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福澤保育センター 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成27年度)

基本情報

施設名 福澤保育センター
所在地 横浜市緑区東本郷4-25-14
電話番号 045-472-1131
評価年度 平成27年度
評価機関 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
結果公表 2016年02月23日
結果に要した期間 7ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2015年7月30日 ~ 2015年11月18日
(1)職員会議で、趣旨・記入の仕方を園長・主任が説明し、職員一人一人が記入した。
(2)職員会議で一項目ずつ意見交換した。
 分からない点は担当者、園長等に確認し、クラスミーティングで話し合った。
(3)職員会議で話し合い、一つにまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
第1日:2016年1月19日       第2日:2016年1月22日
[第1日]
●午前:各クラスで保育観察。
●昼食:2~5歳児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
●午後:書類調査。園長に面接調査。

[第2日]
●午前:朝は登園の様子を観察。その後、各クラスで保育観察。
●昼食:各クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
●午後:各クラス担任保育士6名、看護師1名、栄養士1名、非常勤職員1名、主任に個別に面接調査。
その後、園長に面接調査。

最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2015年11月30日~2015年12月18日
●全園児の保護者(165世帯)に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配付した。

●各保護者より、返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日:2016年1月19日     第2日:2016年1月22日
(1)観察調査は、調査員が各クラスに分かれて実施し、戸外・園外での活動も観察した。

(2)幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

【施設の概要】

 福澤保育センターはJR横浜線鴨居駅から歩いて18分、あるいはバス停「三菱公園」から歩いて3分ほどの住宅街の中にあります。隣接する東本郷公園を始めとして、周囲には自然豊かな大きな公園がたくさんあります。
 福澤保育センターは昭和52年(1977年)4月に社会福祉法人久遠園によって設立されました。運営法人は他に横浜市内で2園保育園を運営しています。
 地上2階、地下1階の園舎は築40年近くになりますが、設備や建物の修繕がしっかり行われ、清掃も行き届いています。1階には日当たりの良い廊下があり、子どもたちの交流の場となっています。隣には2階建ての別館があります。遊具や砂場が設置された園庭は広く、桜などの樹木や季節の草花が植えられていて、プールもあります。
定員は181名(0歳児~5歳児)、開園時間は平日は7時00分~20時00分、土曜日は8時30分~15時00分です。    
 法人理念は「健康で心豊かな子を育成することに尽くし、社会に貢献する」「常に保育の向上に努める」、園の保育の基本方針として、「施設を利用する子どもの「安心」「安全」「健康」を全てに優先する」「『ほめて、ほめて、さとす』叱らない保育を実践する」を掲げています。


◆高く評価できる点

1、恵まれた自然の中、子どもたちは思いっきり身体を動かし、のびのびと園生活を楽しんでいます

 定員は181名と園児の数は多いですが、各クラスを2グループに分け小さな集団での保育を実践しています。乳児はさらに4、5名の小グループに分け、落ち着いて活動できるようにしています。
 保育士は子どもの声に耳を傾け、子どもの意向を丁寧に確認しています。子どもの意向に応じることが難しい場合でもいったんは受け止め、子どもが納得できるように説明しています。このような働きかけの結果、子どもたちは言葉や態度で自分の思いを保育士にしっかりと伝えることができています。
 広い園庭や自然豊かな公園では、子どもたちはたくさん身体を動かしています。マラソンやかけっこで思いっきり走り回ったり、芝生の斜面を転がったり、縄跳びをしたりしています。友だちとの関わりも盛んで、鬼ごっこやかくれんぼ、ドッジボールなどルール性のある遊びも人気です。また、落ち葉を友だちとかけあったり、氷の上を滑ったり、段ボールを使って雪の上のそり滑りをしたりと、季節の自然を楽しんでいます。異年齢の関わりもあり、園庭では、年上の子どもが年下の子どもにおもちゃや場所を譲ったり、さりげなく手を貸したり、年下の子どもが年上の子どもの真似をしてジャングルジムや鉄棒に挑戦する姿を見ることができました。
 また、外部講師による体操、剣道、リトミック、絵画などを実施し、様々な経験を通して、子どもが自分の得意なことを見つけ、自己肯定感を感じられるように働きかけています。
 このように元気な子どもたちですが、絵本読みなどの時には集中して取り組むことができます。観察時には、剣道の時間に正座して外部講師の話を聞いている姿を見ることができました。
 

