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パレット保育園・綱島 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成25年度)

基本情報

施設名 パレット保育園・綱島
所在地 神奈川県横浜市港北区綱島西1-2-9
電話番号 045-540-0301
評価年度 平成25年度
評価機関 株式会社 学研データサービス
結果公表 2014年01月22日
結果に要した期間 7ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
:平成25年9月1日~平成25年11月1日
乳児・幼児クラスに分かれて自己評価を行い、それを施設長が取りまとめました
評価調査員による評価
(実施期間)
:平成25年12月6日、平成25年12月26日
(1)第1日目
ガイダンス、施設見学、保育観察、事業者(職員)ヒアリング(施設長、副施設長、保育士、事務員)、書類確認
(2)第2日目
事業者(職員)ヒアリング(施設長、副施設長、保育士、事務員、調理員)、保育観察
利用者家族アンケート
(実施期間)
:平成25年10月10日~平成25年10月20日
送付方法・・・園を通して保護者へ配付
回収方法・・・評価機関宛に保護者より直接郵送
利用者本人確認
(実施期間)
:平成25年12月6日、平成25年12月26日
第1日目、第2日目の午前遊び、昼食、午睡の状況などを中心に、観察調査を実施しました。

総評(評価結果についての講評)

《施設の概要》

 パレット保育園綱島は、株式会社「理究」により2004年12月に設立された認可保育園です。東急東横線「綱島駅」下車、徒歩3分の線路沿いの場所にあります。定員は60人(生後57日~就学前の6歳児)、開園時間は平日7時~21時、土曜日8時~16時です。「働き続けたい」「同時にファミリーライフも大切にしたい」という保護者のニーズに応え、「行ってきます」「ただいま」と言えるような温かい環境で安心して子どもを通わせることができる保育園です。
 「パレット学習タイム」という法人独自の幼児教育プログラムを提供しています。また、異年齢保育と年齢別保育をバランスよく組み合わせて、楽しく遊んでたくさん学び、思いやりの心を育てています。
 近隣には自然が多く残り、大小さまざまな公園があります。お天気の良い日には散歩に出かけ、子どもたちは毎日楽しく過ごしています。園庭もあり、ままごとやボール遊びをしたり、プランターで花や野菜を育てたりしています。



《特に優れている点》


〇子どもたちが食への関心を深め、食事を楽しめるように取り組んでいます

 園では「食事を楽しく食べてほしい、子どもたちに食生活の大切さをわかってほしい」との思いから年齢ごとの食育計画を立て、食育に力を入れて取り組んでいます。具体的には主に調理保育と栽培活動に取り組んでおり、調理保育では、子どもたちはトウモロコシの皮むきや、ソラマメのさやむきを体験するなど、いろいろな野菜を見たり触ったり、匂いをかいだりして食材にふれ、親しんでいます。また、さつま芋掘りで収穫した芋を使ってスイートポテトを作ったり、梨とリンゴの違いを観察した後にリンゴ蒸しパンを作ったりしています。大豆を使ってきな粉や豆乳、豆腐作りも挑戦しました。大豆から豆腐になっていく様子に子どもたちは興味津々で取り組んでいます。このほか、栽培活動では、ピーマン、枝豆、ゴーヤ、トウモロコシ、人参、ナス、オクラなどの野菜を栽培し、生長の様子を観察したり絵に描いたりしています。8月にはみんなで栽培した夏野菜を使って5歳児が「夏野菜カレー」を作りました。なお、園の給食には旬の食材を取り入れて、季節感に配慮しています。そして、ひな祭りにはちらし寿司、こどもの日にはこいのぼりの形をしたクッキーなど、日本の伝統行事にちなんだメニューや、絵本を題材にした物語メニューなどを提供して子どもが楽しく食べられるように工夫しています。こうしたさまざまな取組を通して、子どもたちは食への関心を深め、食事を楽しんでいます。


