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みどり寺山保育園 第三者評価結果 保育分野(保育)

総括(平成21年度)

基本情報

施設名 みどり寺山保育園
所在地 神奈川県横浜市緑区中山町93-1
電話番号 045-933-9120
評価年度 平成21年度
評価機関 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
結果公表 2009年10月15日
結果に要した期間 4ヶ月

評価方法

自己評価
(実施期間)
2009年6月1日~2009年7月31日
(1)職員会議・チーフ会議で説明後、全職員が個々に、評価記入。
(2)個々の評価を基に、乳児はクラス毎、幼児は3学年で話し合い、まとめる。
(3)各クラスチーフと主任で評価項目に対する意見、評価後の感想などをディスカッションする。
(4)職員の評価と園長の評価を基に園長と主任で最終的にまとめあげる。
評価調査員による評価
(実施期間)
第1日:2009年9月4日、第2日:2009年9月8日
[第1日]
(1)午前:各クラスで保育観察。
(2)昼食:幼児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:書類調査。園長・主任に面接調査。

[第2日]
(1)午前:朝は登園の様子を観察。その後、各クラスで保育観察。
(2)昼食:幼児クラスと2歳児クラスで園児と一緒に食べながら、保育観察。
(3)午後:各クラス担任保育士6名、栄養士1名、非常勤職員1名に個別に面接調査。その後、園長・主任に面接調査。最後に意見交換を行い、終了。
利用者家族アンケート
(実施期間)
2009年7月15日~2009年7月31日
(1)全園児の保護者に対して、保育園側からアンケート用紙を手渡しで配布した。
(2)各保護者より、返信用封筒で、評価機関にあてて無記名で返送してもらった。
利用者本人確認
(実施期間)
第1日:2009年9月4日、第2日:2009年9月8日
(1)観察調査は、調査員が各クラスに分かれて実施し、戸外・園外での活動も観察した。
(2)幼児を中心に、観察調査や昼食で同席した際に、会話の中で適宜聞き取りを実施した。

総評(評価結果についての講評)

◆施設の概要◆

 みどり寺山保育園は、JR・市営地下鉄グリーンライン「中山」駅から徒歩5分のところにあり、緑区市民活動支援センターと隣接しています。保育園の前は交通量の多い広い道路となっていますが、少し歩くと近くにある四季の森公園までの遊歩道が続き、子どもたちの園外活動にとって恵まれた環境となっています。

 園舎は、軽量鉄骨造りの平屋建てです。年齢別の保育室と給食室がホールを囲むように配置され、天井の高いホールが園全体をゆったりとした居心地のよい空間にしています。園庭に出るテラスは板張りが広がり、子どもたちの出入りの際に余裕がある作りとなっています。園庭は広くありませんが、隣接している市民活動支援センターの広場を、第2の園庭の様に活用しています。

 当園は、平成18年4月に開設され、運営は社会福祉法人緑風福祉会が行っています。

 定員は120名(0~5歳児)で、平日の開園時間は午前7時~午後8時、土曜日は午前7時~午後3時です。

 園の保育方針は、「広い目で子どもの本当の姿を見つめ、温かい目で子どもを伸ばす方法を考え、長い目で教育の効果をみまもる」と挙げています。また「豊かに伸びていく可能性をその内に秘め、その子どもたちが、現在を最もよく生き、望ましい未来をつくりだす力の基礎をつちかい、乳幼児に適した施設の中で乳幼児が団体生活に慣れさせ、その生活を通して心身とともに健康で自由性と創造性に富む人間性の豊かな子どもに育てることと共に親心をもって『しつけ』のよい明るい気品のある人柄をつくること」を保育目標に挙げています。


◆◆高く評価できる点◆◆

◆1、子どもたちは基本的生活習慣が身についています

 子どもたちは、乳児クラスでも、自分でできることは自分で行っています。保育士は、「自分で出来た」という達成感を感じられるように、促したり、応援したり、誉めたりしながら支援しています。2歳になるころには、着替えやトイレなど、ほとんどの身の回りのことは自分でできるようになっています。

 一日の生活の流れに沿った、場面展開ごとのピアノの音や音楽、お決まりのかけことばをしっかり覚え、生活のリズムと基本的生活習慣が自然と身についています。席を立つときにはイスをしまう、使ったタオルは片付けるなどの日常マナーが身についており、保育目標に挙げている“『しつけ』のよい明るい気品のある人柄をつくること”が実践されています。

