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立場エンゼル保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

分類別結果(平成27年度)

評価領域 Ⅰ 利用者本人(子ども本人)の尊重 評価領域 Ⅱ サービスの実施内容 評価領域 Ⅲ 地域支援機能 評価領域 Ⅳ 開かれた運営 評価領域 Ⅴ 人材育成・援助技術の向上 評価領域 Ⅵ 経営管理
ひょう太アイコン3つ:高い水準にある 2つ:一定の水準にある 1つ:改善すべき点がある

評価領域 Ⅰ 利用者本人(子ども本人)の尊重

評価分類 評価の理由(コメント)
Ⅰ-1 保育方針の共通理解と保育課程等の作成
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 園の理念は「子どもたちの人生の土台を作る大切な時期をしっかり愛情を持って子ども達に接し、子ども達が愛されていると感じ、情緒の安定が幼児期にはもっとも大切なこと この時期に身近な人から愛され、信頼関係を築いてゆく中で、自分に自信を持ち、相手を思いやる気持ちが育つのでその心を大切にしていく 色々な人との関わりの中で色々な人がいること、思いやりの気持ちを育ててゆく」となっています。
 「慈しみ育てる」「人に対する思いやりと人権を大切にする心を育てる」という理念を基本に「心育て」「生命の維持」「食育の推進」「保護者と地域と共に」を保育方針としています。保育理念、基本方針は、園内玄関に掲示しています。理念、基本方針をすべての職員に理解してもらうため、職員採用時に説明しています。「保育士の心得」「一日の流れに必要とする主な配慮事項」は、保育の基本姿勢、配慮が必要な事項、時間管理等について記載され、保育士にとって理念に沿ったサービスを提供するための具体的な指針となっています。
 保育課程は年齢別に分けられ、子どもの状態、保育のねらいや保育士とのかかわり、教育内容が記載されています。作成にあたっては、クラス担任、保育士すべてがかかわって、ねらいと目標を決定します。保育課程の中で、散歩の際のあいさつをはじめとして、地域の環境を知り、どのように地域と交流を図っていくかを年齢別に決めて取り組んでいます。保護者には入園の際の説明会で保育課程、年間指導計画について説明し、保護者の理解を深める努力をしています。説明した内容は「重要事項説明書」にも記載してあり、保護者に資料として配付します。園だよりには年齢ごとの保育のねらいと内容を記載して、保護者に活動内容を知らせています。実施した活動内容はクラス便りとして写真をつけて園の玄関に掲示し、2か月ごとに内容を更新しています。年度ごとに保育課程を見直し、変更した場合は保護者に説明会で知らせています。
 年齢ごとに年間指導計画が作成され、保育士がどのように子どもたちに向き合っていくかを記載しています。遊びが保育士の一方的な指導にならないように、子どもたちの表情やしぐさ、泣き声など、子どもの表現を受けとめるようにしています。子どもの様子はクラスミーティングで話し合い、気づいたことは保育日誌に記録します。日誌は園長が目を通し、子どもの自主性、主体性をどう捉えるかについて個別に指導したり、保育士同士の話し合いで気づいたことは職員会議でテーマとして取り上げ、話し合ったりしています。
Ⅰ-2 子どもの発達や状況に応じた適切な援助の実施
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 入園前には、希望する保護者に園長が面接しています。面接の際には子どもの様子も観察し、親子関係など気づいたことは個人面談表に書きとめます。個人面談表には子どもの健康状態や家庭の状況、保護者の心配事なども記載します。入園の際には「生活調査票」「入所児童調査票」を保護者に提出してもらい、面接時の記録とともに子どもの発達や食事、生活環境を把握します。これらの作成された記録については、6~8月に行われる個人面談で、再確認が必要な事項、不足部分や記入漏れの内容について改めて確認し、職員間で話し合いを行ったうえで個別指導計画に反映していきます。指導計画は、主任と園長の承認を得ています。
 「入園のしおり」に基づいて新入園児の保護者への説明会を行っています。その際、入園児の短縮保育について説明しています。短縮保育に関するマニュアルがあり、年齢別に保育時間や日数等、短縮保育に必要な時間の目安が設定されています。保護者と話し合い、個人差があることを説明し、個別に対応しています。就労状況により短縮保育の時間が取れない保護者には、短縮保育の期間を短くするなど、柔軟に応じています。0、1歳児授乳、おむつ替え、午睡等の保育担当は決まっています。家庭と保育園での生活が円滑につながるように、保護者とは送迎時の声かけや連絡帳の中で意思疎通を図っています。保護者からの質問や、育児に対する不安にも、直接話したり連絡帳を通して対応しています。
 入園時に保護者に提出してもらう「生活調査票」等を参考にして、個別に指導計画を作成しています。保育士は月間、週案、日案をクラス日誌に綴じて計画を確認しながら保育にあたっています。ミーティングや指導計画会議を通して日々の保育の振り返りを行い、子どもの成長や状況の変化に応じて見直しをしています。指導計画会議では、0~2歳児、3~5歳児に分かれて担当の保育士が集まり、健康、生活、家庭の状況、保護者の要望など、子どもと子どもを取り巻く環境について話し合い、情報共有しています。計画を変更する場合は、連絡帳に記載したり、送迎時に保護者に伝えるなどして子どもの様子や保育の内容、今後の見通しについて話しています。保護者から要望があれば、担任が随時面談を行っています。
Ⅰ-3 快適な施設環境の確保
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 園庭には大小2つの滑り台、ハウス、テーブル、砂場、花壇、子どもたちの菜園などがあります。子どもたちが「エンゼル米」の愛称で苗を植え育てている米を植えるポットもあります。園庭は掃き清められています。午睡時に使用するシーツとタオルは、週1回保護者に依頼して洗濯してもらっています。園内は「清掃マニュアル」をもとに清潔に保たれており、園庭側の大きな窓からは採光を十分にとることができます。室内は設定温度にしたがってエアコンを使用するなどして快適な温度に保たれ、24時間換気しています。遊具は毎日消毒しています。布のおもちゃは必要に応じて洗濯し、天日乾燥しています。居室ごとに温度・湿度計があります。音についても配慮し、BGMを使用するのは雨の日の体操のときなど限られた場面のみにしています。
