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アスク日吉東保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成30年度)

基本情報

施設名 アスク日吉東保育園
所在地 〒223-0061 横浜市港北区日吉 7-20-44
電話番号 045-566-2226
評価年度 平成30年度
評価機関 ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部
結果公表 2018年12月25日
結果に要した期間 5ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
:平成30年7月19日~平成30年9月27日    
全職員が参加し、職員会議などを通して検討を重ね、その結果を園長、主任がまとめました。
評価調査員による評価
(実施期間)
:第1日目平成30年10月25日、第2日目平成30年10月30日
評価調査員が2日間園を訪問し、現場観察、書類確認、園長、職員2名に面接ヒアリングし、子どもの観察を行いました。
利用者家族アンケート
(実施期間)
:平成30年9月10日~平成30年9月25日
全園児の保護者に、アンケート用紙と返信用封筒を園から渡して、園に回収箱を備え、無記名・密封の状態で評価機関が回収しました。
利用者本人確認
(実施期間)
:平成30年10月25日、30日
園児の1日の流れに沿っての保育園での生活状況を、観察を中心に行いました。また、園児と遊びや食事をともにしながら、会話の中から聞き取りました。

総評(評価結果についての講評)

【施設の特色】
・立地および施設の概要
アスク日吉東保育園は、東急東横線、または横浜市営地下鉄グリーンラインの日吉駅より、徒歩約10分の住宅街の中にあります。駅近くには大学やその付属校のキャンパスが広がり、園の周辺には町工場が点在しています。子育て世代が多く住む地域で、2年後には新しい小学校の開校予定があり、工事が進行しています。園舎は築14年の鉄筋コンクリート造りの3階建てで、園庭と屋上庭園があり、玄関脇と近隣に3台分の駐車場を備えています。屋上庭園の目の前の高架を東海道新幹線が走っており、園児は時折通る黄色い検査用新幹線車両「ドクターイエロー」に出会えるのを楽しみにしています。

・園の特徴
平成18年に前経営主体が開園し、平成20年に株式会社日本保育サービスが運営を引き継ぎました。設置法人共通の運営理念「安全&安心を第一に、いつまでも想い出に残る保育、利用者のニーズにあった保育サービスを提供すること」に加えて、前法人の理念「子どもには情熱をもってその心をよく観察し創意工夫をして優美に接しましょう」を園理念として残しています。また、5歳児対象の専門講師によるヴァイオリン教室も引き継がれ、年少児からの憧れの象徴となっています。現在、0歳児から5歳児まで、定員90名のところ、84名の園児が在席しています。男性保育士が職員の3割を占めています。
  
【特に優れていると思われる点】
1. 職員からの自発的な提案による研修テーマの設定と園内研修の継続
指導計画が子どもの自主性、主体性を伸ばす内容になっているかという反省や、職員が決めた玩具を与えて一斉に遊ばせるような従来の保育への疑問から、職員の発案で、「子どもたちのつぶやき・興味を拾いあげ、活動に発展させる」ことをテーマに設定し、継続的な園内研修に取り組んでいます。各職員は、日常の保育の中で「虹を見つけた」などの子どもたちのつぶやきを数多く拾い集め、積極的なグループワークを通じて、活動の発展のさせ方や、子どもが主体的に活動できる環境について考えを深めています。外部研修での学びも取り入れ、研修の学びを保育の見直しに生かし、保育の反省から研修をする良い循環ができています。

2.子どもの意思や気持ちを汲み取り、自主性、主体性を伸ばす職員の姿勢
0歳児について、園長は職員に言葉ではまだ何も言わない赤ちゃんであっても、一人の人間として尊重して対応するよう指導しており、散歩や食事、生活、遊びの場面で、職員が子どもに対して積極的に多くの言葉かけをし、喃語に対しても、子どもの意思や気持ちを汲み取りながら、応答している姿が見られました。1、2歳児では、自分でできるところ、やろうとしているところは、時間がかかっても、励ましや助言の声かけをしながらそばで見守り、自分でしようとする気持ちを大切にしています。幼児では、子どもの意見・意思を指導計画に取り入れ、子どもの興味や活動が広がっていくよう、子どもの姿を見ながら、柔軟に変更もしています。懐中電灯の絵本への興味から、紙コップを使ったライト作り、ライトを持って部屋の探検ごっこ、ライトで照らした影から影絵遊び、公園での影踏み遊びへとつながった計画、新聞をびりびり破く遊びから、お面、ドレス、帽子作り、魔女への変身、「へんしんとびばこ」の絵本から、運動会での発表にまで発展した計画など、様々な事例があります。

3.昼礼の実施による引継ぎの徹底と保護者への伝達の充実
職員は、子どもの送迎時には、保護者にその日の子どもの様子を伝えるように努めています。日々の職員間の情報交換・引継ぎを徹底し、保護者への伝達内容を充実させるため、今年度より、14時過ぎから約30分間、園長、主任、看護師のほか、各階から1名ずつ職員が時間を工面して事務室に集まり、原則として毎日、昼礼を実施することとしました。昼礼の中で、クラスや子どもの様子を周知し、書面だけでは伝わりづらい、活動の具体的なイメージが共有できるようになったことで、保護者により詳しく、その日の子どもの様子を伝えられるようになりました。

【特に改善や工夫などを期待したい点】
1.単年度事業計画の策定を
中長期的な事業の方向性を定めた園の計画として、「1.地域交流、2.保育環境、3.食育」を掲げた、平成29~31年度までの中期計画が作成されています。中期計画の中に、単年度に関する記述が見られるものの、中期計画からつながる具体的な目標や行動計画を定めた単年度計画は作成されていません。中期計画の内容から単年度(1年間)の実行内容を具体的に策定し、項目ごとに担当者を決め、進捗状況を確認しながら、継続的に取り組んでいくことが期待されます。

2.不具合な箇所の早期修繕と、物品の整理整頓を
開園後12年が経過し、修繕を要する箇所が増えてきています。床やパーテーションなどに不具合な箇所があり、過去に怪我が発生したり、今後、危険が予想される場所に赤いテープを貼って立ち入り禁止とし、子どもに注意を促していますが、修理までには時間がかかるため、落ち着かない雰囲気にもつながっています。設置法人の協力を得て、早急に修繕することが望まれます。また、背の高い棚には転倒防止器具が取り付けられていますが、玩具などの物品が置かれ、落下が懸念されます。災害時の安全の確保に加え、保育室の環境整備の一環として、掲示物等も含め、園全体の整理整頓について見直すことが期待されます。