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パレット保育園・高田 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成26年度)

基本情報

施設名 パレット保育園・高田
所在地 横浜市港北区高田東4-22-38
電話番号 045-544-1149
評価年度 平成26年度
評価機関 株式会社 R-CORPORATION
結果公表 2015年03月13日
結果に要した期間 3ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2014年4月1日~2014年10月30日
運営本部、施設長、スタッフ数名にて、評価項目を確認し評価を行う。
最終チェックは、運営本部、施設長にて行い提出する。
評価調査員による評価
(実施期間)
2014年12月10日~2014年12月11日
評価調査者3名が、2日間を通し、保育園内の視察、保育内容、園児の観察、書類確認及び園長、職員との面接、ヒアリングにより評価を行なった。1日目に乳児、幼児と散歩に同行し、幼児と共に食事を一緒に行い、延長保育の観察を実施した。2日目は本人調査を行なった。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2014年9月25日~2014年10月10日
全園児のご家庭にアンケート用紙を配布し、回答していただく。
回収は各家庭ごとにポストへ投函する形式をとっていた。
利用者本人確認
(実施期間)
2014年12月11日
3歳児、4歳児、5歳児対象に園から選ばれた11名を3歳児7名、4,5歳児4名を、2回にわけて各30分、質問6項目のインタビューを個々に行い、集計・分析し、考察をまとめた。

総評(評価結果についての講評)

