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小山保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成28年度)

基本情報

施設名 小山保育園
所在地 横浜市緑区小山町292
電話番号 045-933-2227
評価年度 平成28年度
評価機関 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
結果公表 2016年09月23日
結果に要した期間 4ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2016年6月15日~2016年7月13日
(1)職員会議やリーダー会議で趣旨を説明し、各個人で記入した。その後各クラス内で話し合い、さらに記入した。
(2)各個人が記入したものを職員会議やリーダー会議、パート会議において意見を出し合い、項目ごとに確認した。
(3)園長、主任、各クラスリーダーでまとめ、最後に職員会議などで確認を行った。
評価調査員による評価
(実施期間)
第1日:2016年7月29日    第2日:2016年8月2日
[第1日]
午前:各クラスで保育観察。
昼食:2歳児クラス、幼児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
午後:書類調査。理事長・園長・主任に面接調査。

[第2日]
午前:朝は登園の様子を観察。その後、各クラスで保育観察。
昼食:幼児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
午後:各クラス担任保育士6名、看護師1名、栄養士1名、非常勤職員1名に個別に面接調査。
   その後、理事長・園長・主任に面接調査。
   最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2016年6月20日~2016年7月1日
(1)全園児の保護者(86世帯)に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配付した。
(2)各保護者より、返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日:2016年7月29日    第2日:2016年8月2日
(1)観察調査は、調査員が各クラスに分かれて実施し、戸外・園外での活動も観察した。
(2)幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】
 小山保育園は、JR横浜線および横浜市営地下鉄グリーンライン「中山」駅から歩いて15分ほどの小高い丘の上にあります。周辺には、畑や竹林、住宅などがあり、緑豊かな自然に恵まれています。
 小山保育園は昭和55年(1980年)4月に社会福祉法人山百合会によって開設されました。運営法人は他に緑区内に1園、港北区に4園保育園を運営しています。 
 園舎は斜面に建てられていて、2棟に分かれています。斜面を利用した広々とした園庭にはたくさんの遊具が設置されています。園庭には、実のなる木がたくさん植えられ、夏には心地よい木陰を作っています。また、近くには広い園の畑があります。
 定員は100名、開園時間は平日(月曜日~金曜日)は7時00分~20時00分、土曜日は7時00分~18時30分です。
 園目標として「よく食べ、よく寝、よく遊ぶ子」「強く、たくましく、思いやりのある子」「自然の中で、のびのびと遊べる子」を掲げています。


◆高く評価できる点

1、豊かな自然環境の中、子どもたちはたくさんのことを学び成長しています

 園の周囲には竹林や畑が広がり、豊かな自然に恵まれています。園庭には、ミカンやイチョウなど実のなる木がたくさん植えられ、片隅では乳児
が野菜や花を育てています。また、カブトムシやセミ、コガネムシなどの虫もいて、子どもたちの楽しみとなっています。観察時にも乳児がセミの声を聞き分けたり、5歳児が園庭で捕まえたカブトムシの世話をしたり、観察して図鑑で調べたりする姿をみることができました。
 近くにある園の畑は広く、幼児が野菜や季節の花を育てています。サツマイモやナス、トマト、スイカなどたくさんの野菜を育て、子どもたちは生長の様子を観察し、収穫し、調理して食べています。また、梅やブルーベリー、ミカンなども収穫し、梅ジュースや梅干し、ジャム作りなどの食育を季節ごとに行っています。茶摘みやタケノコ掘りなども経験します。
 園庭は斜面になっていて、ローラー滑り台やロッククライミング、アスレチック、砂場などの遊具が設置されています。子どもたちは、斜面についた階段を上り下りし、ロッククライミングを楽しみ、遊びながら自然に身体を鍛えています。また、砂場で、水を流して水路作りをしたり、泥んこ遊びを楽しんだりしています。
 このように、子どもたちは自然とのふれあいの中で、風や雲や水、草や木等で季節の移り変わりを肌で味わい、旬の食材に触れて季節の味覚を知り、木の実や葉等を用いた製作で感性を養い、園庭遊びで身体能力を高めています。子どもたちは、自然と関わる中、自分たちで遊びを見つけ、皆で工夫して発展させることで、友達との関わり方や科学する目を養い、成長しています。 


