本文へジャンプ - トップメニュー|検索
トップページ > 健康福祉局 > 横浜市 よこはま福祉ナビ > 福祉サービス第三者評価 > ゆうぽーと保育園 第三者評価結果 保育分野(保育) 総括(平成30年度)
ゆうぽーと保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成30年度)

基本情報

施設名 ゆうぽーと保育園
所在地 横浜市都筑区池辺町4643
電話番号 045-937-7077
評価年度 平成30年度
評価機関 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
結果公表 2018年12月07日
結果に要した期間 4ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2018年6月1日 ~ 8月1日
(1)職員には職員会議で、非常勤職員には個々に、趣旨等を説明し、全職員が個々に記入した。
(2)個人が記入した物を基に、職員、非常勤職員を年齢、経験等で5グループに分け、意見交換しながら1項目ずつ確認、合意した。
(3)5グループのリーダーがそれを持ち寄り意見交換し、まとめ、さらに園長が合意してまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
第1日:2018年9月5日  第2日:9月7日
[第1日]
(1)午前:各クラスで保育観察。
(2)昼食:2歳児クラスと幼児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:書類調査。園長・副主任に面接調査。

[第2日]
(1)午前:朝は登園の様子を観察。その後、各クラスで保育観察。
(2)昼食:幼児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:各クラス担任保育士6名、栄養士1名、非常勤職員1名、主任に個別に面接調査、その後、園長・副主任に面接調査。
 最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2018年7月9日 ~ 7月20日
(1)全園児の保護者(52世帯)に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配付した。
(2)各保護者より、返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日:2018年9月5日  第2日:9月7日
(1)観察調査は、調査員が各クラスに分かれて実施し、戸外・園外での活動も観察した。
(2)幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
 ゆうぽーと保育園は、JR鴨居駅から歩いて8分ほどの、事業所や住宅が混在する地域にあります。近くには鶴見川の土手があり、子どもたちの散歩コースとなっています。
 ゆうぽーと保育園は、平成20年(2008年)4月に同じ池辺町の大型マンション内に設立され、平成29年(2017年)4月にマンションの建て替えに伴い現在の仮設園舎に移転しました。平成32年(2020年)には、元の地に戻る予定です。設置運営法人は社会福祉法人貴静会で、他に、東京都町田市で保育園を4園、学童保育を4カ所運営しています。
 定員は60名(産休明け~5歳児)、開園時間は、平日(月曜日~金曜日)が7時~19時半、土曜日が7時~18時です。
 保育理念は、「職員の手作り保育の中でひとりひとりを大切にし、みんなと一緒に元気に育つ」保育方針は、「全職員の愛情あふれる保育の中で遊び込む保育をする」、保育目標は、「いいあたま」「やさしいこころ」「じょうぶなからだ」「がまんづよいこ」です。

◆高く評価できる点
1、子どもたちは、のびのびと自分を表現し、遊びを通して様々なことを得ています
 園は、「子どもの生活は遊びである」を掲げ、子どもが遊び込めることを大切に保育しています。保育士は、子どもの声に耳を傾け、子どもの興味や関心のある遊びを一斉活動につなげ、子どもが遊びながら様々な経験を積み、創造性や社会性、人間性などを養えるようにプログラムを組んでいます。
 自由遊びの時間には、小さなブロックで動く昆虫をつくって友達と競ったり、友達と協力してブロックを積み上げ、自分たちの背の高さよりも高い塔を作ったり、一人でけん玉を練習して段位に挑戦したり、クラスの仲間と廃材工作に熱中したりと、子どもたちはそれぞれの興味にあわせて思いっきり好きな遊びを楽しんでいます。出来上がった作品や製作途上の作品を保管するスペースや、好きな廃材に名前をつけて保存するスペースなどもあり、子どもが継続して好きな遊びをできるよう環境設定されています。
 0・1歳児は、保育士との関わりの中で、言葉にできない小さな思いを察し、言葉で確かめてもらう繰り返しの中で、言葉で自分の思いや困ったことを表現することを習得していて、乳児でもたくさんおしゃべりをすることができます。幼児になると話し合いの場を多くとり、自分たちで話し合って遊びのルールを決めたり、遊び方を考えたりしています。異年齢の交流も盛んで、2歳児から5歳児までの縦割り保育(サンドイッチDay)や全園児合同で行なう誕生会などで交流しています。1月には集大成として、0歳児から5歳児までを5グループにわけて1週間を過ごすサンドイッチウイークがあり、キャンプごっこや段ボールハウスごっこなどいつもと違う遊びをして楽しんでいます。
 また、遊びを通した身体作りにも力を入れていて、晴れていれば毎日、園庭や散歩で身体を思いっきり動かしています。また、全園児で、板の山登り(2枚の板をちょうつがいでつなぎ、鎖で高さ・角度を調節できる山のようにしたもの)にチャレンジする園独自の取り組みのほか、鉄棒やリズム遊び、幼児の体操教室などで、身体を動かしています。
 このような活動を通して、子どもたちはのびのびと自分を表現し、思いっきり遊び込み、園生活を楽しんでいます。

