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横浜市つたのは学園 第三者評価結果 障害分野(障害者施設(就労移行支援事業所以外))

総括(平成27年度)

基本情報

施設名 横浜市つたのは学園
所在地 横浜市緑区長津田町2327番地
電話番号 045-983-4308
評価年度 平成27年度
評価機関 一般社団法人 アクティブケアアンドサポート
結果公表 2016年01月18日
結果に要した期間 5ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2015年8月3日~2015年10月19日
 評価機関が提供した手引きを参照しながら、園長が作成し、合議の上、自己評価をまとめました。
評価調査員による評価
(実施期間)
2015年12月3日~2015年12月4日
 事前訪問、提出書類、家族アンケート結果並びに訪問調査の結果に基づいて評価調査員が合議し評価結果をまとめ、評価委員会で決定しました。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2015年9月25日~2015年10月19日
 学園から家族へアンケート調査票を配布してもらい、記入後評価機関へ直接郵送する方式により回収しました(38世帯中25世帯、回収率66%)。
利用者本人確認
(実施期間)
2015年10月5日~2015年10月6日
 評価調査員2人が分担して利用者38人のうち、13人(34%)と面談し、所定の質問項目について聞き取りを行いました。

総評(評価結果についての講評)

□ 事業所の概要
 横浜市つたのは学園(以下、学園という)は、東急田園都市線長津田駅より徒歩約10分の小高い丘に位置し、横浜市指定管理者制度に基づき社会福祉法人偕恵園が運営する障害者施設です。運営法人は昭和43年に設立、これまでに、学園のほか、障害者入所施設を始め、通所施設、短期入所やヘルパー、ふれあいショップ、グループホームなど展開してきました。運営法人内の各事業所が連携して、利用者と「とも(偕)に活る」支援に取り組んでいます。長津田地区センターとともに、同じ建物の1階にあり、地域の人々との交流もあります。
 定員50名、利用者数38名です。生活介護及び日中一時支援サービスを提供しています。利用者の人格を尊重し、豊かな社会生活を送るための支援を行っています。利用者は10代から60代まで、利用年数も1年未満から33年と幅があり、活動に工夫が必要になっています。障害支援区分は4から6が大半で、知的、身体、精神の3障害に渡っています。出席率は76%程度です。
 健康管理に力を入れ、その人らしく自立した生活を支えています。
 午前中は、2つの班に分かれ、刺しゅう、陶芸、調理、畑仕事などを行っています。午後は、ウォーキングやドライブのほか、地区センターの体育館などを利用してスポーツ活動を行ったり、表現活動や少人数でのクラブ活動を行ったりして過ごしています。