 保育士は子どもに話しかけるときは近くまで行って声をかけるようにしています。食事、午睡のときなど、その時々の場面に合った声の音量で話しています。
 1階乳児室に沐浴施設があります。「沐浴マニュアル」にしたがって、子どもたちが清潔を保てるようにしています。使用後はマニュアルにしたがって消毒しています。おむつかぶれを防止するために、排せつ等で皮膚が汚れた場合には、必要に応じて洗浄しています。温水シャワー、浴槽は2階の浴室にも設置してあり、お泊まり保育のときなどイベント実施時に使用しています。
 玄関ホールを挟んで0、1歳児の保育室と2~5歳児の保育室があります。0、1歳児の保育室は月齢や発達に応じて遊具の種類や遊びを選んで、少人数で遊べるようにしています。2~5歳児クラスは一つの大きな部屋をパーテーションでしきって使用しており、体操教室など活動に応じてパーテーションを開閉して臨機応変に保育環境を変えています。廊下には木製のベンチ、絵本を入れた本棚を設置しています。食事の際はテーブル、椅子を利用し、食事の後は清掃してござを敷き、その上に布団を敷いています。朝の受け入れ時、夕方のお迎えまでを異年齢交流の時間とし、イベント実施時にもいっしょに活動しています。4、5歳児が、保育士が0、1歳児のお世話をしている際に手伝うこともあります。
Ⅰー4 一人一人の子どもに個別に対応する努力
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 0~2歳児については、個別に月間指導計画があります。全学年で月齢や子どもの発達に合わせて「年間指導計画」「月間指導計画」を作成しています。「発達過程記録」に子どもの発達状況を記録する際に振り返りを行い、子どもの発育に合わせて指導計画の変更や見直しを行っています。子どもの様子は「発達過程記録」に記載され、指導計画会議で話し合われ、職員間で情報共有されます。指導計画会議で話し合った結果、個別計画に変更が生じる場合には、事前に保護者に説明し、同意を得ています。特別な配慮を必要とする子どもについては、保護者と連絡ノートでやりとりしたり、直接面談したりして連携を取っています。
 入園時に「生活調査票」「入所児童調査票」を保護者に提出してもらい、それらをもとに「児童票」を作成します。子どもの様子や発達は、「発達過程記録」にも記録しています。子どもの状況は毎日行われるミーティングで情報共有しますが、クラス日誌や引き継ぎノートに記録して、長時間保育で職員が交代しても支障がないように、保育にかかわるすべての職員が、必要な情報を共有できるようにしています。進級時にクラス担任が変わった場合には、担任の保育士同士で引き継ぎ会議を行います。引き継ぎ内容は「クラス別引き継ぎ記録」に記載し、必要時には職員が閲覧できるようになっています。
Ⅰー5 保育上、特に配慮を要する子どもへの取り組み
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 配慮を必要とする子どもについて、園では個別の指導計画を作成し、日々のミーティングで話し合うとともにケース会議で取り組みの内容を検討しています。また、日々の記録は個人情報ファイルに保管してあります。配慮を必要とする子どもの対応について外部と連携をとる必要があると判断された場合には、泉区の児童相談所、地域の医療機関、戸塚地域療育センターと連携できるようになっています。連携する医療機関、専門機関はリストアップされ、事務室、保育室の壁面にはり、職員のだれもが見やすいようにしています。職員は障がいを理解するために、障がいの基礎を学ぶための外部研修を受けています。また、地域療育センターでの実地研修も計画しています。
 保育スペースは1階で、バリアフリーになっており、車いす対応のトイレが設置されています。配慮を必要とする子どもの受け入れにあたっては、入園前に保護者と面接し、子どもの状況や置かれている環境を把握しています。また、保護者の同意を得たうえで、専門の医療機関、戸塚区の地域療育センターに巡回、指導を依頼し、専門機関のアドバイスを参考にしながら個別指導計画を立てています。担当職員は必要な研修を受け、研修内容を職員会議で発表するとともに、障がいに関する話し合いを行って、立てられた計画が本人にとって適切であるかどうかを検討しています。日常の保育では、障がいのある子どももほかの子どもと同じようにのびのびと生活しています。子どもたちは障がいのある子どもに対して、思いやりのある態度で接し、必要なときには手を貸して活動を手伝っています。
 「虐待防止マニュアル」があります。マニュアルには子どもの様子、保護者の様子、特徴など、対処に必要な事項が記載されています。クラス日誌の冒頭に虐待チェックリストがあり、職員が常に虐待についての意識を持てるようにしています。虐待が疑われる場合には保育中も子どもを見守りながら、ミーティングで報告し、主任、園長に報告後、関係機関に連絡を入れることになっています。
 園では入園前の面接時にアレルギーの有無を確認し、アレルギーがある場合には、医師の指示の有無を確認したうえで、アレルギーがある場合は、生活管理指導表に基づいて対応を保護者と話し合っています。その後、関係職員全員で打ち合わせを行い、情報は全職員に周知しています。保護者とは連携を密にして、子どもの様子を話し合い、変化を見逃さないようにしています。栄養士、調理員を含めた職員会議を通して常に最新のアレルギー対応情報を共有しています。
「外国籍、帰国子女マニュアル」があり、受け入れ時の対応を規定しています。職員は絵本などを通して、子どもたちに外国の子どもたちの生活や文化を紹介しています。保護者との日常の連絡は対面でコミュニケーションを取るようにしていますが、言葉での意思疎通が難しい場合には、泉区の通訳ボランティアや翻訳アプリケーションを使うことにしています。
Ⅰー6 苦情解決体制
