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尻手すきっぷ保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成30年度)

基本情報

施設名 尻手すきっぷ保育園
所在地 横浜市鶴見区矢向4-26-13
電話番号 045-718-5127
評価年度 平成30年度
評価機関 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
結果公表 2019年01月23日
結果に要した期間 8ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2018年6月8日 ~ 11月10日
(1)常勤保育士に職員会議で趣旨などを説明し、それぞれが記入した。
(2)個人が記入したものを基に、全職員が出席する会議で一つ一つの項目ずつ意見を出し合ってまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
第1日:2018年12月5日  第2日:12月7日
[第1日]
(1)午前:各クラスで保育観察。
(2)昼食:2歳児クラス、幼児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(1)午後:書類調査。園長・フリー保育士に面接調査。

[第2日]
(1)午前:朝は登園の様子を観察。その後、各クラスで保育観察。
(2)昼食:2歳児クラス、幼児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:各クラス担任保育士6名、看護師1名、非常勤職員1名に個別に面接調査。
   その後、園長・運営法人担当に面接調査。最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2018年11月1日 ~ 11月15日
(1)全園児の保護者(49世帯)に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配付した。
(2)各保護者より、返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日:2018年12月5日  第2日:12月7日
(1)観察調査は、調査員が各クラスに分かれて実施し、戸外・園外での活動も観察した。
(2)幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
 尻手すきっぷ保育園は、JR南武線尻手駅から2分ほど歩いた住宅や商店、マンションなどが混在する地域にあります。園は、横浜市鶴見区と川崎市幸区の市境にあり、横浜市と川崎市双方から子どもを受け入れています。駅に近い街中にありますが、周辺には自然豊かな公園や緑道があり、子どもたちの散歩コースとなっています。      
 尻手すきっぷ保育園は、2017年(平成29年)4月に、株式会社俊英館によって開設されました。運営法人は、横浜市内で他に2園保育園を運営するほか、首都圏を中心に保育園や学習塾を幅広く運営しています。
 鉄骨造2階建ての園舎は、窓が大きくて日当たりがよく、明るいです。砂場がある園庭があり、夏には子どもたちがプール遊びを楽しんでいます。片隅では、子どもたちが野菜や花を育てています。
 定員は59名(0歳児~5歳児、横浜市39名、川崎市20名)、開園時間は平日(月曜日~金曜日)は7時~20時、土曜日は7時~18時です。
 保育理念として「地域と手を取り合い、子ども一人ひとりを暖かな眼差しで見守り育てていける保育環境をつくる」、保育方針として「一人ひとりの育つ力に“働きかけ”、“信じる”“待つ”ことで花開かせる保育」を掲げています。それに基づき、園の保育目標を「『心』自分もまわりの人も大切にできる心を育てる」「『力』自分で考え自信を持って行動できる力を育てる」「『夢』自分らしさを表現できる夢を育てる」としています。

◆高く評価できる点
1、保育士に一人ひとりをやさしく受け止めてもらい、子どもたちは落ち着いて園生活を過ごしています
 保育士は、子ども一人ひとりを大切に保育にあたっています。全園児に個別支援計画を作成し、年齢だけではなく一人ひとりの今ある姿に合わせた目標を設定しています。子どものやりたいという気持ちを大切に見守り、個々の子どもに合わせた声掛けをしたり、手助けしたりし、子どもが自分らしさを発揮できるように働きかけています。
 保育士は、落ち着いた環境の中で、スキンシップをたくさん取り、子どもとの愛着関係を築いています。子どもと目を合わせて優しく問いかけ、子どもの思いを引き出しています。保育士にたくさん抱っこしてもらい、話しかけてもらっているので、子どもたちは、素直に保育士に甘え、自分の思いを言葉や表情で素直に表現しています。
 3・4・5歳児は異年齢のクラス編成となっていて、異年齢で生活しています。一緒に過ごす中で、お互いの違いを認め、お互いを思いやる気持ちが育っています。観察時にも、年下の子どものけんかを5歳児が仲介したり、誰かが失敗すると周りの皆が素早くフォローしたりする姿を見ることができました。
 晴れていれば毎日、近隣の散歩に出かけていて、子どもの状況や散歩の目的に合わせて距離や行き先を変えています。毎日の積み重ねの結果、乳児でもたくさん歩くことができます。散歩先の公園では、子どもたちは友達とルールを作って鬼ごっこをしたり、落ち葉でままごとやシャワーごっこなど季節ならではの遊びをしたりと、自ら遊びを見つけ楽しんでいます。
 保育士に自分の全てをやさしく受け止めてもらい、子どもたちは自分らしく、のびのびと園生活を過ごしています。

