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プレスクールあおば 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成30年度)

基本情報

施設名 プレスクールあおば
所在地 横浜市青葉区青葉台1-18-13
電話番号 045-981-0080
評価年度 平成30年度
評価機関 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
結果公表 2019年01月09日
結果に要した期間 5ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2018年5月28日 ~ 9月21日
(1)第三者評価受審の趣旨を説明し、全職員が各自で記載した。
(2)各自で記載後、全職員で自己評価の項目について話し合い、再度自己評価を各自で見直した。
(3)個人記入の自己評価を回収後、項目ごとに集計し、結果をクラスリーダー、副主任、主任、園長、アドバイザー(理事)にて協議し、合意してまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
第1日:2018年10月17日   第2日:10月19日
[第1日]
(1)午前:各クラスで保育観察。
(2)昼食:4・5歳児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:書類調査。園長・主任・アドバイザー(理事)に面接調査。

[第2日]
(1)午前:朝は登園の様子を観察。その後、各クラスで保育観察。
(2)昼食:4・5歳児クラス、2・3歳児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察
(3)午後:保育士1名、栄養士1名、非常勤職員1名に個別に面接調査。
 その後、園長・主任・アドバイザー(理事)に面接調査。
  最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2018年9月3日 ~ 9月14日
(1)全園児の保護者(31世帯)に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配付した。
(2)各保護者より、保育園設置の鍵付き回収箱に入れる、もしくは返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
 保育園設置の回収箱はそのまま評価機関で回収した。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日:2018年10月17日    第2日:10月19日
(1)観察調査は、調査員が各クラスに分かれて実施し、戸外・園外での活動も観察した。
(2)幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
 プレスクールあおばは東急田園都市線青葉台駅から7分ほど歩いた緑豊かな住宅街の中にあります。近隣には、大小様々な公園があり、子どもたちの散歩コースとなっています。
 プレスクールあおばは、平成24年(2012年)4月に、特定非営利活動法人プレスクールあおばによって設立されました。平成29年(2017年)に横浜市まちづくり条例に基づき同じ敷地内に一時保育室を設置しています。
 園舎は平屋造りで日当たりが良く、明るいです。砂場がある園庭があり、夏には子どもたちがプール遊びを楽しんでいます。また、子どもたちが季節の花や野菜を育てています。
 定員は、40人(産休明け~5歳児)、開園時間は、平日(月曜日~金曜日)は7時~20時、土曜日は7時~18時30分です。
 保育理念は、「育ち合いの保育」(安全で安心な環境の中で一人ひとりが人間として丸ごと尊重される体験を通して豊かな感情を育み、ちがいを受け入れながら互いに必要とし合う「育ち合いの保育」をし大切に育む)、保育目標は「丈夫な身体」「やさしい心」「グローバルな人づくり」です。

◆高く評価できる点
1、子どもたちは自分の気持ちを素直に表現して保育士に甘え、のびのびと生活しています
 保育士は、子どもの気づきや発見を保育に取り入れるようにしていて、子どもの言葉や態度から、子どもの意思や関心を汲み取っています。言葉にならない乳児の表情や仕草、視線の動きなどにも一つ一つ応じ、言葉にして返し、子どもの気持ちを確認しています。このような保育士の働きかけの結果、子どもたちはおしゃべりが上手で、1歳児でも言葉で自分の気持ちを伝えようとしています。
 園は、「子どもが甘えたい時にいつでも甘えさせてあげる」ことを大切にしていて、子どもたちは保育士の膝に乗って甘えたり、寄り添って話を聞いてもらったりしています。このように、保育士に自分の気持ちを丸ごと受け止めてもらっているので、子どもたちの表情は落ち着いて、のびのびしています。
 保育室には、子どもの年齢や興味にあわせて、おもちゃや文具、絵本などが子どもの手の届く高さに並べられていて、子どもたちは自由に好きな物を選んで、遊びを広げています。2・3歳児の保育室では、子どもたちが、布をドレスのように身にまとったり、カーテンに見立ててお家ごっこをしたり、三つ編みにして頭につけてお姫様ごっこをしたりしています。4・5歳児では、廃材で作ったギターをきっかけにバンドをやることになってピアノ、ドラムと楽器が増え、子どもの想像力でスピーカーや開演のブザーと広がり、2・3歳児をお客さんにロックコンサートをやったなど、楽しい事例がたくさんあります。
 異年齢の交流も盛んで、全園児一緒の朝の会を始めとして、異年齢で一緒に散歩に出かけたり、コーナー遊びを楽しんだりしています。異年齢で過ごす中で、年上の子どもたちは年下の子どもに手助けをしつつリードし、年下の子どもたちはあこがれの気持ちを持って一生懸命まねをしています。
 このように、子どもたちはのびのびと自由な発想を広げ、園生活を楽しんでいます