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 「苦情解決のしくみ」があり、苦情解決窓口は主任、解決責任者は園長であることを明記しています。また、第三者委員、外部の相談窓口が記載され、対応方法が明確になっています。第三者委員の連絡先、泉区の相談窓口は玄関にも掲示しています。苦情解決のしくみについては、保護者には入園時に説明会で説明するとともに、文書を配付しています。事務室からは見えないところに意見箱があり、保護者が意見書を入れやすいようにしています。保護者懇談会、運動会、みんなのわいわいお楽しみ会など、行事後にはアンケートを保護者に配付し、要望などの意見を募っています。イベントを実施する際には子どもたちの意見を大切にして、希望内容に沿った内容に変更するようにして、柔軟に対応しています。園では保護者と日々コミュニケーションをとることが大切だと考え、送り迎えの会話の中から保護者の要望や苦情を聞き取るように努めています。保護者には、疑問や聞いてみたいこと、解決してほしいことなどは、いつでも主任に伝えて欲しいことを伝えています。また、言いにくいことは意見箱に入れてもらうよう伝えています。
 園が保護者から受け付けた苦情は、「意見要望等の受付書」に記載され、受付日、対応内容、解決日が記載されています。苦情については、1週間以内をめどに解決するようにしています。苦情の内容は職員会議で話し合われ、同じ内容の苦情が繰り返し発生しないようにしています。園独自で解決が困難な場合には泉区と連携し、泉区の窓口を相談窓口として紹介しています。

評価領域 Ⅱ サービスの実施内容

評価分類 評価の理由(コメント)
Ⅱー1 保育内容[遊び]
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  縫いぐるみやブロックなどのおもちゃの一部は写真付きのケースに入れて低いロッカーに収納し、子どもが自ら選んで取り出せるようになっています。絵本は、子どもが取り出しやすい低いラックに収納されています。2~5歳児クラスは一つの大きな部屋をパーテーションでしきって使用しており、活動に応じてパーテーションを開閉して臨機応変に保育環境を変更するため、おもちゃは自由遊びの際に押入れから職員が出して、そのつどコーナーを設定して遊ぶようにしています。玄関ホールには4、5歳児クラス用の遊びのコーナーを設定し、伝承遊びなどのテーマを決めて、2か月ごとに入れ替えを行っています。1日の中で朝と夕方の時間帯に自由遊びの時間を設定しており、子どもたちはぬり絵やブロックなど、それぞれが好きな遊びをしています。
 4、5歳児クラスでは、子どもの好きな絵本を題材に、子どもの要望や発想を汲み取りながら劇に発展させて生活発表会で発表しています。園行事として取り組んでいる「お店屋さんごっこ」では4、5歳児クラスの子どもが、小さな子どもたちも楽しめるように出品する物を考えてアイデアを出しながら、廃材などを使ってお面や焼きそば、かき氷などを製作して楽しんでいます。散歩先での虫取り体験や保護者や近隣住民から提供されたかぶとむしなどを観察するなど、担任は子どもの興味を捉え、製作活動に発展させたり、昆虫を森にかえして命を学ぶ機会にしたりしています。
 食育活動の一環として、子どもたちは米や野菜(トマトやピーマン、えだまめなど)の栽培を体験しています。栽培は園庭の一角で行っており、栽培に直接かかわっていない小さな子どもも観察を楽しんでいます。
 3~5歳児クラスは近隣数か所の公園に週3日は散歩に出かけ、散歩で出会った近隣住民とあいさつを交わしています。5歳児クラスは、近隣住民に年賀状や運動会などの行事の招待状を直接届けに出かけ、近隣住民からもお返事やお手玉をもらうなど、心温まる交流をしています。
 3歳児クラスからは、クレヨンやのり、粘土などを入れた個人のお道具箱を持っています。色紙や画用紙、廃材(段ボール、牛乳パック、ペットボトルなど)は豊富に用意し、子どもたちの製作活動に利用しています。5歳児クラスになるとけん盤ハーモニカやハンドベルを演奏したり、運動会でパーランクー(沖縄楽器)を使ってエイサー(沖縄舞踊)を披露したりすることが子どもたちの憧れや目標になっています。リトミックによる身体的表現やリズム遊び、外部講師による月2回の英語教室で歌ったり、踊ったりするなど、子どもたちはさまざまな体験を通して表現力を身につけています。
 職員は子どもとの信頼関係を築くため、子どもの話をよく聞き、子どもの気持ちを理解することを常に心がけています。子どものけんかは、職員はある程度見守り、子ども同士での解決が難しい場合には、一人一人の言い分を聞いて仲立ちをし、最後は子どもが素直に「ごめんね」と言えるように援助しています。園長は、保育理念「慈しみ育てる」を繰り返し職員に伝え、職員会議ではどのような言葉かけがどのように子どもに影響していくかなどを事例を挙げて話しをしています。
 3~5歳児クラスでは、月2回、外部の体操講師を招いて体操教室を行い、マットや巧技台を使った運動を学び、楽しんでいます。
Ⅱー1 保育内容[生活]
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 給食は、年齢ごとの規定量に応じて調理室で皿に盛られて保育室に運ばれてきます。食べきれないと思う子どもは「いただきます」をする前に、担任に量を減らしてもらっています。保育士の言葉かけはどの場面でも「ほめる」ことを中心に、一人一人のペースや自発的な意欲が大切にされています。職員は、子どもが自分で食べる意欲を大切にしながら「おいしいね」「がんばったね」と優しく声をかけながら、十分な量が摂取できるように介助しています。
 0~2歳児クラスでは「食育年間カリキュラム」、3~5歳児クラスでは「食育計画」を立案して、年間を通して計画的に食育が行われています。米や野菜の栽培・収穫や7月以降毎月行われているクッキング体験(保育士と調理員が協力して実施)、はしの持ち方指導など、子どもの自立を念頭においた活動が積極的に展開されています。
 園長は食の安全性には特に気を配っており、給食は自然食品を使用しています。無農薬の野菜や米をしいれ、みそなどの調味料も無農薬栽培大豆のみを原料にしたものなどを使用しています。食器は発達に応じて大きさや形が違うものを使用し、食具も発達に応じて、スプーン・フォーク、はしを使い分けています。
 調理員は最低週3回は給食の様子を見て、子どもの食べ具合、好き嫌いなどを把握しています。毎月の職員会議の中で給食会議の時間を設け、食材の切り方や味付けなどについて園長、主任、看護師、保育士、調理員がお互いに意見を交わし、より良い給食提供につなげています。子どもが食べにくそうにしていたメニューについては、一口で食べられるように食材の切り方を変えてみたり、より柔らかく煮込むようにしたりするなど、年齢に応じて調理方法を工夫しています。