2、園長のリーダーシップのもと、保育士は方向性を統一し、連携して保育にあたっています
 開園からの日々を、職員は同じ方向性を持って保育を展開できるように話し合いを重ねてきました。様々な経験や経歴の職員が集まり、それぞれの保育観を一つにまとめるのが難しい時もありましたが、保育の中での様々な具体例を取り上げて検討を重ねて、目差す方向性をまとめてきました。
 保育理念や方針、園目標を玄関や事務室に掲示するとともに、園長が4月の園内研修で職員に説明し、話し合っています。年度初めの懇談会の前には、保育士がクラスの方針をどのように保護者に伝えるかの計画を立て、園長がクラス運営の方向性が園の方針に沿っているかをチェックし、アドバイスしています。職員会議や週会議では、具体的な事例検討をし、子どもへの声かけや働きかけが理念に沿っているかを話し合っています。クラス担任間などで思いの相違があるときには、随時必要な職員間での話し合いを設定し、方向性を統一しています。職員会議の前にあらかじめ課題に沿った意見を出してもらうなど、職員が意見を出しやすい工夫をし、職員の気づきや意見が生かされるようにしています。
 また、研修も盛んで、毎月の園内研修のほか、職員は、運営法人の研修や、横浜市と川崎市などの外部研修に積極的に参加し、研鑽を積んでいます。職員は、研修で得たものを、環境構成や製作、手遊びに生かしています。
 このような、様々な取り組みを通して、保育士は方向性を統一し、連携して保育にあたっています。

3、子どもの様子を保護者と共有し、連携しています
 入園説明会やクラス懇談会で、保護者に園の保育方針について説明しています。毎月発行している園だよりやクラスだよりでは、日常の保育活動を通して具体的な園の保育方針を示しています。年2回のクラス懇談会は、1回目では今年度の保育のねらいを、2回目では子どもの成長の様子を保護者に伝えています。
 送迎時には、園長や保育士は、その日の子どもの様子をエピソードと一緒に伝えながら保護者と会話をし、保護者の意見や悩みを聞き、質問に答えています。連絡帳は、乳児だけでなく3歳児以上も自由記述のノートを用意し、保護者が意見を出しやすいようにしています。
 このように、保護者との毎日のコミュニケーションの積み重ねの中で、保護者との信頼関係を築いていることは、今回の保護者アンケートの高い満足度でも読み取れます。

◆さらなる取り組みが期待される点
1、ボランティアの受け入れなど、今後も地域との関係作りを進めていくことが期待されます
 開園から2年、園は地域との関係作りに取り組んできました。子どもたちは毎日、散歩に出かけ、近隣住民と交流しています。勤労感謝の日には、一年間の感謝を込めて園児が製作物のお土産を手にお礼に行くなど、地域との交流が少しずつ深まっています。ただし、中学生や高校生の体験学習や地域のボランティアの受け入れなどは今後の課題となっています。
 地域にたくさん保育園が新設されている中、地域に園を開いていくことは、子どもの視野を広げるだけでなく、運営上の視点からも大切です。今後も、地域との関係作りを進めていき、地域の福祉施設として地域に根付いていくことが期待されます。