2、保育士は子どもの人権を大切にし、子どもの良さを引き出しています
 園は、保育理念として「育ち合いの保育」を掲げ、子ども一人一人を丸ごと尊重することを謳い、入職時に説明するととともに、職員会議などで折りに触れて取り上げ、確認しています。保育士は、クラス会議や職員会議で一人一人の子どもの状況について話し合って共有し、皆が同じ対応ができるようにしています。小規模保育園ということもあり全職員が全園児のことを理解していて、保育士は子どもへの思いを共有し、子どもの全てを受け止め、子どもの気持ちに寄り添っています。
 保育士は、子どもが主体的に活動することを大切にしていて、子どもがやりたいということを禁止することなく、年齢や発達に合わせて環境を整え、子どもが安全に自分の好きなことに取り組めるようにしています。保育士は、一人一人の子どもに合わせて一緒に遊んだり、調べたり、そばで見守ったりし、子どもと気持ちを共有することで、子どもが自分で興味や関心を広げ、楽しみながら様々な学びを得られるようにしています。このように、一人一人の子どもを尊重し、子どもに合わせた働きかけをすることで、その子どもの良さが引き出されています。

3、保護者とコミュニケーションを密にし、連携しています
 園は、目指す「育ち合いの保育」を実践するためには、保護者との連携が不可欠であると考え、保護者とのコミュニケーションに力を入れています。送迎時には、保護者と丁寧に会話をし、子どもの様子について伝え合っています。保護者懇談会では、飲み物や菓子を用意し、楽しい雰囲気の中、保育士とだけでなく保護者同士も懇親を深める機会としています。行事も子どもの成長を伝えるとともに、保護者や職員も楽しめるようにプログラムを工夫しています。クリスマスには、保育中の子どもの写真を一人一人のアルバムにして全園児にプレゼントしていて、保護者にも好評です。
 また、日ごろから保護者の声に応える姿勢を持ち、紙おむつへの変更、英語クラスの廃止など大きな変更点があるときには、必ずアンケートなどで保護者の意向を確認しています。保護者代表が参加する運営委員会でも活発に意見交換が行なわれています。
 このような取り組みを通し、園は、子どもを真ん中にして保護者との協力関係を築いています。

◆改善や工夫が望まれる点
1、地域の福祉施設として、園の専門性を地域に還元していくことが期待されます
 天気が良ければ毎日のように近隣の公園に散歩に出かけ、保育士と子どもたちは、地域住民と挨拶や会話をしたり、地域の親子と一緒に遊んだりしています。また、近隣とも良好な関係を築いていて、地域住民から庭になった柿の実をもらうなどしています。
 ただし、ホームページも今年度中に立ち上げる予定となっていて、園からの地域への働きかけは少ないです。地域のニーズを積極的に把握して、育児相談や育児講座などを実施することもしていません。 
 園の存在を地域住民に知ってもらうことは運営上の視点からも大切です。検討中の掲示板などを早急に実現して園についての情報提供を積極的に行なって行くことが期待されます。また、独立した一時保育室を利用して、少人数の子育てサロンや離乳食体験、育児相談などの家庭的で落ち着いた雰囲気を生かした育児支援を実施して、地域に園の専門性を還元していくことが期待されます。

2、職員の視野を広げるためにも、園を地域に開いていくことが期待されます
 園長が地域の会議には出ているものの、保育士が、地域の子育て支援イベントに参加・協力することはしていません。また、地域の連絡会や研修などへの出席も少ないです。小規模な保育園で他の保育や事例を見る機会が少ないので、地域の子育て支援イベントや外部研修に参加することで、様々な保育方法やケースを見、改善点だけでなく自園の良さを見直すことができ、職員の活性化にもつながります。
 また、現在受け入れの実績がない実習生についても、職員が指導することで刺激を受け、自らの保育の振り返りと自信につながります。
 職員の視野を広げ園の良さを再認識するためにも、園を地域に開いていくことが期待されます。