2、保育士は一人一人を大切に保育にあたっていて、子どもたちに思いやりの心が育っています

 保育士は、園の理念の実現に向け、子ども一人一人に寄り添い、子どもの思いの把握に努めています。把握した子どもの思いは職員会議で話し合い、一人一人の目標として個別指導計画に落とし込み、保育に活かしています。職員会議やクラス会議では子ども一人一人の様子について情報交換し共有しています。
 保育士は、子ども一人一人の性格や好みをよく把握し、子どもの遊ぶ様子を見守り、子どもに合わせた声掛けをしています。集団活動に上手く入れない子どもには声掛けをして誘いますが、子どもが興味を示さなかった場合には、その子どもに合わせた環境設定を工夫するなどしています。子どもは、他の子どもの活動の様子を見ながら好きな遊びをし、子ども同士で声をかけ合い関わる中で、気持ちが活動に向いていき自然な形で活動に参加することができます。保育士もなぜ参加できないかを周りの子どもに代弁し、子ども同士の関わりを後押ししています。
 このような保育士の姿勢は子どもたちにも確実に伝わっていて、子どもたちはお互いの良さも悪さもそれぞれの個性として認めています。子どもたちは、遊びの中で自然にお互いの良さを引き出し、お互いの足りない部分を補い合っていて、思いやりの心が育っています。


3、地域の施設として、地域に根付いています

 開園から40年近く、園からはたくさんの保護者や卒園生が巣立ち、地域で活躍しています。地域との関わりは深く、隣接する市営住宅の建て替えの際には委員会に参加して広場の使用について話し合ったり、山下小学校の学童の設立に関わったりしています。
 また、地域に対し、園庭開放や育児相談、育児講座(夏野菜収穫、お芋ほり、陶芸遊び)などの子育て支援を行っています。
 地域自治会に参加し地域自治会のパトロールに園に立ち寄ってもらう、園内の掲示板に地域の小学校や障がい者施設のコーナーを設けるなど地域との関係を大切にしています。地域の畑でブルーべリー狩りをさせてもらったり、地域の農家に園の畑についてのアドバイスをもらったり、近隣のグループホームと日常的に交流したりと、子どもたちも地域と様々な形で交流しています。
 このように、園は地域の施設として地域とともに発展し、地域に根付いています。
               

◆改善や工夫が望まれる点

1、職員個々の自己評価を園としての自己評価につなげることが期待されます

 保育士は、年度末に自分自身の業務についての自己評価を行い、その結果を次年度に活かしています。また、年間の運営に関する振り返りをクラス会議やリーダー会議で行っています。年度末には保護者アンケートを実施して振り返り、結果を保護者にフィードバックしています。
 ただし、このような素地が出来上がっているにもかかわらず、園としての自己評価は行われていません。今後は園としての自己評価を管理層がまとめ、園が抱える課題や今後の方向性について職員間で共有することが期待されます。


2、クラス間の情報共有を深めるためのさらなる工夫が期待されます

 園は斜面に建設されている関係から2棟が3層構造になっていて、隣り合っていない保育室については、活動の様子が伝わりにくい構造となっています。
 園としても、課題ととらえていて、乳児、幼児が合同で過ごす時間を作ったり、異年齢が交流できる行事を意図的に増やしています。職員会議や申し送りノート等を用い情報共有しています。園長、主任が定期的にラウンドするとともに、保育士はお互いに声をかけあい細かな活動内容を確認し、連携を図っています。
 ただし、園の構造の問題もあり、クラス内の活動の様子までは目に届きにくい状況にあることが、観察時にも感じられました。積極的にクラス間で交流の機会を作るなど、さらなる工夫が期待されます。