本文へジャンプ - トップメニュー|検索
トップページ > 健康福祉局 > 横浜市 よこはま福祉ナビ > 福祉サービス第三者評価 > 横浜市かながわ保育園(公設民営) 第三者評価結果 保育分野(保育) 総括(平成30年度)
横浜市かながわ保育園(公設民営) 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成30年度)

基本情報

施設名 横浜市かながわ保育園(公設民営)
所在地 横浜市神奈川区東神奈川1丁目12番地 リーデンスフォート横浜3階
電話番号 045-440-2031
評価年度 平成30年度
評価機関 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
結果公表 2018年12月19日
結果に要した期間 7ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2018年6月8日 ~ 10月25日
(1)職員会議、乳・幼児部会、短時間会議の中で趣旨等を説明し、全ての職員で取り組んだ。
(2)各個人が記入したものをもとに打ち込みを行い、意見が出そろったところで1項目ずつ確認しながらまとめていった。
  重複する意見だけでなく、一つひとつの意見も丁寧に抽出しながら全体の意見とした。
(3)最終的に、園長、副園長、主任で協議、合意してまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
第1日:2018年11月7日 第2日:11月9日
[第1日]
(1)午前:各クラスで保育観察。
(2)昼食:幼児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:書類調査。園長・副園長・主任に面接調査。

[第2日]
(1)午前:朝は登園の様子を観察。その後、各クラスで保育観察。
(2)昼食:幼児クラス・2歳児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:各クラス担任保育士6名、栄養士1名、
    非常勤職員1名に個別に面接調査。その後、園長・副園長・主任に面接調査。最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2018年10月15日 ~ 10月24日
(1)全園児の保護者(94世帯)に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配付した。
(2)各保護者より、保育園設置の鍵付き回収箱に入れるもしくは返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
  保育園設置の回収箱はそのまま評価機関で回収した。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日:2018年11月7日 第2日:11月9日
(1)観察調査は、調査員が各クラスに分かれて実施し、戸外・園外での活動も観察した。
(2)幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
 横浜市かながわ保育園は、JR東神奈川駅と京浜急行仲木戸駅の間の駅前19階建てマンションの3階にあります。ビルが建ち並ぶ街中にありますが、徒歩圏には、多くの自然豊かな公園があり、子どもたちの散歩コースとなっています。
 横浜市かながわ保育園は、2002年(平成14年)4月に横浜市によって開設され、運営は社会福祉法人神奈川労働福祉協会が行いました。2006年(平成18年)4月からは指定管理者として引き続き同法人が運営している公設民営の園です。
 園は、年齢ごとの保育室のほか、食堂・多目的室などがあり、風通しがよく日当たりが良いです。同じ階に砂場や遊具が設置された園庭があり、夏場には子どもたちがプール遊びをしています。
 定員は100名(産休明け~5歳児)で、開園時間は、平日(月曜日~金曜日)は7時~21時(0・1歳児は20時)、土曜日は7時~19時です。
 基本理念は、「子どもたちの『今、ここに生きる』を大切にし、一人ひとりが『かけがえのない存在』と感じて、自信を持って生きていく力を育てます」です。それに基づき「子どもたちをまんなかにして、保育者と保護者が共に力をあわせて、次のような子ども像を目指します」として、「自分の思いを素直に出せる子」「体を思いきり使い、のびのび遊べる子」「友だちが好きでどの子も大切にできる子」「自分で考え、行動できる子」を掲げています。

◆高く評価できる点
1、子どもたちは素直に自分の気持ちを表現し、園での生活をのびのびと過ごしています
 園は、子ども一人一人が「かけがえのない存在」であることを保育理念で掲げ、職員の共通認識としています。保育士は一人一人の子どもの発言や表情、態度などで子どもの気持ちを汲み取り、ていねいに寄り添っています。
 0~2歳児を少人数でのグループに分け、落ち着いた環境の中、一人一人の思いを受け止めて保育士と愛着関係を築き、個々に合わせた活動ができるようにしています。保育士との個別の関わりの中で、言葉で表せない思いまで全てを受け止めてもらっていて、子どもたちは、素直に自分を表し、保育士に甘えています。
 幼児になると子どもたちで何がやりたいかを話し合って、活動内容を決めたりしています。保育士は子ども一人一人の「やりたい気持ち」や「やりたいけど踏み出せない気持ち」「失敗したくない気持ち」など様々な思いを受け止め、励ましたりアドバイスしたりし、やってみるように後押ししています。5歳児は、誕生日の子どもの「やりたいこと」をクラスの一斉活動とする「リクエスト活動」を設け、一人一人の「やりたい気持ち」を形にしています。
 3歳児の2人組での活動を始め4・5歳児の当番活動、3・4・5歳児の「3人組」や4・5歳児のペア活動などの様々な組み合わせでの活動を通して少しずつ大きな集団で自分を表せるようになっていき、子どもたちは集団の中でのルールや、お互いを思いやる気持ちなどを学んでいます。また、毎日の散歩や園庭での遊びではかけっこや鬼ごっこ、鉄棒などで、子どもたちは楽しみながら身体を動かし、お絵描きや製作活動、リズム運動、ふれあいまつりでのエイサーなどで、自分の気持ちを素直に表現しています。
 子どもたちは、保育士に自分の気持ちを受け止めてもらい、「やりたい気持ち」を後押ししてもらっていて、のびのびと自分のやりたいことを見つけ園生活を過ごしています。

