本文へジャンプ - トップメニュー|検索
トップページ > 健康福祉局 > 横浜市 よこはま福祉ナビ > 福祉サービス第三者評価 > アメリカ山徳育こども園 第三者評価結果 保育分野(保育) 総括(平成27年度)
アメリカ山徳育こども園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成27年度)

基本情報

施設名 アメリカ山徳育こども園
所在地 横浜市中区元町1-11-3
電話番号 045-663-8737
評価年度 平成27年度
評価機関 合同会社 評価市民・ネクスト
結果公表 2016年02月16日
結果に要した期間 9ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2015年5月8日~11月5日
【1】評価機関からの説明を受けた後、2ヶ月の期間を設けて個々が評価票に目を通し評価を記入した。
【2】個人の評価が終了した後、6名程度のグループを設けて、意見交換をしながらグループとしての評価をまとめた。
【3】グループのリーダーが各グループの評価をもちより、意見交換・確認をし、園としての評価をまとめた。
【4】園としてまとめたものに対して職員の意見を聞き、確認をとり提出した。
評価調査員による評価
(実施期間)
第1日:2015年12月15日  第2日:2015年12月21日
<第1日>
【午前】保育観察。
【昼食】園児と一緒に食べながら保育観察。
【午後】書類調査。園長にヒアリング。

<第2日>
【午前】朝は登園の様子を観察。その後各クラスで保育観察。
【昼食】園児と一緒に食べながら保育観察。
【午後】各クラス担任保育士、看護師、栄養士、非常勤職員、主任に順にヒアリング。その後、園長にヒアリング。
    最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2015年11月4日~11月20日
【1】全園児の保護者(88世帯)に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配布した。
【2】各保護者より、返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日:2015年12月15日  第2日:2015年12月21日
【1】観察調査を調査員が各クラスで実施し、戸外・園外での活動も観察した。
【2】幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】

 アメリカ山徳育こども園は、みなとみらい線「元町・中華街」駅改札から直結しているビルの3階部分にあります。2012年(平成24年)4月に、一般財団法人三和徳育会により開設された認可保育園です。同会は当園のほかに、横浜市小規模保育事業である0歳から2歳までの「徳育ナーサリー山下公園」、学童保育を主とする「アメリカ山ガーデンアカデミー」を経営しています。
 駅の改札口を出てエスカレーターをあがると園の入り口玄関になります。玄関を入ると玄関ホールとカウンター、そしてホールのカラフルな下駄箱コーナーの向こうが大きなワンルームの保育室になっています。ワンルームの保育室は低い戸棚でクラス別に仕切られ、必要な場合にはカーテンで仕切ることもできます。厨房はホールの左手奥にあり、ガラス越しに4、5歳児保育スペースを見ることができます。園庭はありませんが、屋上がアメリカ山公園で、公園から直接横浜外国人墓地や港の見える丘公園に歩いていけます。その他元町商店街や山下公園、赤レンガ倉庫なども子どもたちの散歩コースになっています。また、ビルの3階部分は保育園に隣接してアメリカ山ガーデンアカデミーが併設されていて、職員の研修の場ともなり、雨の日の子どもたちの遊び場などにもなっています。
 定員は90名(0~5歳児)ですが、待機児童解消のため調査時点で106名が在籍していました。開園時間は平日7時30分から19時30分、土曜日は7時30分から17時です。保育理念を「体験の数だけ成長がある」「笑顔の数だけ幸せがある」とし、保育目標を「健康な身体としなやかな心をもつ子ども」「豊かな感性と創造性にあふれる子ども」「強い信念と思いやりのある子ども」としています。



●特長・優れている点

【1】子どもたちは保育士に見守られ、メリハリのついた園生活を楽しんでいます

 子どもたちは毎日のように近隣の公園に出かけ、はじけるように遊んでいます。鬼ごっこ、ボールけり、ままごとなど、保育士の提案を受けてその日の気分で遊びを選んでいます。遊んでいくうちにどんどん遊びが変化したり、新しいルールを子どもたち同士で作ったりしています。保育士は子どもたちの様子を見守りながら、遊びの変化に応じて一緒に遊んだり、遊びの手助けをしたりしています。その間にも安全確認、人数確認を行っています。また、公園への移動はクラスごとですが、着いた公園では異年齢が一緒になって遊ぶこともよくあります。年上の子どもたちが年下の子どもたちをやさしくリードしたり、手助けをしたり、駆け寄ってくるのを待ってあげたりと異年齢での交流が自然な形で行われています。
 遊びが終わり、園に帰る時間になると、保育士の声かけで子どもたちは二列に手をつないで並びます。今まで遊んでいたときとはうって変わり、小さいながらもしっかりと交通ルールを守りながら歩いて行きます。エレベーターの中ではおしゃべりをしない、階段は手すりを持って一列になって上がるなど、日々の生活の中で遊んでいるときとそうでないときとで、けじめのある行動が自然な形で身についていることが感じられます。


【2】外部からの侵入防止等に関して、保護者が安心感を得られています

 園は駅直結のビルの中にあるため、大変利便性が良い反面、不特定多数の大勢の人が利用する、ふらりと入って来やすいといった不安要素があり、外部からの侵入を防ぐことを第一義に考えて指紋認証のドアキーを使用しています。また、建物全体は管理会社により24時間管理されています。今回の第三者評価に伴う保護者アンケートでは、「外部からの不審者侵入を防ぐ対策について」という項目に対して、全員が「満足」または「どちらかといえば満足」と答えていて、保護者に安心感を与える環境になっています。


【3】地域資源を利用し、地域の人々と交流を深めています

 園のあるビル屋上のアメリカ山公園をはじめ、横浜外国人墓地、山手西洋館、山下公園など観光スポットが近くに多数あり、日々の散歩コースにうまく取り入れられています。地域の人々と交流を図り、四季のうつろいや街の文化に接しながら、園の理念で重視されている「体験」する機会を積極的に設けています。また、有名な商店街の中にあり、お祭り、ハロウィン、クリスマスなど地域を挙げてのイベントも多く行われ、園の年間行事にも盛り込み積極的に参加することで、地域に根差した園の存在をアピールするとともに、地域の人々との交流を深めています。


●改善や工夫が望まれる点

【1】系統立てた人材育成の仕組みの確立

 現在、園では人材育成の取り組みとして、人材育成計画の作成、全職員個々の目標設定と自己評価、単発的な内部研修、外部研修を行っています。しかしながらそれぞれの関連性が乏しく、計画的な育成には至っていません。人材育成方針・階層別や職種別の期待水準、それらに基づいた個々の職員の目標設定と自己評価、研修計画の策定と研修履歴の管理、研修の振り返りと評価、さらに園全体としての自己評価などを行うことにより、園の設立時に掲げた理想の保育園にするための系統立てた人材育成の仕組みの確立が期待されます。


【2】施設の構造などを考慮した上でのきめ細かな保育環境の工夫

 ビルのワンフロアーにある園のため、構造的な面や消防法の規定などのさまざまな制約が保育環境の中にありますが、低い棚で仕切って年齢ごとのスペースを確保したり、子どもたちの活動時間をずらしたり、同法人が運営する他のスペースを使うなど工夫や対応を行い、子どもたちにとってより良い環境整備に努めています。ワンフロアーであるため保育士の目が全体に届きやすいという利点がある反面、急激な感染症蔓延の危険性、音や臭気に関する問題、子どもたちの着替えやオムツ替え、トイレの順番待ちなどのとき、他者の視線をさえぎるものがないなどの懸案事項もあります。さまざまな制約の中で難しい課題もありますが、きめ細かな保育を目指した工夫が期待されます。