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さくらの郷みらい保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成24年度)

基本情報

施設名 さくらの郷みらい保育園
所在地 神奈川県横浜市緑区鴨居4-52-15
電話番号 045-936-0039
評価年度 平成24年度
評価機関 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
結果公表 2013年03月05日
結果に要した期間 6ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2012年10月1日~2012年11月30日
(1)職員会議で趣旨・目的などの説明後、全員が一人ずつ自己評価票に記入した(全員に評価の手引きを配布)
(2)各個人が記入したものに、園長・主任が目を通した後、休日出勤日を設け、全体を5グループに分け、1項目ごとにグループで話し合い、グループでのまとめを作成した。
(3)5グループのまとめをもとに、園長・主任・評価担当職員で話し合い、一つにまとめた。
評価調査員による評価
(実施期間)
2013年1月16日、1月21日
[第1日]
(1)午前:朝、避難訓練の様子を観察後、各クラスで保育観察。
(2)昼食:4歳児および5歳児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:書類調査。園長・主任に面接調査。

[第2日]
(1)午前:各クラスで保育観察。
(2)昼食:2歳児および3歳児クラスで園児と一緒に食べながら、
保育観察。
(3)午後:各クラス担任保育士6名、栄養士1名、地域育児支援
担当職員1名、障害児支援担当職員1名、非常勤職員1
名に個別に面接調査。その後、園長・主任に面接調査。最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2012年11月1日~2012年11月15日
(1)全園児の保護者(80世帯)に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配付した。
(2)各保護者より、返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日 2013年1月16日
(1)観察調査は、調査員が各クラスに分かれて実施し、戸外・園外での活動も観察した。
(2)幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

◆施設の概要◆


 さくらの郷みらい保育園は、JR横浜線「鴨居」駅から徒歩約6分、県道109号線鴨居大橋南側の道路沿いにあり、2009年(平成21年)4月、株式会社みらいにより開設され、さらに、約150m離れた場所に、2010年(平成22年)4月、分園が開設されています(以下、本園、分園と称します)。なお、同社は、当保育園のほか、学童保育所、こども英会話などを行っている「親子わくわく教室 みらいポケット」を運営しています。
本園の施設は、4階建てビルの1階にあり、保育室(1歳児~5歳児)・事務室から成り、園庭は1階のほか屋上にもあり、滑り台・鉄棒・たいこばし(大型雲悌)を備えています。2~4階は有料老人ホーム「さくらの郷」となっていて、厨房は保育園・老人ホーム共同で、調理は外部業者に委託しています。
分園は5階建てビルの1階にあり、0歳児保育室となっています。建物のすぐ隣に公園があり、0歳児の外遊びの場所となっています。本園・分園とも、内装や子どもたちが触れる家具備品・おもちゃ・生活用具などは、できるだけ木製品を使用しています。

 定員は(本園・分園合わせて)90名(0~5歳児・産休明け保育あり)、開園時間は、平日7:30~20:30、土曜日7:30~18:30です。

 「保育への思い」を、入園のしおりに次のように記載しています。「大きな輪の中で  さくらの郷みらい保育園では、子どもたちが毎日使う家具やおもちゃの一部を、横浜市内の障害者地域作業所の方々に、ひとつひとつ、丁寧に作っていただきました。私たちは、保育園の子どもたち・保護者・お年寄り・障害をもった方たちも、全てのひとが、この社会の中で、それぞれの役割を持ちながら生きていることを共感しながら、ひとつの大きな輪の中で、命に寄り添う保育を行ってまいります」
これに基づき、保育理念を「こども一人一人を大切にし、保護者との信頼関係を築き、地域に根ざした保育園を目指す」とし、保育方針を「豊かな心と思考力をもち、伸びやかな自立心を育てる」と定めています。保育目標は「・健康で生き生きした子ども ・おいしく楽しく食べる子ども ・意欲的に取り組み創造する子ども ・物を大切にし、思いやりのある子ども」としています。

 
◆◆高く評価できる点◆◆


◆1.子どもたちは、自分の思いを尊重され、元気に遊び、さまざまなことを学んでいます

子ども本人のしたいことや遊び込む時間を十分に確保した保育が行われています。各保育室には、子どもの発達に合わせてさまざまなおもちゃや遊具、絵本などが用意され、一人で好きなことに熱中したり仲間と一緒に遊んだり、自分の思いのままに元気に過ごしています。異年齢児同士の交流が盛んで、朝夕の自由時間以外に、給食(4・5歳児が合同)、午睡(2・3歳児、4・5歳児がそれぞれ合同)のほか、3~5歳児で縦割りのグループを作って年間を通して散歩や行事の活動を行っています。

一斉活動の時間では、保育士は「何をしたい?」「どのようにしたい?」などと、子どもたちに聞き、意見や発想を柔軟に取り入れています。5歳児の「味噌つくり」では、ビニール袋に入れた豆を潰す時、「袋、破れないかな」という子どもの言葉で、すぐに保育士が袋を2重にする場面が見られました。また、園外への散歩では、子どもが「雪」「トラック」「バス」など見えたものを言うと「まだ、あるね」「ほんとだね」など、一人一人に応じています。朝の集まりでの体操でも、「何の曲が良い?」と保育士が聞くと、「〇〇!」と子どもたちが応え、CDの音にあわせて一斉に真剣に身体を動かします。2~5歳児は、リズム運動の時間があり、年齢と発達に合わせたダンスや体操をしています。