2、保育士の育成に力を入れています

 園では理念に「常に保育の向上に努めます」を掲げ、保育士の育成に力を入れています。1年目研修、2年目研修、3年目研修、リーダー研修などの経験年数ごとの園内研修を実施し、保育士が経験に応じたスキルや保育の視点を身に付けられるようにしています。リーダー格の保育士が職員会議の司会をする、2年目の保育士が「報・連・相」の実践として議事録をまとめる、3年目の保育士が地域担当を務めるなどの役割を課し、研修の成果を実践で確認できるように工夫しています。また、ノロウィルス、アレルギーなどの保健研修を全職員対象に行っています。
 全職員対象のグループ別勉強会では、職員が課題と感じることをテーマに、職種を超えてグループを作り研究しています。研究の成果はカンファレンス発表会で共有し、4・5歳児廊下の異年齢の交流スペースの設置、保育室のレイアウトなど、保育の現場で活かしています。また、ベテラン職員による保育課程研究会では、保育課程に沿って保育が実践されているかを検証しています。
 このように、園内研修や委員会を通し、職員が経験や能力に応じたスキルを計画的に身につけられるようにしています。

3、地域との交流を通し、子どもたちは様々なことを学んでいます

 園では地域との共存を重要と位置づけ、地域貢献を行うとともに、子どもたちが地域と交流できる機会を多数用意しています。
近隣の公園に園が担当する花壇スペースがあり、子どもたちが花苗の植え付けや水やりなどを年間を通して行っています。また、園独自の取り組みとして、小学校3年生以上の夏休み限定ボランティアを受け入れ、園児と遊んでもらっています。敬老の日には、5歳児が高齢者の自宅訪問をして地域のお年寄りに喜ばれています。近所の保育園5園とのイベント企画、5歳児の学校訪問、高齢者施設訪問などの交流もあります。
 また、地域のグランドを、週に1回利用しています。利用団体間の打ち合わせにより日時が決定していますが、園児の為に他団体が自発的に時間の融通をつけてくれる事などもあり、大変良好な地域交流の場となっています。
このように、園では子どもと地域との交流を様々な形で実践し、子どもが地域を知り、地域との交流から様々な経験を積めるようにしています。

               
◆独自に取り組んでいる点 

1、全園児対象のカンファレンスなど、一人一人の子どもを大切にした保育を実践しています

 園では、全園児に対して個別の指導計画を作成しています。また、全園児対象にカンファレンスを実施しています。最低でも一人年一回は取り上げることとし、一人一人の発達の状況について話し合い、課題を抽出し、指導計画に反映しています。特に課題がない子どもについては、もっと園生活を楽しく過ごすためにはどのようにすれば良いか話し合っています。次回のカンファレンスで取り上げる子どもを前月に決め、記録を確認したり、保護者の意向を確認したり、職員の意見を聴取したりし、子どもの現状や発達段階を確実にとらえられるようにしています。
 このような取り組みを通し、保育士は子ども一人一人の課題を把握し、それぞれに合わせた働きかけをしています。子どもの主張にはそれぞれの思いがあることをよく理解し、子どもの目線に立って子どもの考えを理解し受け止めています。保育士は、否定語ではなく前向きな肯定語で話しかけ子どもの気持ちを前向きにするように働きかけ、子どもが自己肯定感を感じられるように工夫していて、保育の基本方針にある「ほめて、ほめて、さとす」の実現をめざしています。

 
◆さらなる取り組みが期待される点

1、職員間で意思統一を図るための取り組み

 職員数が多いうえ、ベテランから若手まで幅広い年齢や経験の職員構成となっています。個々の個性や特技を生かした多様な保育を実践することができる半面、それぞれの保育観も様々で、ともすれば統一性に欠ける危険があります。
 園でもこのことを認識し、職員間のコミュニケーションを密にして情報共有し、全ての職員が同じ対応が取れるよう様々な取り組みをしています。月1回の職員会議だけでなく、非常勤も参加する連絡会議を行い、全職員での情報共有を図っています。会議に参加しなかった職員には口頭で伝達するだけでなく、会議録を配布し周知しています。職員会議では出来るだけ多くの職員が発言するように働きかけ、職員意見の把握に努めています。
 今後も職員間での意思統一を図るための取り組みを継続されることが期待されます。
 

2、保護者が園の理念、保育方針の理解を深めるための取り組みの工夫

 年度初めに「○○ぐみ新学期のしおり」を作成してクラスごとの取り組みについて掲載し、保護者に配布しています。しおりには、年間計画、法人理念、保育の基本方針などが具体的に分かりやすく記載されています。また、年度初めのクラス懇談会で、園長が理念、基本方針について説明しています。
 ただし、様々な情報が提供されているため、保護者が理解しにくくなっているので、保護者の分かりやすい言葉で簡潔に説明するなど、保護者の理解を深めるための取り組みの工夫が期待されます。