 毎月、法人本部の栄養士が系列3園の献立を作成して、保護者に献立表を配付しています。献立表には「給食だより」として、朝食の大切さや行事食についての情報もあわせて掲載しています。園だよりには「給食室からの今月の一品」として子どもに人気のある給食のレシピを毎月掲載しています。玄関に「給食ディスプレー」として当日の給食を展示し、ホワイトボードに食材の産地を明示しています。
 午睡はほとんどの子どもがしていますが、眠くない子どもや眠れない子どもには午睡を強要することはなく、絵本を読んだりして静かに過ごすようにしています。乳幼児突然死症候群(SIDS)対策として0歳児クラスは5分おき、1歳児クラスでは10分おきに子どもの様子を確認して「乳児午睡チェック表」に記録を残しています。
 排泄の自立に向けた取り組みは、2歳頃から活動の前後にトイレに誘うところから開始し、トイレで排泄できるようになったところで保護者にトイレットトレーニングの開始を打診しています。
Ⅱー2 健康管理・衛生管理・安全管理[健康管理]
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 「健康マニュアル」に視診、触診、問診による子どもの健康状態をチェックする手順が明記されおり、マニュアルにしたがって子どもの日常の健康状態が把握されています。常勤看護師は通常は0歳児保育を担当していますが、午睡の時間帯を利用して全クラスを巡回し、保護者が登園時に子どもの健康状態や投薬の有無について記入する「登降園カード」を確認して全クラスの子どもの健康状態を把握しています。看護師は昼ミーティングで子どもの健康情報を職員に周知し、病気で休んだ子どもや投薬などの記録を「医務日誌」に残しています。日中保育の中で咳をしていた子どもについて「園では頭を高くすると良く寝ていますので、様子をみて家庭でもお願いします」と伝えるなど、帰宅後の対応についても降園時に保護者に伝え、家庭と連携して子どもの健康を見守っています。病院受診が必要なけがなどが発生した場合には、看護師が病院に付き添い、医師からの指示や帰宅後の注意事項(入浴や薬の使い方)などを保護者に正確に伝えるようにしています。食後の歯磨き指導は1歳児クラスから開始し、2歳児クラスまで担任がしあげ磨きをしています。
 健康診断を年2回、歯科健診を年1回、全園児対象に実施しています。そのほか視聴覚検査(4歳児)、ぎょう虫検査(1~5歳児)、尿検査(3~5歳児)を実施しています。健康診断の結果は、異常がなかった場合は連絡帳を使って担任から保護者に伝えています。歯科健診の結果は横浜市歯科医師会の書式を使って保護者に結果を伝えています。今年度は5歳児クラスの歯科健診で虫歯ゼロという結果だったため、園と家庭が連携して取り組んでいる歯磨きの日ごろの成果として園だよりでも保護者に伝えました。毎月の身体測定の結果は担任から保護者に伝え、特に0、1歳児クラスでは体重が増えなかった場合には、保護者が心配しないように数値だけではなく、説明を添えて伝えるようにしています。看護師が立案している年度ごとの「保健計画」には健診などの予定のほか、月ごとの子どもの健康に関する留意点についても明記され、職員間で共有されています。
 感染症発症時の対応については、入園のしおりに登園停止期間の目安を明記して保護者に知らせています。手足口病など登園停止にならない感染症についても症状を入園のしおりに掲載して情報提供しています。「感染症予防・まん延防止マニュアル」には、感染症の予防と発生時の対応について明記し職員に周知しています。
 子どもが発病した際には、看護師が付き添って医務室のベッドに横になって保護者のお迎えを待ちます。園内で感染症が発生した場合は、園玄関のホワイトボードにクラス別に発症人数を明記し、看護師が感染症情報のポスターを掲示して保護者に注意喚起しています。
Ⅱー2 健康管理・衛生管理・安全管理[衛生管理]
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 「衛生管理マニュアル」には下痢・嘔吐処理や寝具の消毒・乾燥、安全で衛生的な砂場の管理などの項目が設けられています。「掃除・消毒マニュアル」には、床面、おもちゃ、家具、トイレなどの適用例別に消毒液の濃度が明示され、消毒に必要な道具の使用方法を写真入りで表示し間違いが起こらないようにしています。感染症流行期前には、嘔吐・下痢処理について園内研修をしたり、看護師が子どもにインフルエンザ予防のための手洗いとうがいについて指導をしています。
 「感染症マニュアル」を含め、衛生管理に関するマニュアルは、看護師が厚生労働省発行「保育所における感染症対策ガイドライン」の最新版に沿って定期的に内容を見直し、改訂しています。職員は入職時に主任といっしょにマニュアルの読み合わせして清掃や消毒などの手順を確認しています。マニュアル改訂時には各クラスに配架されている「職員マニュアル」の内容を新しいものに差し替え、改訂された部分を昼ミーティングで主任から説明し、職員への周知徹底を図っています。トイレ清掃チェック表などを活用して、清掃が確実に行われていることを確認するほか、マニュアルどおりの清掃、消毒が行われているかを主任が確認することもあります。
Ⅱー2 健康管理・衛生管理・安全管理[安全管理]
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 保育室には背の高い家具はなく、低いロッカーなどには転倒防止策が講じられています。「災害時マニュアル」には乳児、幼児別に災害発生時の職員の対応をフローチャート化し明示しています。特に0、1歳児クラスでは、東日本大震災時の混乱に学んで、退避時にどの職員がどの子どもを連れて避難するのかを明確に担当分けして、「災害時避難担当表」を作成し保育室内に掲示しています。災害発生時には、一斉メールで保護者に園の安否情報を発信することになっており、年数回テストメールを送信して、保護者に受信確認をしてもらっています。「避難訓練年間計画表」にしたがって、月1回地震や火災について発生時間帯や避難場所などの設定を変えて実施しています。消火訓練は毎月実施し、保護者による引き取り訓練も年1回実施しています。訓練実施後は、避難訓練簿に記録を残し、訓練についての振り返りも行っています。救急救命法の研修はほとんどの職員が受講して身につけています。
