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丘の上保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成29年度)

基本情報

施設名 丘の上保育園
所在地 横浜市戸塚区汲沢1-27-6
電話番号 045-865-2415
評価年度 平成29年度
評価機関 公益社団法人 けいしん神奈川
結果公表 2018年03月23日
結果に要した期間 5ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
平成29年9月20日~平成29年12月5日
領域ごとに職員が原案をまとめ、その結果を全員で討議・まとめを行い、園長が全体を集約した。
評価調査員による評価
(実施期間)
平成29年12月11日~平成30年2月 04日
評価調査員3名が現場視察と書類確認、面談でヒアリング調査(園長、主任、各保育士、看護師)を行い、利用者アンケートも参考に評価した。
利用者家族アンケート
(実施期間)
平成29年10月21日~11月 6日
全利用者(園児)の保護者に 保育園から手渡し、評価機関が準備したアンケート回収箱(各教室に2個)を準備し、保護者から直接投函、評価機関が直接回収する方法をとった。
対象家族31世帯、回収数26 回収率83.9%
利用者本人確認
(実施期間)
平成29年12月11日、12日
観察調査は園内で実施した
聞き取り調査は幼児を中心に、食事中、保育中を中心に実施した(1歳児から5歳児まで)

総評(評価結果についての講評)

施設の特徴
 丘の上保育園は平成28年4月1日に開園した保育園で、社会福祉法人ももの会が経営する園です。場所は地下鉄踊り場駅から徒歩16分のところにあります。
敷地面積2,327平方メートル、園舎木造1階建て、延べ床面積447.8平方メートルです。定員は乳児16名、幼児28名、合計44名です。
保育理念は、「食を通した知育・徳育・体育」で、保育目標として、「心も身体も健康な子を育てる」、としており、子どもたちのすこやかな成長を願っています。また、家庭や地域社会と連携を図り、保護者と共に、子どもが健康、安全で情緒の安定した生活ができるように保育しています。環境を整え、自己を十分に発揮し、豊かな人間性を持った子どもの育成を実践しています。
 当園は社会福祉法人ももの会の園の中でも、特に「モンテッソーリ教育」を重視しており、個々の敏感期を大切に「知りたい」「行いたい」を十分に満たすことのできる環境設定に力を入れています。場所は静かな住宅街の中にあって、307平方メートルの屋外遊技場を備えた環境の中にあります。

特に優れていると思われる点
1 利用者本人を尊重した「モンテッソーリ教育」をベースにした保育を実践しています
 ももの会の保育理念である「食育を通した、知育・徳育・体育」にモンテッソーリ教育を取り入れ実践しています。個々の敏感期を大切に「知りたい」「行いたい」を十分に満たすことのできる環境設定の中でモンテッソーリ教育の中の日常生活・感覚・言語・算数教育を取り入れ、子どもの興味と関心にこたえられる保育を指導しています。
 園にはモンテッソーリ教育を年齢別に4メートル近い図解した図表が貼ってあり、分かりやすく説明してあります。

2 利用者本人を尊重した保育を実践しています
・産休明けからの保育に関する知識と経験を生かし、乳児保育から就学時保育までの保育を行っています。
・特に食の大切さを伝え、乳児の母乳哺育の推進を行い、本園では昭和57年からの冷凍母乳の哺育に取り組み実行しており、生まれて初めての一匙(ひとさじ)を栄養士の手作り離乳食でスタートし、食材の安全安心の観点から国産の食材を厳選し、和食中心の給食を実施し、園児の健康な体づくりの基礎とし、野菜を育てる事や、食材の下ごしらえを通して感謝思いやりの心を育て、知識・行儀・礼儀・マナーを学ぶようにしています。
・体育で体力能力を育て、異年齢保育・障害児保育を通して小さい子弱い子への労わりの心、思いやりの心を育て、大きい学年児への憧れや意欲を育てるようにしています。
・今現在を保育するだけでなく、子どもの育ちの矢(未来)をみて保育を行い、子どもたちの育つ力をサポートし伸びる手助けを行っています。
・このような保育内容を家庭もよく認識していただける環境で保育を行っています。
・ただ預かる保育だけでなく、一人の人間として気持ちを共感し、生活を伝えるなかで自己肯定感をもって活動できるよう保育士は努力しています。