2、保育士が意識を持って保育にあたれるよう、様々な取り組みをしています
 園は、人材育成計画に経験や能力に応じた期待水準や求める資質、研修を明示し、人材育成に力を入れています。保育士が、有給休暇と保健休暇(男性保育士も)を合わせて最低月2回の休暇を取れるよう、非常勤職員を含め人員配置を厚くしています。幅広い年齢や経験の職員がいますが、園長、副園長、主任、クラスリーダーが中心になってコミュニケーションを密にすることで、風通しの良い職場環境作りをしています。
 また、研修にも力を入れていて、年4回園内研修を行うとともに、運営法人の研修や、神奈川県や横浜市、白峰学園保育センターなどの外部研修に、正規職員、非常勤職員ともに参加し、研鑽を積んでいます。全国合同研修大会には多くの職員が参加し、事例報告で出た良い事例について話し合い、保育に反映するなど、研修の成果を質の向上に生かしています。また、経験年齢にかかわらず、個々の期待水準にあわせてクラスリーダーや行事の実行委員長などの役割を課し、職員が責任をもって職務にあたれるようにしています。このような様々な取り組みを通し、保育士が保育を楽しみ、保育のプロとしての意識が育つようにしています。
 今回の職員ヒヤリングでも、職員は自分たちの思いを熱く語っていて、保育への意識の高さを感じることができました。

3、地域の福祉施設として、地域の子育て支援に積極的に取り組んでいます
 運営法人の理念に「神奈川に働く人々の生活の安定と向上のために・・・最善を尽くします」を掲げ、園の専門性を生かした子育て支援を積極的に行っています。
 園の子育て支援としては、一時保育、交流保育、園庭開放のほか、休日保育も実施していて、多くの利用者がいます。毎週木曜日の園庭開放時には、育児相談も受けています。また、園児が園庭開放に来た地域の親子と一緒に地域の公園に散歩に行って遊ぶこともあります。育児講座として外部講師による人形劇やリズム遊び、おはなし会などに加え、製作遊びや絵本の貸し出しや給食の試食提供などもしています。
 このように、園は地域の子育て支援に積極的に取り組み、地域の親子を支えています。

4、子どもへの思いを保護者と共有し、連携しています
 入園説明会や懇談会等で園の方針について保護者に伝えるとともに、園だよりやクラスだより、年度末に発行する文集「かながわ」などで、園のめざす姿を具体的に記載し、保護者の理解が深まるようにしています。送迎時には、連絡帳だけでなく保護者と会話をし、子どもの姿を伝え保護者の相談に応じています。年1回の個人面談のほか、新入園児には家庭訪問をし、家庭での子どもの姿を確認しています。離乳食面談や排泄面談などを行い、双方の合意のもと連携しています。また、連絡帳に気になる記載があった時には、保護者に声をかけて思いを聞きすぐに対応策を講じるなどしていて、保護者と密にコミュニケーションを取っていくことで保護者との信頼関係を築いています。
 このような保護者との関係は今回のアンケートの高い回収率(95.7%)や満足度(98.7%)でも読み取ることができます。

◆改善や工夫が望まれる点
1、マニュアルなど文書類の整備をしていくことが期待されます
 園は、理念や人権、プライバシー保護などの大切にしていることを「職員ハンドブック」にまとめ入職時に配付するとともに、事故防止や緊急時の対応、感染症対応などの各種マニュアルを整備しています。
 ただし、文書によっては見直しや更新が十分でないものや、項目ごとの整理がされていないもの、文書間の食い違いがあるものなど、整備が不十分なものがあります。また、職員間での読み合わせや周知が十分でないものも見られます。副園長や主任、クラスリーダーが指導する仕組みができていて、必要時には個別に口頭での指導ができる体制がありますが、職員数が多いこともあり伝達漏れや職員の経験値による理解度の差異を防ぐためにも、意図的に読み合わせをし、職員間で確認していくことが必要かと思われます。
 文書類の定期的な見直しと読み合わせをしていくことが期待されます。