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丸山台保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成29年度)

基本情報

施設名 丸山台保育園
所在地 横浜市港南区丸山台3-16-1
電話番号 045-843-7986
評価年度 平成29年度
評価機関 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
結果公表 2017年12月01日
結果に要した期間 7ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2017年5月12日 ~ 9月22日
(1)各自自分の都合の良い時間で自己評価票の記入を行った。
(2)園内研修担当者を中心に、調理、看護師を含めた日中職員を4グループに分け、各自が記入したものを持ち寄って話し合い、まとめた。        短時間勤務や夕方や土曜日のみの職員は土曜日に話し合った。
(3)各グループの意見を代表が持ち寄り、リーダー会議で一つにまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
第1日:2017年10月12日       第2日:10月17日
[第1日]
(1)午前:各クラスで保育観察。
(2)昼食:幼児クラス・2歳児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:書類調査。園長・主任に面接調査。

[第2日]
(1)午前:朝は登園の様子を観察。その後、各クラスで保育観察。
(2)昼食:幼児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:各クラス担任保育士6名、看護師1名、栄養士1名、非常勤職員1名に個別に面接調査。
     その後、園長・主任に面接調査。
     最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2017年9月1日~9月15日
(1)全園児の保護者(92世帯)に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配付した。
(2)各保護者より、返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日:2017年10月12日      第2日:10月17日
(1)観察調査は、調査員が各クラスに分かれて実施し、戸外・園外での活動も観察した。
(2)幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
 丸山台保育園は、横浜市営地下鉄ブルーライン上永谷駅から歩いて7分ほどの住宅街の中にあります。向かいには、横浜市立丸山台小学校と自然豊かな籠森公園があります。
 丸山台保育園は昭和56年(1981年)4月に横浜市によって開設され、平成16年(2004年)4月に社会福祉法人白百合会に民間移管されました。運営法人は他に横浜市内に4園、保育園を運営しています。
 鉄筋コンクリート造2階建ての園舎は築35年以上たっていますが、手入れや清掃が行き届いています。広々とした園庭には、滑り台やジャングルジムなどの遊具やプールの設備があります。
 定員は107人(産休明け~5歳児)、開園時間は平日(月曜日~金曜日)が7時~20時、土曜日が7時~18時30分までです。
 保育理念は「子どもの最善の利益を求める『子どもの権利条約』を遵守し、児童憲章、児童福祉法を守り発展させる」「保育を必要とする乳児・幼児は養護・教育し、すべての子どもの発達を保障する」「地域社会で子どもの育ちを最優先する立場から、施設開放、子育て中の育児不安等の相談など保育所を地域社会の有用な社会資源として活用を図る」「激しく変化する社会のなかで保育に対するニーズは複雑化し、さらに多様化しつつある。このニーズに応えていくことのできる広い社会的視野にたち、たえず保育内容の改善をすすめる」、園目標は「元気に遊べる子ども」「自分を表現し、工夫し、考える子ども」「仲間と共感しあう、心豊かな子ども」です。

◆高く評価できる点
1、子どもたちは素直に自分の思いを表現し、園生活を楽しんでいます
 園は「自分を表現し、工夫し、考える子ども」を目標に掲げ、子どもの思いや興味、やりたい気持ちを大切に保育しています。活動前には、乳児であっても何をしたいかを問いかけ、子どもの声を聞いて柔軟に活動に取り入れています。言葉でうまく表現できない子どもには、選択肢を示したり、子どもの態度や反応を言葉にして返し確かめたりしています。保育士にたくさん話しかけてもらい、自分の思いを引き出してもらっているので、子どもたちは素直に自分の思いを言葉や態度で表しています。
 乳児は、クラスを小さなグループに分け、子どもが月齢や発達に応じて落ち着いて活動できるようにしています。幼児になると自分たちで活動内容や方法などを話し合いで決める機会を作り、集団で遊んだり、競い合ったりする楽しさやルールを守ることを学んでいます。自由遊びの時間には、一人でお絵かきをしたり、二人あるいは数人でトランプやブロック遊び、ままごとをしたりと、自由に好きなことをして遊び込んでいます。できたあやとりを写真にとって掲示することで、子どもたちが難しい作品を作ろうと頑張ったり、オリジナル作品の開発に挑戦したりするなど、保育士は子どものやりたい気持ちを後押しするよう環境構成を工夫しています。
 また、晴れていれば毎日のように近隣の散歩に出かけ、季節の自然に触れ、地域住民と交流しています。散歩先も1歳児の近隣のブラブラ散歩から幼児の長い距離を歩くことに挑戦する遠い公園への散歩、畑の様子を観察するための散歩と、目的や子どもの発達、興味に合わせて距離や行く先を決めています。
 食育にも力を入れていて、野菜を栽培して収穫して食べたり、毎日の給食の下準備の手伝いをしたり、給食の一品を一皿盛りにして食卓で取り分けたりなど、様々な工夫をし、子どもが食に興味を持ち、給食を楽しめるようにしています。
 このような、様々な取り組みを通し、子どもたちは自分らしく、のびのびと元気いっぱいに園生活を楽しんでいます。