〇独自の学習プログラム「パレット学習タイム」により、「ことばの力」をはぐくんでいます

 言語感覚を豊かにし語彙を増やすことが、心を豊かにし知性を養うことにつながる、との法人の考えに基づき、「言葉の力=生きる力」に焦点をあてた独自の学習システム「パレット学習タイム」を実施しています(年間36回)。具体的には、年間50冊の厳選した絵本やお話を題材に読み聞かせを行い、話のイメージを膨らませるような活動につなげています。
 訪問日、2歳児クラスでは、「どれがぼくかわかる?」の絵本を題材に「パレット学習タイム」が行われていました。マフラーや靴を手掛かりに、動物に変身した男の子を見つけます。同じ動物でも特徴があること、他の動物との違いなどに着目する学習が行われていました。読み聞かせの後は、4羽の鳥の絵が描かれている紙にクレヨンで色を塗ります。好きな色、きれいな色、明るい色、暖かい色を、それぞれ子どもの感性にまかせて塗るのですが、明るい色のときには、電気を消して「暗い」、電気をつけて「明るい」など、わかりやすくニュアンスを伝えていました。3歳児クラスでは、「まどからのおくりもの」が題材です。サンタクロースが窓から見える動物たちに次々とプレゼントを送ります。真っ黒で誰もいないと思ったら本当は黒いクマがいた、というように、窓から見えるものを見て子どもの想像力を働かせることが目的です。読み聞かせの後には、キャンデーが複数個書かれた画用紙を子どもに配り、もし、その内の一つを食べる(消す)と残りはいくつでしょう、ということを子どもたちに問いかけて、引き算の概念を伝えていました。4歳児クラスでは、「おまたせクッキー」が題材です。おやつのクッキー12枚をきょうだいで分けると一人何枚食べられるか、そこにお客さんが一人、もう一人と加わり…加わるたびに一人あたりのクッキーが何枚になるか、という、割り算の概念を教える内容でした。
 このように、ことばのセンスを磨き、心と脳を鍛えるプログラムは、保護者からも高い評価を得ています。


〇家族のような温かい雰囲気の中で、一人ひとりを大切にする保育を実践しています

 保育理念に掲げられている「大きな家族」は設立当初からの法人の大きなテーマとなっています。職員は日々この理念を認識して保育を実践しており、0~5歳児全てが家庭的な雰囲気の中で、のびのびと園生活を送っています。異年齢交流も盛んに行われており、散歩では2歳児と5歳児、4歳児と5歳児など、いろいろな組み合わせで出かけています。また、「朝のお集まり」「食事」「午睡」など、日常的に異年齢で過ごしています。このような日々の中で、年上の子どもは、自然に年下の子どもをいたわる気持ちやリーダーシップの心が芽生えています。そして年下の子どもは、年上の子どもの様子を見て、まねることで成長していきます。子どもたちが「お兄さんやお姉さんのようになりたい」と思う気持ちは、ときには保育士の声かけより大きな効果を表すこともあり、子どもたちの成長をうながしています。
 また、園では全園児に連絡帳を設けており、保護者との情報共有に欠かせないものとなっています。園と保護者で子どもの成長をともに喜び合うと同時に子どもの成長記録にもなっています。さらに、「こんなに大きくなりました!」という子ども一人ひとりの成長記録もあり、「大きな家族」を実現するための温かい保育が提供されています。



《今後の取り組みに期待したい点》


〇環境問題への考え方、取組の明文化を期待します

 園では環境に配慮して省資源化を進め、職員とともに子どもたちへも環境教育を推進しています。具体的にはエアコンの温度設定、水や電気の無駄遣いなどに注意しています。そして、「もったいない精神」を子どもと職員で常に意識して節水や節電を実行することで、省エネルギーへの意識を高めています。また、ゴミの分別に取り組んだり、廃材を製作活動に利用したりしています。法人本部でも、職員に省エネを呼び掛けるとともに水光熱費をグラフにして職員に周知し、省エネを促進しています。しかしながら、現在はこうした環境配慮への取組について明文化されていない状況です。今後は、環境への考え方や取組内容について事業計画や指導計画などに明文化されることを期待します。


〇園の自己評価について、公表されることを期待します

 保育士は、自らの保育実践について月間指導計画などで振り返りを行っています。「保育実践シート」では保育計画に沿ってテーマを決め、職員会議やクラスごとに話し合い、園としての課題を抽出しています。抽出された課題はとりまとめ、法人に報告し次年度の年間計画策定に生かしています。
 また、職員会議、乳児・幼児会議などを、保育内容や職員育成課題について振り返る機会としています。しかしながら、園としてまとめた自己評価の公表には至っていない状況です。今後、園運営の透明性を高めるためにも、自己評価の結果を保護者や地域に公表されることを期待します。公表を前提とした自己評価の方法として、年度末に保護者アンケートを実施することも一つの方法です。