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芙蓉保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成29年度)

基本情報

施設名 芙蓉保育園
所在地 横浜市戸塚区戸塚町3417
電話番号 045-867-2441
評価年度 平成29年度
評価機関 公益社団法人 けいしん神奈川
結果公表 2018年03月12日
結果に要した期間 7ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
平成29年9月20日~10月23日
職員が領域ごとに自己評価票を作成し、その結果を職員全員で検討、話し合いの後、園長が全体を集約した。
評価調査員による評価
(実施期間)
平成29年11月13日、14日
評価調査員(2名)が現地視察、書類確認、職員面接ヒアリング調査(園長、主任、保育士、栄養士)を行った。職員ヒアリングは2日目の午睡時に乳児担当、幼児担当、調理担当者の3グループ別に実施した。
利用者家族アンケート
(実施期間)
平成29年10月10日~23日
全利用者(園児)の保護者に事業者から手渡し、無記名にて記入していただき、回収箱にて回収した。
利用者本人確認
(実施期間)
平成29年11月13日、14日
観察調査は、主に各クラスおよび園庭にて実施した。
聞き取り調査は、幼児を中心に、保育中(昼食時を含む)に実施した。

総評(評価結果についての講評)

 〈施設の特徴〉
  芙蓉保育園は神奈川中央交通大坂下停留所から徒歩3分の閑静な住宅街の中にあります。平成14年4月に開設され、建物面積は612.92平方メートル、園庭の広さは549.17平方メートルです。園舎は鉄筋コンクリート造り2階建てで、定員90名で現在の入所児童数は80名です。
 立地は、閑静な住宅街の中で、近隣には公園や広場があり、保育には恵まれた環境のなかにあります。子どもたちは、保育園での豊かな生活や遊び体験の中で、周囲の人々や友だちとのかかわりを心地よく感じたり、学んだりしながら成長しています。また、気軽に子育ての相談にも応じられる保育園です。地域の皆様にも喜ばれ、経験の豊かな保育士のもと利用者からの非常に高い評価を得ている保育園です。
〈特に優れていると思われる点〉
1.子どもの最善の利益を第一に考えた保育を実践しています。
  運営方針の中には、「子どもの最善の利益を考慮し」「子どもの意思及び人格を尊重して」保育・教育の提供に努めるとし、子どものことを第一に考え、大切にしている姿勢がうかがわれます。子どもの成長・発達に大きな影響を及ぼす「遊び」についてはおままごとやカプラをはじめ多種多様な遊具、玩具や絵本などを取り揃え、子どもの自由な発想、意思で遊べる環境が整っています。特に、モンテッソーリ教育の利点を取り入れ、また、カプラやレゴブロックなどの近年注目されている教材なども導入し、子どもの自由意思による自発的な活動を助け、責任感と思いやりをもった自立的な人間に成長すること目指しています。
また、利用者アンケートの調査結果においても、「お子さんが園生活を楽しんでいるか」や「お子さんの体調への気配り」「自立に向けた取り組み」に関する問いに対し、満足あるいは、どちらかといえば満足と回答した方が90%以上という、非常に高い割合で肯定的な評価を頂いています。今後も引き続き保育方法をはじめ遊具や玩具、絵本などについて、子どもの自由な発想、意思を伸ばし成長に繋げるように努力されることを期待します。
2. 充実した食育活動により、保育目標の「心も身体も健康な子を育てること」に寄与しています。
  「食育」とは、「健全な食生活を実践できるようにする教育」のことを指し、当園でも「子どもの生涯の健康のそもそもの土台をしっかり作る重要な活動」であると認識し 保育目標に「心も身体も健康な子を育てること」を掲げ、最も重視しています。
  実践にあたって、調理室は保育室に隣接し、子どもたちは毎日その様子をつぶさに見ることができ「食」が身近に感じられるようになっています。園内で子どもたちが栽培したものを食材として使用したり、食材の皮むきなどを手伝うことにより、参画意識が醸成されています。
無農薬・減農薬の安全・安心なものの納品に努めると共に、納入業者にも協力を得て魚などは原形のまま納入してもらい、子どもたちの目の前で捌くなど、日頃家庭ではなかなかできない貴重な体験を重ねています。これらの活動を総合的に連携・管理することにより、「食」に対する興味・関心が育まれ、子どもたちは毎日楽しみながら食事を摂り、それを通して心と身体の健康の基礎がしっかり作られています。
3.職員は互いに助け合い、連携し、チームワークを発揮して園全体の保育の向上に努めています。
  成長著しいこの時期の子どもたちは、個性が芽生え、多感で心身の状態は日々大きく違うのが通常です。したがって、保育の現場では日々何が起こるかわからない状況が常であり予想もしなかったことが起こるのも屡々です。その都度臨機応変かつ柔軟な対応が求められます。このような状況にあっても、職員は相互に助け合い、全員が連携し、チームワ-クを以て的確に対応している場面がたびたび見受けられました。これは、職員一人一人が前向きな姿勢と情熱をもって職務にあたると共に、軽易且つ頻繁にミーティングや打ち合わせを行い、情報の交換、共有を図り、さらにはお互いの気心が知れ、信頼感が醸成されている結果であると思います。今後とも引き続きチームワークを発揮して園全体の保育の向上に努めて頂きたいと思います。
〈更なる改善努力が期待される事項〉
1.園の保育や行事に関する保護者の要望に対し、更なる丁寧な回答・説明が求められます。
  運動会をはじめ、毎年多くの行事が計画・実施されます。その際、アンケートも行われ、保護者から提案・要望や確認が寄せられています。これに対し園としても真摯に検討し回答・説明することとし、基本的な仕組みはできています。しかしながら、検討体制が不十分で、回答・説明が遅れ、滞っている場合もあるのが実態です。速やかに体制の強化を図り、的確な対応が求められます。また、検討や回答に長時間を要し速やかに対応できないケースや保護者の要望に沿えないこともあるかと思われます。ただし、このような場合でも途中経過や沿えない理由などについて丁寧な説明につとめることが必要です。先ずは体制の強化と対応要領の迅速化を図ることが求められます。
2.運営業務全般にわたる厳正な処理と保護者に対する丁寧な説明が求められます。
  昨年4月、土曜日の給食提供をめぐって横浜市により指摘を受け、現在改善に努力しているところですが、この問題について、本評価のアンケート調査においても「費用やきまりに関する説明については(入園後に食い違いがなかったかを含め)」の項目について「満足」あるいは「どちらかといえば満足」の肯定的評価は30%以下であったのに対し、「不満」あるいは「どちらかといえば不満」の否定的評価が60%以上であり、異例な結果が示されています。自由記述欄にも厳しい意見が多数寄せられました。経費の使い方をはじめ園の業務運営全般に関し早急な見直し・改善を図り、今後の厳正な処理と透明化、利用者に対する丁寧な説明が求められます。