2、保育士は、目指す保育の実現に向け、連携して保育にあたっています
 運営法人の定めた「しらゆりの保育」(保育実施要領)には、基本理念や保育方針、保育目標や人権保育などが記載されていて、職員に配付するとともに、初任者研修時に周知しています。また、職員会議や10分ミーティングでも折に触れて理念を取り上げています。職員は、毎年自己評価票を用いて自己評価をし、自己の保育が理念や方針に沿っているか確認しています。また、指導計画や日誌にも自己評価の欄があり振り返りができるようになっています。日誌は日案と一緒になっていて、一人一人の保育士が自己評価を記入する欄もあり、個々の自己評価を基に皆で話し合い、クラスの自己評価をする仕組みとなっています。
 研修も盛んで、園内研修係が中心となって研修テーマを決め、心肺蘇生法や嘔吐処理、研修発表会などの園内研修を年5回ほど実施しています。また、運営法人の研修、横浜市や港南区などの外部研修にも参加しています。運営法人の同年齢別実地研修や港南区上永谷地区の実地研修で他の保育園を見学する機会があり、保育士は気づきや他園の良い事例を積極的に保育の現場に取り入れています。
 このように保育士は自己研鑽に励むとともに、目指す保育について方向性を共有し、連携して保育に当たっています。

3、地域の施設として、地域との良い関係が築かれています
 園は、保育理念に「地域社会で子どもの育ちを最優先する」ことを明記し、地域との良い関係を築いています。
 地域への子育て支援としては、園庭解放、一時保育、交流保育、育児相談などを実施しています。育児講座として離乳食、乳児食について学び試食する給食試食会を開催し参加者の育児相談にものっていて、好評です。また、小学校教諭を講師に招いての「就学に向けての懇談会」も開催しています。
 毎年、子どもたちが向かいの籠森公園で地域の公園愛護会の人々と共にひまわりを植える活動をしたり、地元の商店会や自治会主催の夏祭りに子どもたちが提灯の絵を描いて参加するなどし、地域との友好な関係を築いています。日常的にも、地元の商店に子どもたちがクッキングの食材や野菜苗を買いに行ったり、毎日のように散歩をしたりと、子どもたちが地元住民と交流する機会は多くあります。観察時にも、消防署の職員が子どもたちに消防車を見せてくれたり、近隣の人が子どもに声をかけたり、道を譲ってくれたりと、子どもたちが地域に優しく見守られ、様々な経験をしている様子を見ることができました。
 このように、園は地域の施設として、確実に根付いています。

◆改善や工夫が望まれる点
1、保護者との連携を深めるための工夫が期待されます
 園は、連絡ノートや登降園時で保護者との会話でコミュニケーションを取るように努めています。懇談会は年3回実施し、年度初めにはクラスの目標やねらいについて、秋には成長の確認を、年度末は次年度に向けた説明をするなど、クラスの様子を丁寧に伝えています。
 ただし、個々の子どもの様子をもっと知りたいという保護者の要望に応えるには、個人面談は希望者に対してのみ実施するなど園からの働きかけは少なく、今回の保護者アンケートでもうかがうことが出来ます。保護者ニーズを聞き取り、個人面談を全ての保護者に働きかけて子どものエピソードを伝え保護者の悩みを聞くなど、さらなる取り組みが期待されます。