◆2、職員は、連携しながら意欲を持って保育に取り組んでいます

 職員の入れ替わりが多い時期もありましたが、経験や知識の豊富な職員が多く、連携の取れた丁寧な保育が実施されています。

 日々の保育の中で互いに声かけをしながら、午睡時には必要に応じてミーティングを開くなど、前からいる職員と新しく入った職員がみどり寺山保育園としての均一の保育が提供できるように務めています。

 また、それぞれの職員のモチベーションは高く、会議の時間を使い研修を行ったり、外部の研修や大会へ積極的に参加したり、仲間の保育士からお互いに学び取りながら意欲を持って保育を行っています。

 日々の保育の中では、子ども一人ひとりの発達について、会議で共有し、担当クラスの枠にとらわれず保育士同士で声をかけあいながら、子どもたちを見守り、必要に応じて支援をしています。

 主任は、全体の動きを見ながら、計画の見直しや保育士の配置などについて適切に対応し、職員全体の連携が取られています。


□□独自に取り組んでいる点□□

□1、ワーク(知育教材)の活用と、遊びや行事を通した体験学習に力を入れています

 発達段階に沿ったカリキュラムを組み、健康・人間関係・環境・言葉・表現の5領域をふまえて、遊びや行事を組み立て、年齢に応じて、絵画・造形、言葉、数の学習を取り入れています。

 例えば、運動会では、乳児クラスはクラス毎にテーマになる物語を決め、日々の保育の中にも、物語と連動させた遊びの中で、知識や表現力を徐々に身につけられるように支援していきます。子どもたちは、多くの体験を通して知識や表現力を学ぶとともに、集団のルールを身につけています。

 幼児クラスでは、園児一人ひとりにワークがあり、就学までの間に、小学校で必要な知識を無理の無い計画で学習しています。

 このような取り組みは、系列園でも早くから取り組んでおり、園では、今後の幼保統一の流れにも対応できると考えています。
   

◇◇さらなる取り組みが期待される点◇◇

◇1、保護者とのさらなる連携が期待されます

 園では、系列園での参加状況や保護者からの要望などの実績をふまえ、保護者の負担を考慮してクラス懇談会や個人面談は行っておりません。しかし家族アンケートを見ると、「園と保護者との連携・交流」についての設問において、満足度が低く、なかでも「保護者懇談会や個別面談などによる話し合いの機会」について不満を感じている保護者が多くなっています。

 意見欄には、“保護者会、懇談会などがなく、保護者の負担が少ないことに感謝している”“子どもの様子をよく見てくれていて、送り迎えの時に伝えてくれる”という記述が複数ある一方、“子どもの園での様子を聞きたい”“情報の共有ができない”“保護者同士の交流のきっかけが無い”“園への要望を伝える機会が無い”などの意見が出ています。

 保護者会や懇談会など、負担とは感じながらも園での子どもの様子は知りたいと思う、保護者の気持ちを受け止めると共に、園の方針や取り組みについて保護者の理解を促す為に、改めて保護者との連携の取り方や、保護者の意見を吸い上げる方法を再考することが望まれます。

 保護者とのさらなるコミュニケーションを深め、保護者との連携を強化することで、「入園のしおり」に挙げている“保護者の方と保育園が車の両輪となり、自己を十分に発揮できる乳幼児を育成しましょう”という言葉が実践されることを期待します。

◇2、マニュアルの共有と、見直し・整備に全職員が関わる体制づくりが望まれます

 管理運営規定等が整備され、園長・主任が保管し、運営・指導にあたって活用しています。緊急・重要な情報などは職員室や保育室に掲示していますが、全職員にマニュアルを周知し、見直しを行うには至っておりません。多数の職員の異動があったにも関わらず、スムーズな対応がなされていますが、経験や知識の豊富な職員に負うところが多いと感じられます。 

 今後の保育の質の向上と内容の均一化の為に、必要最低限の情報提供だけでなく、関係する職員が、マニュアルの見直しに関わり、定期的に全職員に周知する仕組みづくりが望まれます。全職員に周知し、見直しにも関わることは、業務の振り返りの機会にもなり、業務理解の浸透や改善案の提案などによる業務改善や危機回避などに繋がると考えられます。

◇3、専門性を活かした地域子育て支援や地域コミュニティへの働きかけが望まれます

 園は、緑区の子育て支援事業である「みどりっこまつり」などの行事に積極的に参加するほか、他園からの相談も受けるなど、地域子育ての支援に務めており、施設見学時には子育てについての相談を受ける事もあります。

 しかし、園庭が狭い、近隣に緑区委託の“親と子のつどいの広場”がある、などの事情から、園庭開放や定期的な育児相談などの地域支援事業は行っていません。

 今後、園として専門性を活かし、地域のニーズに応じた子育て支援や地域の未就園児との交流などを検討することが望まれます。