 救急機関一覧表には救急病院や救急医療情報センター、警察、消防署などの連絡先を明記し、緊急電話のかけ方とともに電話の近くに掲示しています。「事故防止マニュアル」「人的事故防止マニュアル」に加え、園児の行方不明や事故、けが発生時の対応マニュアルも整備し、いざというときに職員が迷わないように取るべき対応をフローチャート化して示してあります。保育環境の安全点検は、年齢別の「安全点検チェック表」を用いて、週1回実施しています。「戸外活動マニュアル」には、散歩などの園外活動時の場面別注意点や職員の動きについて明記しています。「散歩時の危険ポイント」には、公園別の対象クラス、危険箇所、注意点などが網羅され、これまで園独自で収集してきた情報が整理、活用されています。ヒヤリハットや事故が発生した場合には、担任が昼ミーティングで報告して、全クラスで状況を共有しています。「ヒヤリハット事故報告書」「事故・怪我報告書」「事故後の対応チェックリスト」の書式を活用して、適切な対応を行うとともに、事例を蓄積して再発防止策の検討に役立てています。
 警備会社と契約して、表玄関にはカードリーダー式の電子錠、園内数か所に監視カメラを設置して防犯に努めています。「不審者への緊急対応」マニュアルには、不審者侵入時の職員の役割分担や不審者への対応、侵入時の合言葉などを明記し、年1回マニュアルに基づいた不審者対応訓練を行い、万が一に備えています。地域の不審者情報は近隣小学校からFAXで連絡が入ることになっており、保護者にも一斉メールで知らせて注意喚起しています。
Ⅱ-3 人権の尊重
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 職員用マニュアル集の中に「保育士の心得」があり、保育士の行動規範としています。「子どもを見守れる保育士」「周囲に気を配れる保育士」という行動目標があり、子どもの人格を尊重した保育が行われるように、園長が指導しています。保育士は、命令や否定の口調は使わず、「してみましょう」「してみたらどうかな」という言い方で、子どもに寄り添うように対応しています。個人差を踏まえて、動作の遅い子どもにも無理にせかすようなことはしていません。子ども同士のトラブルが発生したときは、双方の子どもたちから話を聞き、内容に応じて子どもたち自身で解決できるよう話をしています。
 玄関ホールに「玩具コーナー」「絵本コーナー」があり、そこで過ごすことができます。絵本のコーナーは、小集団でも遊べる程度のスペースがあります。2歳児室の隣の医務室でも、保育士と一対一でゆっくり話すことができます。子どもが一人になりたいときは、ほかのクラスの保育士とも連携を取り、担当の保育士だけでなく、フリーの保育士も見守っています。おねしょをしたときには、ほかの子どもになるべくわからないようにそっと片づけ、布団は子どもの目につかない場所に干しています。
 「ボランティア受け入れマニュアル」があり、ボランティア、実習生を受け入れる目的、注意事項、必要事項等を記載、守秘義務の重要性を理解してもらったうえで、署名を求めています。新入職員採用時には、「個人情報管理規定」を配付し読んでもらっています。個人情報の取り扱いについては、入園時保護者に配付する「重要事項説明書」に明記し、「個人情報同意書」「肖像権同意書」で、同意を確認しています。子どもの写真や誕生日など、個人情報保護の開示をする際や、ビデオなどの取り扱いについては必ず保護者の許可を取ってから行っています。「児童票」などの個人記録ファイルは事務室に保管し、夜間は施錠しています。
 遊びや行事などの際には性別にかかわらず、子どもたちの気持ちをそのまま引き出せるような活動を心がけています。子どもたちは、自分の好きな色やデザインの持ち物を使っています。並ぶときは好きな子ども同士で手をつないで並んだり、集まった順で列になったりしています。マットや鉄棒などの活動を行う際も男女別に分けることはしていません。性差を意識して、活動を行うことはありません。子どもたちの自由な発想を、固定観念で遮ることがないようにしています。
Ⅱ-4 保護者との交流・連携
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 例年4月に保護者会とクラス懇談会を同日に開催しています。全体保護者会では園長・主任から保育の基本方針などを説明しています。毎月発行している園だよりにはクラス別の指導計画を掲載し、保育のねらいや内容、今月の歌や製作について保護者に情報提供し、より保育に対する理解が促進されるように工夫しています。
 0~5歳の全クラスで毎日保護者と連絡帳をやり取りし、日常保育の中での出来事や子どもの様子について伝えています。お迎え時には、一日の中で子どもが嬉しかったことや初めてできたことなどを保護者に伝え、家庭でも話題にしてもらえるように配慮しています。保護者に伝える内容は引き継ぎノートを使って、担任不在時にも他の職員から確実に伝わるようにしています。全クラス対象の個人面談は、例年6~8月に期間を設けて、保護者のつごうに合わせて日程を調整して実施しています。保護者会と同日開催のクラス懇談会では、具体的に保育事例を挙げながら、担任からわかりやすくクラス全体の取り組みを説明しています。
 全園児対象の個人面談期間以外でも、保護者の相談に随時応じています。相談を受ける際には、園長室を使用して、プライバシーを守りながら落ち着いて話ができるようにしています。相談内容は担任が記録を作成し、職員間で共有して必要な場合にはケース検討会議を行うこともあります。相談及び回答内容については園長・主任に報告し、専門機関につなげる必要がある場合には主任が窓口となっています。
 毎月配付している園だよりには、ほけんだよりやクラス別指導計画、今月の予定、給食レシピなどが掲載されています。また、保護者が子どもを紹介するページや職員の自己紹介ページなども設けられ、家族的な関係作りを意識した情報が掲載されています。また、隔月作成のクラスだよりには表情豊かな子どもの写真をふんだんに掲載して園玄関に掲示し、クラス全体の保育の様子や取り組みをわかりやすく紹介しています。