2、保育士は、気づきと学びを大切に、コミュニケーションを密にとって保育を展開しています
 園は、「現状、課題、指導計画、役割、研修」という人材育成プログラムを策定し、職員一人一人の育成を実施しています。園長は、保育士の自己評価表に基づいての年3、4回の面談を通して、助言や気づきを与えています。園内研修は、職員の希望や園の現状を踏まえてテーマを設定していて、絵本やリズム、ケース検討、姉妹園見学などがテーマとして取り上げられています。また、毎月様々な職員が講師となり、得意なものを指導したり、外部研修で得た知識や技術、気づきを発表したりし、お互いに学び合うことで、保育士の自信やモチベーションにつなげています。
 定員60名という家庭的な保育園ということもあり、全職員が子ども全員について把握していて、他のクラスの職員の気づきもすぐに伝えられ、話し合って対応することができます。職員は、会議や打ち合わせ、日常会話などで、常にコミュニケーションをとって、クラスや子どもたちの様子を共有し、連携して保育にあたっています。

3、日々の子どもの様子を丁寧に伝えていくことで、保護者との信頼関係を築いています
 入園説明会や年2回の懇談会で理念や方針について説明するとともに、運動会などの行事では、必ず園長が園の方針を説明する機会を作り、保護者の理解を深めています。送迎時には、保護者と会話をして、その日の子どもの様子を、エピソードを交えて細やかに伝え、意見交換しています。毎月の園便り、クラス便り、給食便りを発行するほか、行事だけでなく日々の保育の様子を写真に撮って園内に掲示し、保護者がイメージしやすいようにしています。また、年度末や懇談会前の保護者アンケート、日々の保護者との会話などで、保護者の意見や要望を把握し、園長が個別面談をして説明するなど、小さな要望に対してもすぐに対応しています。
 このように、丁寧に保護者とコミュニケーションをとることで、保護者との信頼関係が構築されていて、今回の保護者アンケートでは、「満足」と「どちらかと言えば満足」を合わせて100%の高い満足度となっています。
               
◆独自に取り組んでいる点 
1、鶴見川沿いという地域性を生かし、4・5歳児が月1回鶴見川探検をしています
 園の近くには、鶴見川の土手があり、毎日のように子どもたちが散歩に出かけています。子どもたちは、川べりの草や花、水辺に集まる鳥、天候によって水の流れが変化する様子を楽しみ、土手を行き交う地域住民と挨拶や会話を交わしています。鶴見川流域センターまで散歩に出かけることもあります。
 4・5歳児は、月1回、一日たっぷりと川沿いで過ごす鶴見川探検があり、鶴見川の源泉(川の始まり)や河口(川の終わり)を見に行くなどし、川への理解を深めていて、水マス推進サポーターに認定されています。また、川にちなんで「かっぱ」を行事のテーマにするなどの取り組みもあります。
 このように身近にある鶴見川の自然との触れあいを通して、子どもたちはたくさんの発見や驚きを経験し、四季の自然に心を動かし、科学する目を養っています。

◆さらなる取り組みが期待される点
1、検討中の、水害時の近隣の関係機関との協力体制を早急に構築されることが期待されます
 園は、鶴見川沿いにあるため、ハザードマップでは水没する危険が指摘されていて、課題ととらえています。対策として、現在、近隣の保育園や学校、ショッピングセンターなどに呼びかけて協力を仰ぐことを検討しています。頻発している自然災害の事例もありますので、早急に関係機関と協議して協力体制を築くとともに、避難方法や避難路の検証や避難訓練の実施などを行い、水害に備えた緊急時の体制を整備されることが期待されます。

◆改善や工夫が望まれる点
1、地域に園の存在を認識してもらうための方法のさらなる工夫が望まれます
 園は、地域の子育て支援として年30回の園庭開放、歌のコンサートやお楽しみ会などのリズム遊びなどの交流保育、育児講座を実施しています。子育て支援の情報を園の掲示版で掲示するとともに、公園や見学者にチラシを渡すなどしていますが、仮園舎への移転後、参加者がほとんどありません。移転により地域性も変化していることもあり、地域のニーズについての情報を収集・分析し、地域ニーズにあった情報提供の仕方を工夫したり、子育て支援の見直しなどをしていくことが期待されます。