3 計画に基づききめ細かいサービスを提供しています
・保育内容については、年間指導計画を年齢別に作成し、会議で図り確定し、保護者には年度始めの懇談会で周知しています。年間を通して年間指導計画、週案、園目標等をクラスに掲示しています。
・職員会議を定期的に行い、また行事毎にはプロジェクトを組み、丁寧な保育や職員連携に努めています。
・年齢に合った環境構成に配慮しています。職員間で各クラスのレイアウトを見て、工夫点を確認し、意見交換や園内研修を行うことで、よりよい環境づくりに努めています。
・障害児保育は集団生活を通して健全な発達が図られるように、日ごろからノーマライゼーションの精神に基づいて「共に育ち合うことの大切さ」が実感できる保育を心掛けています。
・食育について、当園では食事は肉体そのものを作り出す大切なものと考えています。成長期に必要な健康に育つための食事、健康を促進させる食事を保育園の栄養士が献立をたて、給食室で心のこもった手作りの自園給食を行っています。食材は出来る限り国産のものを選んでいます。コメは精製されていないものを選びます。その他、黒砂糖の使用、低温殺菌牛乳の採用、食物アレルギー対応など、きめ細かく対応しています。
・保育施設等に初めて入所するご家庭には、ならし保育の必要性を説明し、子どもへの負担が最小限となるように保護者と相談しならし保育の期間を定めています。慣らし保育中は担当保育士が付き、保護者の不安な気持ちに配慮し助言、相談を受けるようにしています。
・異年齢保育を重視しています。早朝・延長保育は合同保育を行っており、行事や誕生日会などすべてのクラスが集まって、皆で楽しめるようにしています。また、ホールや保育室などで異年齢の交流を行いながら一緒に遊べる場所を設けたり、土曜日保育は、人数も少ないことから各年齢合同の異年齢保育を行っています。

特に工夫・改善が望まれる点
1 園の運営に関して今後の一層の努力が求められます。
 当園は開園2年目ということもあり、園の運営はまだ組織の運営には一部改善の余地があると考えます。子供の発達や状況に合った適切な支援は多くの保育士に支えられ運営されていますが、運営のマネジメントに関しては保護者との意見の相違がみられ、お互いの信頼関係の醸成が未成熟な状態にあるようです。
・日常の子どもの活動の行事、持ち物などの連絡はすべての保護者に確実に伝達することが大事です。聞かないと教えてもらえない、担当の保育士も知らない、との声があります。また、紙のプリント印刷で大切なことはただ園に貼るだけではなく、保護者にきちんと渡すことも必要です。このような連絡事項の徹底を図ることが求められます。
・施設の運用に必要な費用を保護者から徴収する場合、どのような費用を集めるか事前に決めて保護者の理解を得ておくことが大事ではないでしょうか。また、徴収した費用の使徒の内容は明確にして公開し、使徒不明金の無いようにすることで保護者の理解が高まると考えます。
 マイカークラブや自転車で送迎する保護者からの駐車料金に対しても保護者と徹底的に話し合いを設け、納得いく解決法を望みます。
・モンテッソーリの理念で運動会を行っていないようですが、多くの保護者から運動会の開催を求められており、不満がつのっているようです。ももの会の他園では運動会を行っており、矛盾点があるようです。運動会の名前を変えるなり、ダンス大会とするなど工夫を凝らし、保護者との折り合いをつけることで合意点が見つかるのではないでしょうか。
・保育園と保護者がお互いに協力し合ってよりよい園を構築されることを希望します。

2 地域の子育てニーズをくみ取り、専門性を生かした活動が求められます
・子育て支援ニーズのある地域住民との具体的な交流は一部あるとのことですが、具体的なものが不明です。実質的な内容の伴った交流を進められるよう希望します。
・園の専門性を生かした活動として育児相談などをもっと増やしてはいかがでしょうか。保育士の人数が十分ではないかもしれませんが保育園の公の活動として地域社会に役立つ活動も任務の一環として求められています。
・地域のニーズに応じた子育て支援サービスの提供として、園の外にある掲示板には何も貼ってないため、外に向かって園が何を目指し、何をしたいのかが不明となっています。
今後はもっと地域社会に貢献する園としての発展を希望します。