 年間行事予定は、年度初めの保護者会で配付して保護者が休暇などを取りやすいように配慮しています。3~5歳児はクラスごとに1週間の期間を設けて年1回保育参加を実施しています。保育参加では午前中保護者に保育をしてもらうとともに、給食を試食する機会にもしています。保育参観については保護者から希望があれば通年随時受け入れています。
 園と保護者有志共催で「みんなでワイワイおたのしみ会」を隔年で開催しています。各クラス2名ずつ程度の保護者が実行委員となり、園長や担当職員と打ち合わせをしながら、協力して行事の実施につなげています。園長は共催行事などの機会を通じて、保護者との連帯感を高めながらコミュニケーションを取るように努めています。

評価領域 Ⅲ 地域支援機能

評価分類 評価の理由(コメント)
Ⅲ-1 地域のニーズに応じた子育て支援サービスの提供
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 保育目標に「地域交流を通して社会性や道徳を学び、また自主協調の態度を養う」とあります。また、保育方針にも「保育者と地域とともに」と述べています。こうした保育目標や方針のもと、園は積極的に地域の子育て支援ニーズの把握に取り組んでいます。2年に1度の園行事「みんなでワイワイおたのしみ会(バザーとイベント、模擬店など)」は子ども向けの手品などもあり、運動会なども含めて多くの地域の方の参加を得ています。こうした園の行事や園の見学希望者の見学時での子育て相談などを通じて地域の子育て支援ニーズの把握に努めています。また、横浜市や泉区の園長会議などに参加して、地域とのかかわりなどのテーマで検討会を行っています。
 地域の方との交流や見学者などから得られた地域支援ニーズについて職員会議などで話し合っています。施設の専門性を生かしたサービスでは育児相談を行っています。一時保育は行っていませんので、問い合わせがあったときには、近隣の系列園を紹介しています。園庭開放については今夏新たにプールを開放し、その折に園庭も開放し、参加者がありました。交流保育については他園との交流もあり、また、運動会など園行事を通して参加者との交流に努めています。現在、園では子育てや保育に関する講習や研修会を実施していません。今後は園の強みや専門性を生かして地域支援サービスを進めていくことを期待します。 
Ⅲー2 保育所の専門性を活かした相談機能
ひょう太1 ひょう太2 ひょう太3
 園行事のときなどには、園の掲示板にポスターを掲げ、横浜市の立場地区センター、地元のショッピングセンター、コンビニなどにもポスターをはらせてもらい、近隣や散歩の公園で出会った方にチラシを配るなどして地域の方に情報提供をして参加を募っています。また、園児の作ったサンタクロースなどの折り紙や色紙を添えた行事のチラシや手紙を子どもたちとご近所を訪問して渡し、行事への参加の案内をしています。育児相談は園の掲示板にはり出すなどして、希望者のつごうに合わせて随時受け付け、園長が相談に応じています。子育て支援活動として育児相談を表明されるとなお良いでしょう。 
 育児相談の内容によっては園だけで解決できないこともありますので、医療機関や泉区、横浜市の担当課、児童相談所、戸塚地域療育センター、泉区福祉保健センターなど必要な関係機関や団体の連絡先一覧を作り、事務室や各保育室に掲示するなどして、全職員に周知しています。相談の受付窓口と諸機関との連携は主任が担当しています。園長と主任は関係機関の担当者から情報を受けたり、相談したりして日常的な連携ができています。

評価領域 Ⅳ 開かれた運営

評価分類 評価の理由(コメント)
Ⅳ-1 保育所の地域開放・地域コミュニティへの働きかけ
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 園の行事の「みんなでワイワイおたのしみ会(バザー、イベント、模擬店など)」や運動会、生活発表会のときには子どもたちの作ったお知らせの手紙を近隣に配付したり、ポスターを園の掲示板に掲示しています。ポスターは近隣のスーパーマーケットやコンビニエンスストアにもはらせてもらい、地域の方に参加を呼びかけています。近隣のお祭りなどには保育士などが参加して交流を図っています。地域の小学校へは幼保小連携の取り組みとして5歳児が小学校を訪問したり、近隣中学からの職業体験のボランティアを受け入れたりして連携を図っています。夏季のプール開放のときに園庭開放をしています。運動会は近隣の小学校の校庭を借りて行い、同じく近隣の横浜市立場地区センターを借りて生活発表会を行い、地域の方にも参加してもらっています
 散歩にはそれぞれ特徴のある5つの公園を利用しています。林のある公園でどんぐりや落ち葉を拾ったり、虫の観察をしたり、ログハウスのある公園でロープのネットなどで遊んだり、広い公園で走り回ったりしています。畑も多く、園行事の芋掘りに行く契約農家もあります。小学校の校庭を借りて運動会を開催したり、近隣の立場地区センターを園の行事やプレイルームに利用したり、子どもたちは地域の自然や施設を利用して活動しています。散歩のときに出会う地域の方には子どもたちは元気にあいさつをしています。また、お泊まり保育のクッキング材料の買い物体験で近くのスーパーマーケットに行くときに出会う地域の方にも元気よくあいさつをしています。買い物の際に、子どもたちが一人ずつ会計するために並んでいるときも地域の方は温かく順番を待ってくれています。5歳児は地域の高齢者施設を訪問して歌を歌ったり、ゲームなどをして交流しています。幼保小連携の取り組みとして5歳児が地域の幼稚園の園児といっしょに遊んだりしています。また、近隣の系列園の園児とも交流をしています。町内の夏祭りは休園日のため事前に保護者にお知らせしています。
Ⅳ-2 サービス内容等に関する情報提供
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 将来の利用者のためにパンフレットなどを用意して園の情報を提供しています。保育理念、目標、方針をはじめデイリープログラムや年間行事、諸経費など必要な情報をわかりやすく紹介し、見学者や入園希望者、育児相談者などに配付しています。また、泉区主催の「いずみっこひろば」の幼稚園・保育園フェアの参加者には園のパンフレットや園行事のチラシを配り、泉区担当課の広報誌や横浜市こども青少年局のホームページ「ヨコハマはぴねすぽっと」などにも園の情報を提供しています。園のホームページは現在改訂版を準備中で、近く再開予定です。