 天気の良い日には、近隣の公園や河原へ散歩に出かけたり、屋上や1階の園庭での遊びに興じたりしています。屋上園庭での遊びでは、数日前に降った雪が残っていましたが、滑り台を滑ったり、雪を丸めて投げたり、凍った雪片を手に取り「ご飯です」「魚です」など子ども同士で見せ合って楽しんでいます。散歩の時に興味を持った植物や昆虫について、園に帰ってから子どもたちは図鑑や本で調べています。5歳児は、卵からかえったカブトムシに名前をつけて保育室で飼育し、命の大切さや生き物への親しみを感じられる経験をしています。
園庭の一隅では、トマト、ピーマン、大豆などの野菜や、花の栽培を子どもたちがしています。種や苗の植え付け、水やり、収穫などの体験を通して、子どもたちが植物を育てることに喜びを感じられるようにしています。また、育てた野菜を使ってカレーつくりの体験をしたり、大豆を味噌つくりに使ったりして、食育につなげています。

また、「英語遊び」の時間が月1~2回、1~5歳児の各クラスで行われています。講師は全く日本語を使わずプログラムを進めますが、年齢の小さい子どもたちも、歌を歌ったりダンスをしたりしながら楽しんでいます。


◆2、職員は、一人一人の子どもを大切にした、より良い保育を目指しています。

 全職員が、一人一人の子どもの配慮すべきことや状況などを把握し、子どもの気持を理解し個別に対応しています。この背景には、全体会議・月案会議・週案会議などで十分に情報交換が行われていること、気がついたことはすぐに提案できたり、職員同士で気軽に言い合えたりする良い雰囲気であることが挙げられます。
また、外部研修に参加した職員は、全体会議で報告し、情報を全職員で共有し、日々の保育に活かしています。さらに、全職員が、毎年「目標管理シート」により、保育業務・能力開発について自己目標を設定し、園長との面談・振り返りを行い、常に向上を図っています。年2回の自己評価表の項目に沿って、勤務基本姿勢・協調性・子どもや保護者への対応などについてチェックし、反省点や今後の取り組みなどを記しています。
このような取り組みを通じて、一人一人の子どもを大切にした、より良い保育を目指しています。


◆3、地域との交流を大切にしています。

 子どもたちが、園建物の上階にある有料老人ホームを訪れて、お年寄りと一緒に遊んだり、園の行事である運動会や「敬老交流会」、「おいもをおいしく食べる会」、味噌つくり、生活発表会などにお年寄りを招待したりしています。また、ボランティアの人たちが訪れて、ハーモニカの演奏、大型絵本の読み聞かせなどをしてくれています。さらに、4・5歳児が、種から育てた花の苗を、地域の公園愛護会の人たちと一緒に、近隣の公園に植えています。散歩のとき、校庭で遊んでいた中学生が子どもたちに声をかけてくれ、子どもたちも手を振って応えている場面も見られました。

 地域の子育て支援では、育児相談を、月~金曜日の10~15時に実施していて、園長と主任が面談や電話で応じています。また、地域支援担当保育士を配置し、「親子であそぼう」「えいごであそぼう」をそれぞれ月1回開催しています。その際にも育児相談に応じています。


◇◇今後に期待される点◇◇


◇保護者とのより密接な情報交換

 園では、全クラスで毎日連絡ノートを用いて、一人一人の子どもの園での様子などを保護者に伝えています。また、園内のクラス掲示板に、連絡事項やその日の活動を書いたり、写真を貼ったりして、保護者に情報を伝えています。さらに、月1回、「園だより」「給食だより」を発行しているほか、園のホームページに「写真だより」のコーナーを設け、子どもたちの生き生きとした様子を伝えるようにしています。

 しかし、家族アンケートでは、園と保護者との連携・交流の設問で、「送り迎えの際の子どもの様子に関する情報交換」および「保護者懇談会や個別面談などによる情報交換」の項目は、「不満」「どちらといえば不満」と回答している保護者が20%を超えています。

 アンケートの意見欄の記述からは、送り迎えのときに関して、連絡ノートや掲示での情報提供だけではなく、一言で良いから、子どもの様子を保育士から直接聞きたい、という保護者の意向が伺えます。

 また、「保護者懇談会が1月なので、4~6月中にもやって欲しい」「年2回くらいはやって欲しい」「個別面談をして欲しい」などの声から、園からの情報やクラスの様子などを担任から直接話を聞きたい、他の保護者と話をする場が欲しい、家庭や自分の子どものことなどでじっくりと話をする機会が欲しい、などの要望が汲み取れます。

 このような保護者の要望にどのように対応するかを検討し、保護者との情報交換を密にし、連携を深めて行くことが期待されます。