□ 特に良いと思われる点
(1)利用者の将来を考慮し、地域移行を視野において、情報提供や相談、体験利用に取り組んでいます
 主たる障害は知的障害ですが、身体および精神を含む重度障害者が多く利用しています。平均利用年数は8.3年、最長は33年です。利用者の重度化・高齢化と保護者の高齢化が進み、利用者の将来を見据えて本年7月に、「利用者の状況と今後」をまとめました。利用者の全体像を家族とともに確認し、地域移行への意識づけにつなげていく資料と考えています。家族会でグループホームに関する具体的な情報を提供し、見学会も開催しました。徐々に理解を深めてもらえるよう情報提供と併せて相談に応じています。短期入所の体験利用を勧め、職員が同行し安心につなげるなどの支援を行っています。
(2)利用者のニーズに即した家族の負担軽減・支援機能の充実化に努めています
 利用者の個別支援とともに、家族支援の充実化に力を入れています。生活介護では、家族の負担軽減を考慮し、利用者の送迎を行っているほか、重度障害の利用者を対象に入浴サービスを実施しています。より長い時間の受け入れとして、夜8時まで利用可能な日中一時支援事業も実施しています。東日本大震災時の経験を踏まえ、大規模災害の注意報・警報の発令時でも開所し、安全な環境で支援を行えるよう整備しています。家族の不在などのため数日間のケアが必要な場合、運営法人内外の短期入所事業所と連携し、円滑な利用が可能となるよう調整を行っています。家族会を毎月開催し、運営状況を報告するとともに、福祉サービスや成年後見制度などに関する様々な情報を発信しています。家族の視点に立って様々な支援を行う姿勢は、利用者と家族の安心感につながっています。
(3)医療面のネットワークを強化し、日常の安定した支援につなげています
 毎月の「保健だより」に、利用者から聞き取ったことのなかから家族が知りたいと思う情報を載せたり、一人一人の体重測定グラフを示したり、健康管理に目を向けるよう促しています。環境変化に敏感な利用者に配慮し、インフルエンザ予防接種を実施しています。地域の総合病院の協力を得て、健康診断や歯科・婦人科健診も行っています。耳垢水による耳垢除去も行っています。てんかんや嚥下トラブル、強度行動障害など利用者が抱える課題に専門家の指導や障害児者専門医である嘱託医など医療機関との日常的連携を強化し、支援の安定や向上に加え、家族の負担軽減や安心感につながることを視野に入れ、支援に取り組んでいます。
(4)利用者の生活が豊かになるよう様々な取り組みを通して地域交流を推進しています
 事業の重点項目に地域交流を掲げ、地域の関係団体との交流を推進しています。長津田地区センター及び長津田小学校と合同で「つたのは祭り」を毎年開催し、地域住民を広く招いています。「あすなろ会」を開催し、地元中学校の生徒と定期的に交流を図るとともに、休日には学園のホールやグラウンドを地域の文化サークルや少年野球チームに貸し出すなど、地域開放を実施しています。利用者のクラブ活動において、周辺の商店街や飲食店を利用したり、公共交通機関での外出活動を数多く実施するなど、利用者の社会体験を豊かにすると同時に、地域交流を通して障害福祉の普及・啓発・理解促進を図っています。緑区自立支援協議会にも参画しているほか、2013年度から緑区社会福祉協議会・福祉施設等分科会の「災害時の回覧板を利用した取り組み」に参加し、地域の病院や福祉施設との連携をもとに防災体制の構築に寄与しています。

□ さらなる改善が望まれる点
(1)利用者のニーズに合った支援をさらに向上させる環境整備が期待されます
 利用者の重度化は進み、介助が必要な場面が増えています。開設当初から利用者の状況に合わせて設備を改修してきました。浴室の改修により、入浴が必要になった利用者のニーズに応えています。現在の課題となっている横になっておむつ交換ができる場所や興奮・発作時の静養室、一人になれる空間設定など利用者のニーズに沿った支援をさらに向上させる工夫も検討しています。早期実現への努力とそれまでのさらなる工夫が期待されます。
(2)利用者の将来を見据え、本年7月に「利用者の状況と今後」をまとめました。本人の状況、家族の構成や状況、本人及び家族の希望、職員の意見などをもとに利用者の全体像を家族とともに確認しました。障害や体調などをしっかり把握し、現状をより安定した状態に変化させ維持する努力をしています。個別支援計画に、現状の課題をとらえています。将来や今後の方向性を長期計画に組み入れ、職員だけでなく利用者と保護者とともに、現状認識から長期的課題につながる支援を明らかにし共有できるシステム(アセスメント方式やプラン作成システム)の検討が期待されます。
(3)新人事管理システムの早期構築と、計画的な人材育成の体制整備が期待されます
 運営法人及び学園は、利用者支援における職員の適正な能力評価・報酬反映に課題があるとの判断から、これまでの人事考課制度の運用を止め、職員の専門性向上と人材育成、給与体系の3つを包含する新人事管理システムの構築に向け、検討・協議を進めています。研修計画に基づく、新人・中堅・管理者など階層別教育研修に加え、スーパーバイザーの段階的育成など、緻密で計画性を持った人材育成の推進が課題となっています。今後、新人事管理システムの早期構築とともに、職員一人一人の能力を高める計画的な人材育成のための体制整備と充実が期待されます。