 見学希望者からの問い合わせには園長または主任が常時対応できるようにしています。園長と主任が不在の場合でも、事務室にパンフレットや入園のしおり、業務マニュアルを用意して、全職員が対応できるようにしています。見学希望者には見学できることを案内し、業務に支障がない限り、見学の日取り、時間など、できるだけ見学希望者の要望に応じています。電話での問い合わせや見学者には、園長または主任が園の理念、目標、方針やサービス内容、費用などを説明し、見学者にはパンフレットなどを手渡し、園を案内しています。
Ⅳー3 ボランティア・実習の受け入れ
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 ボランティアの受け入れは「ボランティア受け入れマニュアル」に基づいて実施しています。近隣の中学校から毎年福祉の職業体験ボランティアの依頼があり、受け入れています。受け入れの担当は主任で、事前に職員に周知し、受け入れのお知らせを園だよりや園の掲示板などで保護者に伝えています。入園のしおりなどを使ったオリエンテーションでは、ボランティアに対して園の理念、目標、方針などとともに注意事項や守秘義務など子どもや保護者に配慮した心構えを説明しています。ボランティア終了時には担当保育士のほか園長、主任も出席して反省会を行い、経験した保育の感想を聞き、意見交換をしています。良い意見はその後の園の運営に生かしています。
 実習生の受け入れは「実習生受け入れマニュアル」に基づいて実施しています。実習生は専門学校や短期大学、大学から受け入れています。受け入れ担当は主任ですが、園長から保育の人材育成のための実習生受け入れであることを職員に説明、周知しています。保護者には事前に園だよりや掲示板で伝えています。ボランティアのときと同様に実習生にもオリエンテーションを行いますが、守秘義務の同意書は学校経由で全員から提出してもらっています。実習生には「お手伝い」で終わることのないよう心構えを話しています。学校の意向と本人の希望を取り入れた弾力性のあるプログラムに基づいて、担当クラスのリーダーの指導で質疑応答しながら育成を図っています。実習終了後は、園長、主任も出席して振り返りや反省会を行い、実習の記録や感想文を基に意見交換をしています。良い意見は職員のミーティングなどで取り上げ、園運営の改善に役立てています。

評価領域 Ⅴ 人材育成・援助技術の向上

評価分類 評価の理由(コメント)
Ⅴ-1 職員の人材育成
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 園長は園の運営に必要な人材が確保されているか、常に把握しています。職員の欠員が生じる場合には速やかに諸機関などを通じて補充をしています。園の理念である「慈しみ育てること」を実践できる保育士を育てることを目標として、園長、主任は人材育成に取り組んでいます。毎年全職員は人事考課表の項目に沿って自己評価を行い、園長との個別面談を行っています。その場で園長は職員が園の理念に沿った保育を行ったかを含めて職員が自己評価した考課表に対し、園長の評価を示し、次年度の目標設定につなげています。
 研修は年間予定表を作成し、より多くの職員が受講できるよう配慮しています。研修受講について、職員と非常勤職員を特に分けていません。内部研修にはトイレトレーニングの進め方やおう吐物処理、外部研修参加者の研修報告などがあります。内部研修は月1回の職員会議のときや必要に応じて随時行っています。職員会議は原則職員全員と非常勤職員の1名が参加し、その非常勤職員からほかの非常勤職員に伝え、研修報告を回覧して研修内容の共有を図っています。外部研修は職員の希望によるほか人材育成や必要性から適任者を指名して受講してもらっています。系列3園で講師を招いての合同研修や福祉の地域活動ホームの見学研修も行っています。また、園長は自ら資格取得の研修を受講し、職員会議などで報告して、自己研さんに取り組む姿勢を示しています。研修内容は直ちに日常保育に取り入れて、園長と主任は成果を評価し、見直しをしています。
 保育業務にあたっては、保育の経験、習熟度などを考慮して職員と非常勤職員の組み合わせを工夫しています。このペアが互いに協力することで「慈しみ育てる」園の理念実現の土台が作られていくと園長は思っています。非常勤職員も保護者から見れば職員と同じであり、保育士としての使命感を持って職務に取り組めるように配慮し、園内外の研修にも参加してもらっています。日常の業務はクラスリーダーが指導担当者となり、必要に応じて主任や園長がアドバイスをしています。業務マニュアルが各クラスに配付され、だれでも参照できるようになっています。
Ⅴ-2 職員の技術の向上
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 11月ごろから職員は職種と経験年層に応じた人事考課表の評価項目に自身の達成状況を自己評価して園長との個人面談を行っています。園長は園長の評価を示し、アドバイスをしたり、職員の意見や要望を聞いたりしています。系列園で転ぶ子どもが多いので、子どもの足をきたえるために夏の間、園庭では草履で過ごしたら効果があったという事例を聞き、会議で検討し、当園でも5歳児中心に草履を採用しました。運動会では草履をはいてエイサー(沖縄舞踊)を披露しました。特に配慮の必要な子どもについては、泉区の保健師や横浜市地域療育センターのソーシャルワーカーから指導やアドバイスを受けています。
 保育の自己評価は定型化されたクラスごとの保育日誌、月案、年間指導計画の反省、自己評価欄に記入しています。例えば「滑り台を怖がる子が、なんとか1回だけ滑れたのでそのことをほめた」とあるように、自己評価は結果だけではなく、子どもの意欲や姿勢などの過程を重視して行っています。保育日誌などは園長の指導チェックもあり、職員は自己評価と反省を通して自らの保育の実践の改善を図り、次の計画作成に生かしています。
 保育の自己評価の結果はクラス代表の昼ミーティングや月1回の職員会議で報告して話し合い、園としての課題を明らかにして改善に取り組んでいます。地域支援活動については、園庭がやや狭く地域に開放できていませんでしたが、改善意見により夏季のプールを開放し、その期間に園庭も開放して地域の方に利用してもらいました。人事考課を兼ねた職員個人の自己評価と保育の自己評価はできています。しかし、それをもとにした園の自己評価の作成に至っていません。園の理念、目標などに沿った総合的な園としての自己評価を行い、公表されることを期待します。
