由遊びで、一人ずつの作品を友だちや保育士に見せてお互いの作品をつなげて大きな作品に発展させたり、同じ作品ばかり作っている子どもに保育士が違う作品を作って見せ他の遊びに発展させたりなど、保育士の働きかけで子ども自身が遊びを広げています。

 また、子どもの健康な身体作りのため、体育指導や散歩などの活動をたくさん取り入れています。毎朝のラジオ体操から始まり、体育指導や散歩で子どもたちは思いっきり身体を動かしています。散歩は歩くことを目的に長距離を早足で行いますが、散歩先での子どもたちは地域の人々と会話を交わし、鶴見川の四季の変化を楽しみ、人々の生活の営みに興味を示していて、身体を鍛えるとともに感性や社会性を養っています。また、子どもたちがたくさんの経験を通し感性を養えるよう、音楽指導や絵画指導、自然教室、陶芸教室なども実施しています。
 このように、子どもたちはたくさんの経験を通し、健やかに育っています。

●職員は思いを共有し、連携して保育にあたっています

 職員構成は、20代から90代まで幅広い年齢を網羅し、若手、中堅、ベテランをバランスよく配置した構成となっています。職員集団は年1回の合宿研修で理念や方針を確認し、思いを共有しています。保育士は、毎月のケースカンファレンスでケース検討や障がい児保育、感染症予防などについて園内研修を重ねるとともに、外部研修にも積極的に参加しています。また、体育指導、音楽指導、絵画指導、自然教室等の外部講師の技法を見ることで子どもへの指導法を学んでいます。

 保育士は子どもとのコミュニケーションを大切にしていて、子どもを肯定的に見るように努めています。叱る時も真剣に向き合い、大人として「教える」ことで子どもの人間力・生活力を育てています。このように子どもと向き合うためには、保育士自身の人間力が大切だという思いから、ケースカンファレンス等で自分自身の保育を常に見直しています。

 指導計画や日誌等は、保育士資格を持つベテラン看護師が毎日必ず目を通し、丁寧に朱を入れています。より良い保育への助言、指導、ヒント、共感や励まし等が書かれ、保育士の励みになるとともに、気づきにつながっています。

 このような人間関係を育てる取り組みを通し、保育士間のコミュニケーションも図られ、保育の現場での連携にも生かされています。

●地域の施設として根付いています

 園は、地域とのつながりを大切にし、自治会にも所属し、理事の中には地域住民もいます。地域自治会との関わりから地域の情報を常に収集しています。コンサート等園の行事に地域住民を招待するとともに、地域交流として「わらべうたであそぼう」、異世代交流として「いっしょにうたいましょう」などを開催し、園の取り組みを理解してもらうよう努めています。

 子育て支援としては、一時保育、園庭開放、交流保育を実施するほか、地域の子育て家庭を対象とした園長による母親講座や保育士による子育て支援講座を開催しています。また、電話による育児相談を随時受け付けるとともに、園長が家庭福祉員の保育相談に応じたり、母親グループの支援を行ったりしています。

 子どもたちも行事だけでなく、散歩等で地域住民と自然に交流していて、顔見知りの地域住民と会話したり、ハイタッチしたりする姿が観察時にも見られました。子どもたちの散歩コースで待っている人もいて、子どもたちが地域に見守られ育っている様子が伝わりました。

 運動会の準備や片付けに地域のボランティアが協力したり、地域住民による音楽バンドが運動会の入場行進の生演奏をしたりと、保育園は地域の施設として根付いています。


2.独自性のある点 

●保護者が共に子どもとともに育つよう、支援しています
 
園では保育理念に「子ども同士、子どもと大人、保育者と保護者などが共に育ちあうところ」を掲げ、保護者が子供と共に育ちあえるよう働きかけています。

 0・1・2歳児は個人別の月案を保護者に配布し共有するとともに、保護者に子どもや子育てに関する保護者の思いと振り返りを記入してもらい、保護者も子どもと共に育ちあえるように配慮しています。また、保育参加も自分の子どもがいるクラス以外に入り、園全体の保育を見てもらい、子育てについて保護者が客観的に考える機会としています。

また、0歳児の懇談会では搾乳の時の注意点や離乳食の進め方などを取り上げ、保護者の意識向上を図っています。保護者の子育ての悩みに答えるため、送迎時の保護者の様子を観察し、必要によっては園長、副園長、主任、看護師等による「ワンポイント相談アドバイス」を実施するなど、保護者が安心して子育てに取り組み、子どもと共に育つよう支援をしています。


3.工夫改善点 

●今後の園運営に向け、より一層の文書化が望まれます

 職員はケースカンファレンス等で常に自身の保育を振り返るとともに毎年の合宿研修でもレポートを提出し振り返りを行っていますが、定型化した自己評価チェック表などは作成していません。また、個人別育成計画や職務権限規程、個人情報保護等についても職員に周知され、実施されているにもかかわらず、文書化までには至っていません。記録についても、子どもの記録や健康・安全に関するものは丁寧に書かれていますが、他は必ずしも徹底していません。

 職員間での連携がよくベテランが多いこともあり、文書化されなくとも職員が理解し、保育の質が確保されていますが、職員の交替なども考え、今までの取り組みを記録するとともに、定型化し文書として残すことが期待されます。文書化することで、それぞれの意義や目的などがさらに明確になり職員間で共有されるとともに、園のノウハウが今後の園運営に生かされることと思われます。

 また、後継新体制のビジョンと中長期計画についても文書化することが期待されます。