総合評価(優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項等)
●パレット保育園・高田の立地・概要
パレット保育園・高田は、横浜市営地下鉄グリーンライン高田駅の駅前に自社の保育園専用の建物として設立しています。この地域は、港北区の中では、日吉、綱島、港北ニュータウンの真ん中に位置し、当駅周辺地区は、横浜市における生活拠点に指定されています。高田駅周辺の歴史は古く、住民の意向で、弥生時代から人々が暮らしてきた寺谷戸遺跡に高田中学校を建設し、また、近年は、高田地区に住んでいる“妖精”として、ゆるキャラ「たかたん」を設け、「たかたの歌」も作るなど、高田を愛する住民が多い地域であり、地域の関係性も強く、地域全体で子育てを応援する姿勢や、地域への愛着が感じられる場所です。また、東京・横浜への通勤にも至便であるため今後の発展が予想されています。
園舎玄関前は、側道で交通量は少な目ですが、すぐ近くの交差点の県道は交通量が多く、園舎が交差点の一角に当たることもあり、通園や散歩時には十分に注意をしながら、地域のさまざまな公園に出かけ、体力づくりにも力を入れています。
●パレット保育園・高田の保育の方針
パレット保育園・高田の理念は、1「大きな家族」、2「感性・知性・体力を培う」、3「自立と自尊と自律」であり、保育の方針の基本となっています。1「大きな家族」では、文字通り、子ども一人一人を大きな家族の一員として認め、役割を認識させ、職員は愛情を持って保育に当たっています。2「感性・知性・体力を培う」では一人一人の子どもを見極め、発達過程に応じて、この3つのポイント三位一体のバランスの取れた保育・教育を行なっています。3「自立と自尊と自律」では、子ども一人一人が意欲的な生命力が発揮できるよう、自立、自尊、自律の精神を大切に育てています。これら理念は、子どもを尊重し、最善の利益を第一義にしたものとなっており、理念に沿って策定された保育課程は、各年齢別の年間指導計画に展開され、保育の基本となっています。子どもの成長を考慮し、子どもの意思を汲み取り、職員の連携によって、1対1の関わりができる環境を作るようにし、計画の推進については、最善を目指しかつ、柔軟に展開しています。パレット保育園のクラス名は、「ぽこぽこ」、「すくすく」、「きらきら」、「のびのび」、「わくわく」、「ぐんぐん」という重ね言葉で温かくつくられ、保育士の名は愛称で呼ぶなど、子ども、保護者に親しみを与える呼び方として共感出来るものであり、保育士を覚えやすく、優れた取り組みです。
≪優れている点≫
1.「パレット学習タイム」の推進
運営母体である株式会社理究では、幼児教育30年の研究・実践の中の1つに「絵本育脳プログラム」があり、そのプログラムを保育園教育の中で「コトバの森」と名付けて展開しています。ねらいは「感性を磨き」、「知性を育み」、「体力を養う」の3つの柱を基に、各年齢相応の発達段階に合わせ、幼児期に必要な「チカラ」を育んでいます。年間50冊の厳選した絵本・お話を題材に、絵本の読み聞かせを専任の幼児教育のプロたちが、保育士とのコラボレーションをしながら実践しています。さらに、その読み聞かせをした話などの題材を活かした教材を使用して言葉のセンスを磨き、言語感覚を豊かにし、語彙を数多くすることにより、「心を豊かにしたり知性を養う」ことで、学力構造の基盤を作ることに繋がると考え、「心と脳」を健やかに育んでいます。これらは、パレット保育園の目指す保育方針である、「健康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」、「表現」の5領域の育成につながり、特に「言葉」「表現」の育成として考えています。また、絵本にちなんだ献立を取り入れ、食育にも活かされています。例えば、子どもに人気の絵本シリーズ「ぐりとぐら」には、卵を使って作った大きなカステラを森の動物たちと一緒に食べる場面が登場し、そんな「ぐりとぐら」に登場するカステラを、ホットケーキに見立てた「ぐりとぐらのホットケーキ」や「はらぺこあおむし」にでてくるジャムマフィンなど、“絵本からうまれた子どもたちが喜ぶレシピ”として活用しています。
2.運営要項による課題の提示と展開
スタッフ用保育ハンドブック、スタッフできたかな表、規程集、就業規則、運営要項など、統一された管理資料を基に、全園で統一された保育が展開されています。スタッフ用保育ハンドブックでは、保育の判断基準が定められていて、全職員(非常勤職員を含む)に配布し、規程集、就業規則は誰でもみられるところに設置し、それに見合った保育の展開に努めています。スタッフできたかな表は、人事考課としてつなげ、個人の自己目標、反省を行うことにより、自己啓発にも活用しています。パレット保育園の特に優れている点は、法人保育事業部発行の運営要項です。運営要項は毎月発行され、保育園の当月運営指針を示し、職員に配布し、活動の標準化、平均化、地域差の解消などの効果もあり、その詳細な内容は各園を横断した職員全体の総合的スキルアップに寄与しています。「ハンドブック」等については、年1回の見直しを図っています。毎月配信される「運営要項」に、地域性などを加味した形で実践していますが、地域性や目標の多様化もあり、園独自の長期的な計画を立てる必要性も検討して行きたいと考えています。統一した月間マニュアル的指針に沿った保育は、安定した保育を提供しています。
≪更なる期待がされる点≫
1. 地域・近隣との交流
パレット保育園・高田は開所後約1年弱、横浜市営地下鉄グリーンライン高田駅の駅前に自社の保育園専用の建物で保育を展開しています。開園1年目から2年目にかけて取り組んでいることは、地域・近隣との交流です。1年目に目指した集団生活の基盤の形成、園児や保護者との信頼関係の形成、3~5歳児クラスの縦割り保育の基礎の形成については概ね目途がつきました。地域・近隣との交流の推進についても、近隣の育児支援施設「たかたんのおうち」との交流から発展し、育児支援施設が設置主体の幼稚園を中心とし、自治会館で行われるネットワーク会議への参画や、幼保小連絡会と同会の担当者連絡会への参画など、着実に取り組みを進めています。また、園主催の夏祭りには地域の方々を招き、施設内で遊びやイベントを一緒に楽しみました。しかし、現状はまだ点の集合レベルであると考えており、これを面に広げるべく課題として、来年度の展開に期待がされます。