Ⅴ-3 職員のモチベーションの維持
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 自己評価表を兼ねる人事考課表には保育の経験年数に応じた規律や職務能力などの期待水準が明記してあります。園長は日常の保育はクラスリーダーに任せています。しかし、事故や苦情など、状況判断が必要な案件は直ちに主任や園長に報告、連絡、相談することを徹底しています。職員の業務改善の提案は専用用紙でも口頭でも受けており、内容は速やかにミーティングなどで対応しています。園長は11月頃に職員に年度の振り返りや次年度の要望、意見などのアンケートを行い、人事考課表とともに職員との個別面談を行っています。ここで職員と話し合い、職員の満足度や要望を把握しています。

評価領域 Ⅵ 経営管理

評価分類 評価の理由(コメント)
Ⅵ-1 経営における社会的責任
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 「就業規則」には服務上の規律や心得など、職員として守るべき法、規範、倫理などを明記し、各クラスに配付した業務マニュアルの最初に載せています。年度初めの内部研修などで、全職員に配付される「保育士の心得」とともに就業規則の内容を学び、職員に周知しています。園の運営主体である特定非営利活動法人グランディールの中・長期事業計画の運営ビジョンに「情報公開と説明責任」を掲げており、傘下の一園として園の事業運営も監査を受け、情報公開されています。他園で発生した食物アレルギーのある子どもの誤食事故やプール事故などについて、園長は「自園でも起こりうるリスク」と捉えて、事故を報じる横浜市などからのFAX通知や新聞記事のコピーを基に直ちにミーティングを行い、注意喚起と手順の見直しの徹底を図っています。
 園の運営主体であるNPO法人の中・長期計画に安心、安全の環境整備を掲げ、園の玄関横には「立場エンゼル保育園では環境を守るために節電、節水、ゴミの分別、古紙回収、ベルマーク回収に取り組んでいます」と書かれたプラスチックプレートを掲示しています。ゴミの減量化に伴う活動としてゴミの分別管理と給食の残食減少管理を行い、リサイクル・リユースに伴う活動として牛乳パックやペットボトル、ティッシュ箱などを工作に利用するなどしています。また、省エネルギーに伴う活動として電気スイッチの上に節電のステッカーをはったり、イラスト入りの節水ポスターを掲示したりして子どもたちにも水の大切さが理解できるようにしています。緑化の推進では、子どもたちが園庭の小花壇で朝顔やチューリップなど季節の草花を育てたり、小さな畑でえだまめやトマト、なす、すいかなどを作ったりしています。目隠しのために植えた道路側の樹木も大きく育ってきています。
Ⅵ-2 施設長のリーダーシップ・主任の役割等
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 園の保育理念、保育目標、保育方針は「入園のしおり」に明文化してあり、全職員、保護者に配付し、年度初めの入園施説明会のときに園長から詳しく説明しています。保育理念、目標などは園の玄関や各保育室、事務室に掲示して職員や保護者の目に常に触れるようにしています。また、職員にはこれを記載した「職員用マニュアル」を配付し、園長は内部研修などで「慈しみ育てる」という一番大切な理念を繰り返し伝えています。園長は保育の指導計画や保育日誌、年末の個人面談などで、職員の行動が園の保育理念、目標、方針に沿ったものであったのか確認をしています。
 園舎も建築後10年経ち、玄関ドアや床、網戸など修繕を要する箇所が出てきました。これらについて職員会議にかけて職員の意見を聞き、その後保護者会で説明し、質疑応答し、了承を得て改修を決め、園だよりで全保護者に知らせました。工事直前には再びお知らせを配りました。工事は保育に支障のないよう3日間の連休を利用して行いました。園長は保護者の気持ちに寄り添って、保護者の意見を聞くこととコミュニケーションを大切にしており、子ども・子育て支援新制度施行のときも同様に全体保護者会などで十分に説明し、実施しています。このような重要な意思決定事項や新制度の施行などには、全職員が組織を挙げて取り組み、対応しています。
 スーパーバイズのできる主任クラスを育成するため、園長はクラスリーダー、副主任を経験した7年以上の保育業務の経験者を1年交代で主任業務を経験させる制度を5年前から実施しています。主任は日々の職員のシフトを管理し、日誌の確認やクラスミーティングなどに参加し、各クラスの課題や全体の業務状況を確認しています。また、各クラスを回り、必要に応じて職員の指導やアドバイスを行っています。具合の悪そうな職員には声をかけ、様子を聞き、看護師や園長に相談、報告し、休憩を取ってもらったり、病院に行ってもうらうなど健康管理面にも配慮しています
Ⅵ-3 効率的な運営
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 園長は横浜市や泉区の園長会、月1回の地域の園長会合などに積極的に参加したり、外部研修を受講したりして、認定こども園や子ども・子育て支援新制度の動向、地域の待機園児と保育園の動向、保育士不足など事業運営に影響のある情報を収集し検討しています。収集した情報はクラス代表以上の昼ミーティングで話し合うのみならず、職員会議などでも説明し、園全体の取り組み課題として必要な対応を協議しています。運営面での改善事例として、教育の充実を考慮して、今期から、2~5歳児が月4日行っていた英語を月2日に減らし、代わりにワークブック学習を取り入れました。
 園の運営主体であるNPO法人が園の中・長期計画を策定しています。計画は運営方針で「保育(養護と教育)の向上」「子育てにとどまらず、地域貢献や子どもに迫る様々な問題(犯罪や虐待)から子どもを守る視点を持つ」、目標設定と行動計画では「保育指針と教育要領の共存したカリキュラム」「研修計画は人材育成である」等を示し、子どもを大切にする理念を具体化する計画となっています。保育園の健全な組織運営のために理事会などで中・長期計画の具体化に取り組んでおり、次代の園運営のために主任研修などの研修受講に計画的に取り組んでいます。園の運営については税理士の指導やアドバイスを受けています。